共回転系でのオイラー方程式

共回転系でのオイラー方程式
氏名
平成 25 年 12 月 10 日
概要
流体力学における運動方程式の 1 つであるオイラー方程式を、共
回転座標系において書き下し LATEX で表示する.
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ベクトル表示
角速度を Ω で回転する系では,位置 r において速度 v で運動する質量
m の質点には,見かけの力である
ain = −mΩ × (Ω × r) − 2mΩ × v
(1)
の慣性力が働く.この慣性力は流体力学にも拡張可能であり,同じく角速
度 Ω の共回転系における運動方程式 (オイラー方程式) は
ρ
∂v
+ ρ(v · ∇)v = F − ρΩ × (Ω × r) − 2ρΩ × v
∂t
(2)
と書き表すことができる.ここで ρ は流体の密度,F は働く外力である.
2
成分表示
式 (2) を x, y, z デカルト座標を用いて成分表示しよう.Ω = (0, 0, Ω) とし
て z 軸を回転軸に設定し,位置と速度に関しては一般的表現 r = (x, y, z),
v = (vx , vy , vz ) を用いると,各成分は以下のようになる.
(
)
∂
∂
∂
2
x
• x 成分: ρ ∂v
∂t + ρ vx ∂x + vy ∂y + vz ∂z vx = Fx + ρΩ x + 2ρΩvy
• y 成分: 自分で成分表示を求め,式を書き出せ.
• z 成分: 自分で成分表示を求め,式を書き出せ.
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