国際関係論

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授業科目
単
機械システム工学科
国際関係論
International Relations
位 選択 2 単位
担 当 教 員 仲野
科目コード
科 目 区 分 修学基礎教育科目(学部内共通) 学年・開設期
1061
3 年前期
修 准教授
授業の概要および計画
1.授業の目的
国際関係論の代表的な理論を学び、次にグローバル化の影響、さらに環境問題に対する4つのアプロー
チを学ぶことを目的とする。
2.授業の方法
通常の講義形式で、板書により行う。
3.授業計画
第 1 週 国際関係論とはどんな学問か。
【復習事項:国際法、政治学、国際社会学との関係。国内要因の外交に与える要素。
】
第 2 週 現実主義1
【復習事項:ウエストファリア・システム、アナーキー、バランス・オブ・パワー】
第 3 週 現実主義 2
【復習事項:ネオ・リアリズム、構造、安全保障のジレンマ】
第 4 週 現実主義 3
【復習事項:防衛的リアリズム、攻撃的リアリズム、覇権、レジーム、現実主義の限界】
第 5 週 リベラリズム1
【復習事項:政治的及び経済的リベラリズム、イマニュエル・カント】
第 6 週 リベラリズム2
【復習事項:構造か、国内体制か】
第 7 週 リベラリズム3
【復習事項:ネオ・リベラリズム、デモクラティック・ピース理論、リベラリズムの限界】
第 8 週 コンストラクティヴィズム1
【復習事項:idea、構成的作用、間主観】
第 9 週 コンストラクティヴィズム2
【復習事項:アイデンティティー、規範、コンストラクティヴィズムの限界】
第10週 グローバル化
【復習事項:内政と外交の溶解、その両義性、ハリネズミの針】
第11週 環境問題への4つのアプローチ(市場自由主義者、制度主義者、生物環境主義者、ソーシャル・
グリーン主義者、及びグローバル化)
【復習事項:教科書第1,2,3章】
第12週 経済成長と環境(環境クズネッツ曲線)
【復習事項:教科書第4章】
第13週 貿易と環境(WTO裁定、マグロ・イルカ事件、エビ・海亀事件)
【復習事項:教科書第5章】
第14週 国際投資と環境(多国籍企業、ポルーション・ヘイブン)
【復習事項:教科書第6章】
第15週 国際金融と環境(構造調整融資)
【復習事項:教科書第7章】
■ 教科書:
『地球環境の政治経済学』ジェニファー・クラップ、ピーター・ドーバーニュ著 仲野修訳
(法律文化社)
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授業区分
科 目 分 類 修学基礎教育科目-人間形成科目
注意事項
科目コード
1061
学年・開設期
3 年前期
成績評価上の区分 活性化科目
確実な単位修得・学修の質の保証のために
4.達成目標
(1)
(2)
(3)
(4)
安全保障のジレンマを理解できる。
間主観が理解できる。
グローバル化の両義性が理解できる。
環境問題への4つのアプローチの違いが理解できる。
5.履修に当たっての留意点
担当教員は授業のなかで国際政治の現状解説を行うが、理解を深めるために、新聞を毎朝読んでほしい。
図書館では複数の新聞が閲覧できる。ネットでも新聞が読める。社会人になるための訓練と思って、ハー
ドの新聞やネットの新聞を毎朝読むこと。とにかく新聞を読む癖をつけること。ハードの新聞だけでなく、
ネットの新聞にも社説が載っている。社説は現状をやさしく解説してあるので、便利である。
6.試験および成績評価の方法
期末定期試験(80%)
、及びレポートの提出(20%)で評価する。
具体的な評価項目、および評価手段は次のとおりである。
評価対象能力
知識力
応用力
展開力
計
評価手段配点比率
提出課題
期末定期試験
10
30
10
50
-
-
20 点
80 点
対象能力別配点
40 点
60 点
-
100 点
「対象能力別配点」には多少の変動がある。
【知識力】
「個々の知識の量と正確性」-国際関係の用語が理解できるか。
「知識体系の獲得度」-理論の根本的違いが理解できるか。
【応用力】
「解析力」-環境問題に関し自分なりの解釈ができるか。
■参考書:
『グローバル時代の民主化』ジーン・グリューゲル著 仲野 修訳 (法律文化社)
『暴走するアメリカの世紀』ポール・ロジャーズ著 岡本三夫監訳 仲野修他訳(法律文化社)
『環境の地球政治学』ロレイン・エリオット著 大田一男監訳 仲野 修他訳 (法律文化社)
『国家を超える視角』大田一男監修 仲野 修他著(法律文化社)