統計力学 I 講義資料(7/14) η(x) の振舞について ボース・アインシュタイン凝縮の議論で次の関数 η(x) の振舞が重要であった。 √ ∫ ∞ u η(x) = (x ≤ 0) du u−x e −1 0 (1) この関数の以下の性質を示す。 i) x ≤ 0 で単調増加 (1) の x での微分が、 dη(x) = dx ∫ 0 ∞ √ u−x ue ≥0 du u−x (e − 1)2 (2) であることから明らか。(非積分関数が常に非負なので。) ii) η(x) → 0 (x → −∞) x < 0 かつ |x| ≫ 1 のとき、eu−x − 1 ∼ eu−x 。これより、 ∫ ∞ ∫ ∞ √ −u+x √ x η(x) ∼ du u e =e du u e−u 0 (3) 0 ここで、変数変換 u = ξ 2 を用いると、上の積分は ∫ ∞ ξ2 x 2 x 2e dξξ 2 e−ξ = e 2 0 (4) と計算できる。ここで、ガウス積分から得られる以下の結果を用いた。 √ ∫ ∞ 1 π 2 −ax2 dx x e = 2 a3 −∞ (5) (4) より、η(x) → 0 (x → −∞)。 iii) η(0) = √ π 3 2 ζ( 2 ) = 2.315... (∞ ) √ √ −u ∫ ∞ ∫ ∞ ∑ √ u ue −nu η(0) = du u = du = du u e e −1 1 − e−u 0 0 0 n=1 ∞ ∫ ∞ ∞ ∫ ∞ ∑ ∑ √ 2 = dξ ξ 2 e−nξ du u e−nu = ∫ = ∞ n=1 ∞ ∑ n=1 0 1 2 √ n=1 √ ∑ ∞ 1 π π = 3 3/2 n 2 n n=1 −∞ となり、ζ 関数による表示が得られる。ただし、|z| < 1 のときに成り立つ恒等式 と変数変換 u = ξ 2 、および (5) 式を用いた。 (6) ∑∞ n=1 z n = z/(1−z)、
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