情報提供資料 ロシア、ウクライナ情 勢 について 2014 年 3 月 4 日 ◆ロシア、ウクライナ情勢を受けて、 ロシア市場は下落 2月22日に親ロシアの姿勢を示していたウクライナの 図表① ロシアルーブルの推移 (ルーブル/円) (米ドル/ルーブル) (2013年2月28日~2014年3月3日、日次) ヤヌコビッチ大統領が解任されました。これを契機にロシ 3.4 アのプーチン大統領は、ウクライナに対して軍事介入を行 3.3 31 う方針を示しました。3月1日に、ロシア連邦院(上院) 3.2 32 3.1 33 3.0 34 2.9 35 が 「ウクライナの政治情勢が完全に安定化するまで同国内 で軍事力を行使する」とのプーチン大統領の提案を承認 し、 ロシアがクリミア半島に軍事展開をしているとの報道 が伝わりました。 オバマ米大統領は1日、プーチン大統領との電話会談 で、ウクライナからのロシア軍の即時撤退を求めました が、プーチン大統領はこれを拒否しました。ケリー米国務 2.8 3 6 . 5 ルーブル 2.7 13/5 13/8 13/11 長官は2日、ロシアの行動を非難し、資産凍結などロシア 36 37 2.78円 2.6 13/2 30 38 14/2 (年/月) への経済制裁やビザの発給停止を検討する考えを示しま 図表② した。加えて、G7(主要7ヵ国)首脳もロシアを非難す (円) る声明を発表しました。 こうした動きを受けて、ロシアの株価、債券、通貨が軒 106 並み下落しました。ロシアルーブルは3日時点で一時、1 104 米ドル=36.9ルーブルと過去最安値をつけたため、ロシ ア国立銀行(CBR)は緊急の金融政策委員会を開催し、 ロシアルーブルを防衛する等の目的のため、政策金利を 100 5.50%から7.00%へと大幅に引き上げ、さらに為替介入 も実施しました。CBRは声明でウクライナ情勢には言及 96 しなかったものの、今回の決定は「金融市場におけるボラ 94 クの回避に狙いがある」と説明しました。 (2013年2月28日~2014年3月3日、日次) 102 98 ティリティーの高まりに伴うインフレと金融安定のリス 米ドル/円の推移 1 0 1 . 4 4円 92 13/2 13/5 13/8 また、グローバルなリスク回避の流れから、低リスク資 13/11 14/2 (年/月) 産とされる円が買われる動きとなり、足元、小幅に円高が 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資 進んでいます。 ※上記は、将来における各通貨為替レートの推移を示唆、保証 するものではありません。 顧問が作成。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」を必ずご覧ください。 1/3 ◆ 今後の見通し 今後については、予断を許さないものの、ウクライ 図表③ ロシア 10 年債利回りの推移 ナ情勢のさらなる混迷化によってルーブル安圧力が継 続すれば、外貨準備高の減少などが想定され、ロシア (%) (2013年10月31日~2014年3月3日、日次) 5.5 にとって大きなリスクとなります。加えて、ウクライ ナおよびEU(欧州連合)諸国は、ロシアから天然ガス 5.03% 5.0 の供給を受けるなどの強い交易関係があることを勘案 すると、現時点では、ロシアの軍事介入がクリミア半 島を超えて行われる可能性は低いと考えられます。 4.5 4.0 ロシアの今後の経済見通しとしては、現時点で低水 準の政府債務や黒字を維持する経常収支など財務の柔 軟性を有してはいるものの、今後は、地政学リスクの 3.5 13/10 13/11 13/12 14/1 14/2 (年/月) 高まりとともに資本逃避に伴う国際収支の悪化が懸念 されます。 図表④ 一方、ウクライナの今後の経済見通しとしては、IMF (国際通貨基金)が既にウクライナへの支援に前向き な姿勢を示していることなどから、金融支援を受けら れる可能性は高いと考えられます。しかし、大規模な 緊急融資を受けるにあたり、今後のウクライナの債務 支払い能力が懸念されます。 (%) ロシアの政策金利の推移 (2013年9月~2014年3月、月次) 8 3月3日~ 7 ロシアの政策金利は、抜本的な金 融政策の枠組み変更により、 2013年9月から1週間物入札レ ポ金利に変更しています。 7.0% 6 世界経済への影響という観点では、3日の新興国市 場の動きをみる限り、大きな混乱には至っていませ ん。ウクライナの経済規模が比較的小規模であるこ と、ロシアルーブル防衛等のためにロシア当局が利上 5 4 13/9 13/10 13/11 げなどの政策対応を実施したことなどを考慮すると、 今回のロシア、ウクライナ情勢による悪影響が、世界 の金融市場に波及する可能性は、それほど大きくない と思われます。しかしながら、ウクライナ情勢のさら 14/2 14/3 (年/月) 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資 顧問が作成。 ※上記は、将来におけるロシアの10年債利回りおよび政策金利 の推移を示唆、保証するものではありません。 なる悪化も懸念され、当面は事態の推移について十分 な注意が必要と考えます。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」を必ずご覧ください。 2/3 13/12 [投資信託のお申込みに際しての一般的な留意事項] ● 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、主として国内外の株式、公社債および不動産投資信託証券(リート)などの値動きのあ る証券等(外貨建資産に投資する場合には為替変動リスクもあります。)に投資しますので、ファン ドの基準価額は変動します。したがって、投資者の皆さまの投資元金は保証されているものではなく、 基準価額の下落により、損失を被り、投資元金を大きく割り込むことがあります。ファンドの運用に よる損益はすべて投資者の皆さまに帰属します。また、投資信託は預貯金と異なります。 投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異 なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、お申込みの際は投資信託説明書(交付目論見 書)を必ずお読みください。 ● 投資信託に係る費用について みずほ投信投資顧問株式会社が運用する投資信託については、ご投資いただくお客さまに以下の費 用をご負担いただきます。 ■直接ご負担いただく費用 購入時手数料 :上限 3.675%(税抜 3.50%) 消費税率が 8%となった場合は、上限 3.780%(税抜 3.50%) となります。 換金時手数料 :換金の価額の水準等により変動する場合があるため、あらかじめ上限 の料率等を示すことができません。 信託財産留保額 :上限 0.5% ■投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用 運用管理費用(信託報酬)※ :上限 年 2.10%(税抜 2.00%) 消費税率が 8%となった場合は、上限 年 2.16%(税抜 2.00%)となります。 ※ 上記の基本的な料率の状況を示したものであり、成功報酬制を採用するファンドに ついては、成功報酬額の加算によってご負担いただく費用が上記の上限を超過する 場合があります。成功報酬額は基準価額の水準等により変動するため、あらかじめ 上限の額等を示すことができません。 ■その他の費用 上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託説明書(交付目 論見書)等でご確認ください。 ● 投資信託は、預金商品、保険商品ではなく、預金保険、保険契約者保護機構の保護の対象ではありま せん。登録金融機関が取り扱う投資信託は、投資者保護基金の対象ではありません。投資信託の設定・ 運用は、投資信託委託会社が行います。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用の項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。 費用の料率につきましては、みずほ投信投資顧問株式会社が運用するすべての公募投資信託のうち、 ご負担いただくそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。 投資信託をお申込みの際は、販売会社から投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ、または 同時にお渡しいたしますので、必ずお受け取りになり、投資信託説明書(交付目論見書)の内容をよ くお読みいただきご確認のうえ、お客さまご自身が投資に関してご判断ください。 みずほ投信投資顧問株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 398 号 加入協会/一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会 【本資料のご利用にあたっての注意事項等】 本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘 を目的に作成されたものではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正 確性等について細心の注意を払っておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通 し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のものであり、今後予告なしに変更されることがあります。ま た、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」を必ずご覧ください。 3/3
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