辻本良信先生の定年に向けてのお礼のお言葉 ターボ機械の研究に生涯

辻本良信先生の定年に向けてのお礼のお言葉
ターボ機械の研究に生涯を捧げられた辻本先生の定年退職を心からお祝い申
し上げます。欲を言えばもう少し現役での活躍を期待したいところでしたが残
念です。
先生は、韓国に並々ならぬ関心を持たれ、大阪大学から韓国の延世征大学に
場を移した小生に多大なる協力を頂き感謝しております。
特に、企業·大学·研究所共同の組織として1996年に設立された韓国流体
機械学会(KFMA)の初期の時代に、先生は、研究発表、特別講演等に応じて下
さり、またKFMAと日本ターボ機械協会(JSJ)との交流にご尽力くださいまし
た。そうして、ターボ機械の研究の活性化を図るために、KFMA, TSJ, 中国工
程物理学会(CSFT)、およびIAHRの水力機械分科会(Section on Hydraulic Ma
chinery and Systems)が主幹になり国際学術誌 “International Journal of
Fluid Machinery and Systems(IJFMS)”を2008年に創刊号を発行し、毎年
4回 発行していますが、この組織作りの主役をなされました。
また、先生と小生、そして、我々2人の指導教授である村田暹 大阪大学
名誉教授との共著として、KFMAのNews letterに連載講座として「超関数と翼
理論」を7回にわたって掲載させていただきました。
そのほか、 KFMAに残された先生の業績および KFMAに携わる者らに与えられ
た印象は大いに評価されるべきだと思います。
定年後も流体機械を通して両国の交流にご尽力下さる事を切にお願いいたし
ます。定年後の第2の人生は健康がキーである事を申し添えてご挨拶に代えさ
せていただきます。
2012.12
韓国 延世征大学 名誉教授
趙江來