弓部・遠位弓部大動脈瘤に対する治療戦略

胸部大動脈ステントグラフト内挿術の経験
一Z−stentと甑一stentの比較一
OP刊50☆
弓部・遠位弓部大動脈瘤に対する治療戦略
一従来手術vs Openstent vs EVAR
神戸大学 医学部 心臓血管外科
鹿児島大学心臓血管外科
坂本 敏仁、北川 敦士、宮原 俊介、野材 拓生、
井畔 能文、出本 裕之、上野 正裕、松本 和久、
泉 聡、田中 亜紀子、高橋 英樹、高橋 宏明、
宗像 宏、森本 直人、浅野 満、松森 正術、
森本 喜久、岡田 健次、大北 裕
上野哲哉、上野隆幸、井ノ上博法、峠幸志、
0碧一149☆
[背景]胸部大動脈ステントグラフト内挿術(SG)に
おけるGia膿殺rco−Z−stent(Z−stent、Z) と
ぬtsui−Kita溢ura−stent(葬IK−stent、ムll〈)の成績につい
て比較した。[対象]最近7年で当院で施行したSG:
68例について検討した。男性が48例(70.6%)であ
り、平均年齢は70.6歳(19歳∼88歳〉であった。症
例の内訳は真、性瘤が50例(Z:35例、瓢:!2例、海者:
2例、井上ステント:1例)、解離性大動脈瘤が/0例(Z l
3例、}IK:6例、両者:i例)、大動脈食道痩が4例(Z:
3例、黙:/例)、感染性大動脈瘤が2鋼(Z注例、瓢:
玉例)、外傷性大動脈損傷が2例(Z:!例、瓢且傍)
であった。全体では、Z−stentをお例(63.2%)、
瓢一stentを2!例(30.9%〉に使用し、両者のステン
トを併用した痘例が3例(4.4%)であった。[結果]
初期成功例は63例(9i.2%)であった、初期成功に至
らなかった5例中、畦例は術申のstellt撮grationが
原國であった。これらは屈曲の強い大動脈に繋するス
テント留麗が原因であり、Z−ste航を2例、}IK−ste醜
を2例に使用した。残りの1例は急性B型解離に対す
る下行大動脈のEnt野閉鎖症例で、ステントグラフト
申枢側より逆行性A型解離を起こし、全弓部置換術を
行った。院内死亡は6例(8.8%)で、死因は漁/t沁/e
e膿bolizatio良による腸管虚血が2例、ステントに起因
した大動脈食道痩による敗血症が玉例、グラフト属曲
による下肢虚血が1催、術前ショックから離脱ができ
なかった症.例が2例であった。院内死亡となった症例
はZ:5例、MK:1例であった,遠隔期にε磁oleakを
認めた症例は6例で、Typeiが3例、野pe2が1例、Ty碑3
が2例であり、いずれもZ−stentを使用していた。ス
テント関連イベントの発生率はZ:i8.6%、獣:10%
であり、Z−ste}ltで多い傾向にあったが、統計学的な
四元 大輔
弓部大動脈瘤乎術はステントグラフト(SG)の登場に
よって戦略の変化を迎えようとしている。SGを用いた
弓部症例にっいて、従来手術と比較検討を行った。(対
象)当科でのSGを用いた胸部大動脈手術91例中、人
工心肺を贋いて中枢側固定を行ったOpel6tent27例
(OSG君羊)と遠位弓部瘤に経皮的なSG内挿術の20例
(εVAR群〉を対象とした。また2000年より2007年まで
の弓部置換した真性大動脈瘤、酵離性大動脈瘤(懸蛭生
解離は除外)手術101例(S群)を此較対象とした。OSG
群は緊急2例(7.4%)、年齢7L i±7.2歳、男女比23/4、
弓部全置換+ope難ste員t7例、ope良stel窪t20例で、
EV醸群は緊急4例(20錫),年齢64.8±12.3歳、初期の
10例では弓部の屈曲不対応であったが、後期の10例
は改良し、1a磁iag zone確保のため開窓型も2例に行
った。比較のS群は緊僧、11例(11殉年齢67.3±圭2,4
歳、男女比25/76、弓部全置換78,部分弓部置換23
例であった。i司時手術としてOSG飛ではCABG2,AAA
1,Aぬno bife輯oral bypass1,EVAR群では合併手術
1;よ∫無く 、 S 群で1ま CABG l9,Be良ta圭1 7,AVR4,¥acoub
1,MVPi,勤ze1であった。脳保護は順行姓脳分離で3
分枝送血を行い、SGはGia蓑turco Z stentに脇E th勲
wall graftを被覆して周いた。(結果)体外循環、大
動脈遮断、脳分離体外循環(分)はそれぞれOSG群:S
群罵206.5土47.8:261.0±64.4、96、8±27.6:138.9
血43.0、69.4土27.P iO1.9±36、4であり有意にOSG
群で短い傾向にあった。脳神経障害はOSG群2例(7.4%)、
S群8例(8%)に発生し,εV餓灘には無かった、術後入
1≦完1まOSG君羊力弐43、2±32.9蜀、EVAR翼羊力弐23.4±15.6日、
S群が36.3±24.9田でRVAR群が最も短かった。病院
死はOSG群3例(1i36)(脳梗塞,感染に伴う養10F,切開
部破綻)EV醸群2例(io撃看)(いずれも緊憩、例でSG閉
大動脈にZ−stentを使用した場合雌grationや
塞と沁akによる再破裂),S騨は9例(9殉で有意差は
無かったが、待期例での死亡は群駅群には無かった。
術後leakに関してはOSG蘇では1例遠隔期に破裂のた
B磁olealくの発生率が高く、今後の検討課題と考えられ
め失った。EV醸群では初期のio例申4例に1eakを認
た。Zstentと猟一ste飢を鐵較した場合、Z−stentが
ステント関連イベントの発生率が高い傾向にあった。
めたがSGを改良後の後期の10例では無かった。(考察)
有意差は認めなかった(pzO.384)。[結語]屈曲の強い
SGを胴いた弓部大動脈瘤では従来手術にくらべて低
侵襲化は可能であったが、成績では陵駕できていなか
った。EVARの改善が今後成績に寄与できる可能姓が考
えられた。
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