H24NO. - 能代養護学校

進路だより
きぼうの道
秋田県立能代養護学校
進路指導部
平成24年11月9日発行
No.8
∼移行支援ネットワーク会議と移行支援∼
10月26日、本校を会場に移行支援ネットワーク会議が行われました。高等部卒業予定の生徒が、卒業後
にスムーズに地域で生活をすることができるよう、関係機関と個別のニーズ等に係る情報の共有を図ったり、
本校の進路指導の状況を説明し、理解と協力を求めたりするよい機会になりました。
全体会にて、本校担当者が進路状況を説明し、今年度卒業予定の生徒本人が、進路や地域生活の希望、要望
を話しました。一人一人堂々と進路希望先や卒業後にどのような生活をしたいのかを発表することができまし
た。
その後、分科会では一般就労と福祉的就労に分かれて、関係機関との話し合いの場を設けました。一般就労
の分科会では、卒業後の就労生活で必要になる力について、説明を受けました。福祉的就労の分科会では、関
係機関から卒業後の障害者福祉サービス利用に係る諸手続について、支援の役割分担(進路希望先の施設から
の説明)について等、時間いっぱい熱心に話し合う姿
が見られました。保護者、関係職員、関係機関が生徒
の個別支援計画を基にして、生徒のスムーズな移行を
支援するよう、また、卒業後も連携して支援すること
ができるよう取り組んでいきたいと思います。
∼高等部進学に向けて∼
◆手続きの流れ◆
①「進路面談」本人、保護者、中学部担任
◆能代養護学校の高等部◆
∼学習コース制について∼
生徒一人一人の実態や教育的ニーズに応じたき
め細かな指導や支援を行うために、高等部普通科
②「教育相談(体験学習など)
」
は学習コース制を導入しています。
望ましい生活習慣の確立を図るとともに、関係
③「入学願書の受付」1月中
機関と連携しながら生徒の自立や社会参加に必要
な力の育成に努めています。
④「入学選考(受検)
」3月上旬
「職業学習コース」
⑤「合格発表(通知)
」3月中旬
職業に関する指導を通して、卒業後の就労に必要
な社会的知識や技能、態度の習得を目指します。
⑥「入学説明会」3月下旬
「生活学習コース」
基本的な生活習慣の確立や社会参加する力の伸長
を図り、福祉的就労など「自分の力を生かした社
会参加」を目指します。
各学部の
進路学習
「職場体験に行こう!」
(高等部1年職業コース)
高等部1年生の職業コースは、11月に初めての現場実習を予定しています。初めは、
「大丈夫かな?」
「ち
ゃんとできるかな?」とドキドキの生徒6名でしたが、10月に行った「一日だけの職場体験」で、手ごた
えを感じることができたようです。
「現場実習も何とかできる気がした!」
「できなかったところもあったけ
ど、現場実習では頑張りたい!」と前向きなコメントも聞くことができました。高等部1年生は、できるだ
けたくさんの職業について、体験を通して知る段階。ゆくゆくは、自分に合っている職業、興味がある職業
を絞り、卒業時に、自分の意志で進路を選択してほしいと願っています。
体験先に自分で電話しました。
職場体験、勉強になりました。
仕事で大切なことをたくさん書
きました。
「おはなしひろばへレッツゴー!(小学部低学年)
「ジャッキーン!」 ザリ
「遊びの指導」の学習では、遊びを通して、時間
ガニの登場をドキドキし
いっぱい存分に遊ぶことを楽しみ、興味や関心を広
ながら見聞きしています。
げたり、いろいろな友達や先生との関わりを広げた
りすることをねらいとしています。これまでは、遊
具で身体を思いきり動かす遊びや、紙や小麦粉、水
などの素材を使った遊びなどを行ってきました。
今回の「遊びの指導」の学習では、お話(ペープ
サート)を見たり、聞いたりして、そのお話を再現
「このハサミでつかまえ
ちゃうぞ!」大変!大
変!一緒に逃げよう!
して体育館で遊びました。お話に登場する蛙やザリ
ガニになりきって、友達や先生を追いかけたり、逃
げたり、隠れたりして遊ぶことを楽しみました。先
みんなでザリガニを力を合
生の誘い掛けを受け入れたり、自分から誘ったりし
わせてやっつけよう!
て、人と関わって遊ぶことが増えてきています。
退治したあとは、もちろん、
仲直りをしました!
∼高等部現場実習評価表観点から∼
その4「あいさつ、返事」
今回は、
「あいさつ、返事」についてお話します。
「あいさつ、返事」と一口に言っても、児童生徒によって、様々で
すが、いくつかのポイントが挙げられると思います。
「自分から」
「相手に聞こえる声で(相手に分かるように)
」や、
「元
気に」
「場に応じた言葉遣い」
「相手の目を見る」
「礼をする(あいさつ)
」なども求められます。また、友達と一緒だと
できるけれど、一人になるとできないのでは卒業後に困ってしまいます。学校では、児童生徒会を中心にあいさつ運動
を行っています。御家庭でも、ぜひ、できるところから始めてみてください。