【Exercise Session】第 2 日(12/7/Sun) 9:00−12:00 D34 教室体験学習とエンカウンターグループとの異同についてくすもとかずひこ楠本和彦（南山大学人文学部心理人間学科）キーワード：体験学習・エンカウンターグループ・共通点と相違点・構成的【報告の要旨】目的：体験学習とエンカウンターグループの共通点と相違点について、体験と討論を通して、明確にする。発表の流れ：１．エンカウンターグループの一例の紹介東山紘久『愛･孤独・出会い』福村出版 1992 より２．発表者が実施した研修（体験学習とエンカウンターグループの実習が混在したプログラム構成）の紹介ねらい：・構成的エンカウンター・グループ（グループアプローチ）を体験する。・実習を通して、自分や他者のあり方、コミュニケーション、関係の持ち方に気づく。・グループアプローチに関する理解を深める第 1 回（1 日目）導入午前午後第 1 回（２日目）第２回（1 日目）小講義「エンカウンタ導入ー・グループと体験学実習「名画鑑賞」ＶＴＲ「出会いへの道」習」実習「若い女性と水夫」実習「ひとときの対話」実習「自然との対話」実習「見取り図法」実習「援助的コミュニケ実習「へび象徴技法」まとめーションの２つのタイプ」 42 第２回（２日目）小講義「成長のためのフィードバック」実習「人間カメラ」ＶＴＲ「治癒と心④ − 仲間との絆−」まとめ３．構成的エンカウンターグループの実習の体験実習「見取り図法」導入、実施、質問紙記入、わかちあい４．参加者の気づき・学び・反応（アンケートより一部抜粋）構成的エンカウンターグループ［Ⅰ］ Ⅰ．講座の内容について大変満足した（９），やや満足した（７），満足した（４），やや満足できなかった（０），あまり満足できなかった（１），満足できなかった（０）・思っていた構成的というのと違っていて、考えてみれば、対象者がいて出会いを作るのがエンカウンターなんだから、生きている全ての場でエンカウンターは可能であるわけで、しかしそれに自分の振り返り、みなの分かち合いを加える活動を取り入れることで人との関わり方について、あり方に気づくことができてうれしかったです。・個人ワーク、「へび」「自然…」が半分だったので、グループでのダイナミクス体験が少なめの感あり。・自分の気持ち（今の）に気づいた事。（けっこう疲れていた）それからその疲れがだんだん自然に変化して、自分の中の深いところとつながっていた実感と前途への光明の感じを実感して終えられた事。素晴らしい皆さんと出会えた事。 Ⅲ．その他お気づきの点や今後受講して見たいもの等も含めて研修に関するご意見がございましたら、ご記入ください。・産業の講座で、初めてリラックスできて参加できた。「産業」というその特色から“学ぶ”“学びたい“という欲求だけでは参加しがたい内容が多い中、私がどこの誰で何をしている人かわからなくても OK というのは心地よかった。構成的エンカウンターグループ［Ⅱ］ Ⅰ．講座の内容について大変満足した（９），やや満足した（９），満足した（６），やや満足できなかった（０），あまり満足できなかった（０），満足できなかった（０）・多様なエクササイズをやっていただき、自分や他の人から多くの発見ができて、とてもさわやかな気持ちになれました。また、多くの人と交流ができたことも自分の財産になります。ファシリテーターとしての進め方も勉強になりました。・人との関わり、体験の中で、私が感じられた事、大事にしていきたいことが見つかった事。・いろんなメニューがあって、体験によってやっているときより終わってみてグループのふりかえり、わかちあいのすばらしさを学んだ。体験は忘れる事がない。身となり、研修の参加、仲間たちの距離がより近くなった。楽しく気分よく参加できた。・やや消化不良のところがある。新たな気づきを受け入れるには、ふりかえりとそのふりかえりを確認する時間が欲しい。いろいろなツールの紹介に重きを置くのであれば、利用目的・方法の説明を体系づけ実体験に移る。どちらかの色を鮮明にしては。 Ⅲ．その他お気づきの点や今後受講して見たいもの等も含めて研修に関するご意見がございましたら、ご記入ください。・各ワークの狙いが共通しすぎて、もっと固有の具体的な意図、目標が明確であったほうがよいのでは。・昼からのプログラムにもう一つ加えられれば嬉しかった。５．体験学習とエンカウンターグループの共通点と相違点について、発表者の考えを簡単に紹介 A) 理論 B) ねらい C) 実習内容 D) ふりかえり、わかちあい体験学習とエンカウンターグループの共通点と相違点についての討論 43