関数の高次近似 å >

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2003 年度 基礎数学ワークブック 初級編 N o. 3
< 関数の高次近似 3 >
例 1 前ページの例より
f(x) − f(a) − f 0 (a)(x − a)
1
= f 00 (a)
2
x→a
(x − a)
2
lim
である。従って x が a に十分近い時は
f(x) − f(a) − f 0 (a)(x − a)
1
; f 00 (a)
2
(x − a)
2
とみなせる。両辺に (x − a)2 をかけると
f(x) − f(a) − f 0 (a)(x − a) ;
1 00
f (a)(x − a)2
2
よって
1
x ; a のとき f(x) ; f (a) + f 0 (a)(x − a) + f 00 (a)(x − a)2
2
が成り立つ。右辺は x の2次式であるから、これを x = a の近くでの2次近似式とい
う。
例 2 前のページの問 (1) の結果より
x ; a のとき
f (x) − f (a) − f 0 (a)(x − a) −
(x − a)3
1 00
f (a)(x − a)2
1
2
; f 000 (a)
6
とみなせる。両辺に (x − a)3 をかけると ,
f(x) − f(a) − f 0 (a)(x − a) −
1 00
1
f (a)(x − a)2 ; f 000 (a)(x − a)3
2
6
よって
x ; a のとき f (x) ; f(a) + f 0 (a)(x − a) +
1 00
1
f (a)(x − a)2 + f 000 (a)(x − a)3
2
6
が成り立つ。この場合は 3 次式なので x = a の近くでの 3 次近似式という。
問 前ページの問 (2) の結果を使って、関数 f(x) の x = a の近くでの 4 次近似式を求めよ。
(解 )
4 次近似式
x ; a のとき
f (x) ;