平成26 年9月1日(月) 二学期の始業式で話したこと - 丹波市

平成 26 年9月1日(月)
二学期の始業式で話したこと
みなさん、おはようございます。
長い夏休みが終わり、みなさんの元気な顔、元気な声が学校にもどってきました。みなさんが、
大きなけがをしたり、事故にあったりすることなく、二学期が迎えられたことをたいへん嬉しく
思います。
この夏休み、初めの方はたいへん暑い日が続きましたが、8月に入ってからは、たくさん雨が
降りました。特に、8月16日・17日に降った大雨で、丹波市はとても大きな被害を受けまし
た。みなさんもテレビや新聞を見て知っていると思いますが、
・大雨で山が崩れ、その土砂が家や建物を押しつぶしました。
・川が大水で氾濫したり、堤防が崩れて、家の床下や床上まで水につかりました。
・田んぼや畑にも土砂や水が流れ込み、作物が台なしになりました。
・市内の小学校の中には、たくさんの土砂や水が、中庭や運動場に流れ込んだ学校があります。
・校舎の一階が水につかった学校もあります。
みなさんのお家は被害がなかったですか? 丹波市が被害を受けたすぐ後には、広島市で大雨
による大きな災害がありました。毎日テレビのニュースで報道されました。72人の方が亡くな
り、まだ見つかっていない方もあります。
私たちは、毎日自然の中で生活しています。自然はきれいな花を咲かせたり、おいしい食べ物
を実らせたり、よいお天気の日があったり、気持ちのよい風をふかせたり・・・・・自然はとて
も大切で、いいものなのですが、今回の災害のように、自然は時にはわたしたち人間に牙をむき
ます。自然はとてもおそろしく、私たちの命や生活を奪ってしまうこともあるのです。このこと
を私たちは忘れてはいけません。
今日9月1日は、何の日か知っていますか? 「防災の日」です。ですから、今日は自然災害
のお話をしています。今から90年ほど前、大正12年9月1日に関東地方(東京、横浜、神奈
川県あたり)にマグニチュード7.9の大地震がありました。たくさんの家や建物が壊れて大き
な被害を受けました。10万5000人もの多くの人が亡くなりました。日本では、この日を「防
災の日」として、災害を防ぐ取組をしたり、災害から身を守る取組をしてきました。二学期も、
台風が来たり、大雨が降ったりすることがあると思いますが、決して油断してはいけません。自
然はおそろしいものであることを忘れないでほしいと思います。
さて、夏休みの前に「約束・きまり・ルールを守る」
「宿題や課題をきちんとやりとげる」この
二つのことを話していました。夏休みのくらし、自転車のきまり、交通ルールは守れたでしょう
か? 約束やきまり、ルールは、私たちが安全に楽しく生活するための基本です。二学期もしっ
かり守って生活しましょう。また、プリントなどの宿題はきちんとやれましたか? 日記、作文、
絵、習字、工作、自由研究、応募作品などに取り組めましたか? 今日も大きな荷物、重い荷物
をもって登校している子がたくさんいました。先生は「夏休み作品展」をとても楽しみにしてい
ます。
さあ、今日から始まる二学期は、どの学年にとっても大切な時期です。6年生の皆さんは、西
小学校のリーダーとして力いっぱい活躍する時です。5年生の皆さんは、来年立派な6年生にな
るために、6年生の動きを見ながらうんと力をつける時です。また、1年生から4年生までの皆
さんは、一学期よりもさらに自分の力を伸ばしたり、みんなで力を合わせて、よい学級をつくる
時です。
そこで、この二学期、西っ子のみなさんに
頑張ってほしいことをお話します。少し長く
なりますが、よく聞いてください。
一つ目は、一学期から続けている「正しい言
葉づかいをする」です。一学期の終わりにも言
いましたが、去年に比べて、ひどい言葉、聞
きたくない言葉は確かに減ってきました。と
ても嬉しいことです。二学期も、あいさつや
返事、受け応え等の正しい言葉づかいができるようになってほしいと思います。そして、職員室
の横の廊下にも掲示してありますが、相手が喜ぶ、友だちが嬉しくなる言葉、やさしい言葉がた
くさん使えるようになりましょう。
もう一つ頑張ってほしいことを言います。一学期の終業式で、
「一学期にできるようになったこ
と」をみなさんに書いてもらい、学年別に書いてここに貼りました。覚えていますか?「算数の
筆算ができるようになった」とか「漢字が覚えられた」
「宿題の忘れ物をしなかった」
「自主勉強
を続けることができるようになった」
「作文で自分の思いをたくさん書くことができるようになっ
た」などなど、全部で5~60個ほどありました。みなさんのくつ箱のところに貼っているので、
また見てください。あれは、みなさんがそれぞれめあてをもってがんばったからできるようにな
ったのですね。先生は、二学期、みなさんにもっともっとできることを増やしてほしいと思って
います。
そこで、「本気を出そう」ということをみなさんお話したいと思います。本気を出すということ
は、真剣な気持ちで取り組むということです。いくつか例をあげて説明します。例えば今、教室
で算数の勉強をしているとします。新しいことを勉強していますが、あまりよく分かりません。
そんなとき、みなさんは本当に困っていますか? 分かりたいと思って一生懸命頑張っています
か? 「分からなくても、まあ、いいか」という気持ちでいませんか? 「すっきりしないけど、
だいたい分かったからいいや」という気持ちでいませんか? それでは、本気を出しているとは
言えません。
二つ目の例ですが、夏休みに一学期学習したことが宿題に出されました。家ですらすらできた
でしょうか? 答えも合っていましたか? 一学期に習った勉強なのに、できなかった問題はな
かったですか? まちがっていた問題はなかったですか? あのね、今の学年で習うことは、そ
の学年できちんとできるようにならないといけないのです。ある中学生が一学期にこんなことを
話していたと聞きました。
「しまった。小学校のとき、もっと一生懸命勉強しておけばよかった」
こんなことを言っていたそうです。後悔しても遅いですね。小学校のときに本気を出しておけば
よかったですね。
もう一つ例をあげます。明日、漢字テストがあるとします。みなさんは、漢字テストで百点を
とるために、家で漢字練習を本気でやっていますか? 「ちょっとだけやる」という子がいませ
んか?「百点とる自信はないけど、だいたい書けるからいい」とか思っている子はいませんか?
「漢字が苦手だから漢字練習をしない」という子はいませんか? みんな本気を出しているとは
いえません。
こんな詩があります。
【本気/後藤静香 /本気ですれば/たいていな事ができる/本気ですれ
ば/何でもおもしろい/本気でしていると/だれかが助けてくれる】たいていなというのは、お
おかた、ほとんどという意味です。本気でやったら、おおかたの事はできるようになります。本
気を出してやらないから、何をやってもおもしろくないのです。本気を出して頑張っていたら、
先生はどんどん応援したくなります。本気で取り組んでいたら、お家の人も応援してくれるでし
ょう。もう一度読みます。
【本気/後藤静香 /本気ですれば/たいていな事ができる/本気です
れば/何でもおもしろい/本気でしている
と/だれかが助けてくれる】
二学期、西っ子のみなさんには、
「本気」
で勉強に取り組んでほしい。真剣な気持ちで
学習に取り組んでほしいと思います。そうす
れば、一学期よりももっともっとできること
が増えて、自分に自信がついて、自分のこと
が好きになってくると思います。
明日から、運動会の練習が始まると思いま
す。運動会の練習も本気で取り組みましょう。
9月になってもまだまだ暑い日が続きます。夜、家で遅くまで起きていると、熱中症で倒れま
す。早寝、早起きをして、朝ごはんや給食をしっかり食べて頑張りましょう。
これで、お話を終わります。