ギリシャ金融支援の延長合意(PDF/276KB)

情報提供資料
ギリシャ金 融 支 援 の延 長 合 意
2015 年 2 月 23 日
 欧州連合(EU)は、2 月末に期限を迎えるギリシャ向けの金融支援を 4 ヵ月延長することで合意。
ギリシャが金融・債務危機に至る事態は当面回避される見通し
 引き続きギリシャ問題が意識される相場展開になる可能性はあるが、各種対策により欧州全体を巻
き込んだ危機に発展する可能性は小さい。今後は欧州各国による景気回復に向けた施策への注目が
高まるとみられる
2月末期限のギリシャ向け金融支援を4カ月延長へ
図表①
2月20日(現地時間)、EUはユーロ圏財務相会合において、
2月末に期限が切れるギリシャ向け金融支援を4ヵ月延長し、6
月末とすることを決定しました。ギリシャ政府は新政権発足後、
従来の支援プログラムの延長ではなく、債務の減免などを含めた
プログラムの刷新を求め、それを認めないEU側とギリシャ政府
の間で激しい交渉が続いていました。しかし、今回現行支援の延
長に合意したことで、ギリシャの国内銀行破綻や、政府の債務不
履行(デフォルト)は当面回避される見通しとなりました。今後
の交渉次第ではあるものの、EU側のギリシャに対する極めて厳
しい対応により、債務問題を抱える他のユーロ圏諸国の財政規律
が緩むリスクは縮小したと考えられます。
ユーロの為替相場
(2013年12月31日~2015年2月20日)
(米ドル)
1.45
(円)
160
1.40
155
ユーロ高
150
1.35
145
1.30
140
1.25
1.20
135
130
対円:左軸
ユーロ安
1.15
対米ドル:右軸
今後の見通し
125
13/12
4ヵ月間の暫定的な合意とはいえ、交渉が決裂し、ギリシャが
金融・債務危機に至る事態は遠のいたことから、マーケットには
ひとまず安心感が広がり、ユーロは対米ドルで強含みました。
ただし、今回の支援策延長はギリシャ債務問題の根本的な解決
には程遠い内容です。差し当たっては、2月23日までにギリシャ
政府が提出する改革案のリストや、4月末までに合意を目指す具
体的な改革案の中身が注目されます。その内容如何では、ギリ
シャ政府、EU側で双方の相容れない主張の相違が明らかになる
恐れがあります。今後の改革案に関する交渉は難しいものになる
公算が大きく、折に触れギリシャ危機が意識される相場展開にな
る可能性があります。
ギリシャがユーロを離脱するような事態に発展する公算は小
さいと考えられます。仮にそのような事態になったとしても、
2012年の欧州債務危機以降、欧州の重債務国への金融支援環境
を巡っては、現在までに欧州安定メカニズム(ESM)が創設さ
れているほか、国債買取策(OMT)など、安全網が整備されて
いることから、欧州全体を巻き込んだ危機に発展する可能性は小
さいと考えられます。
なお、欧州中央銀行(ECB)は1月の理事会で大規模資産購入
策を発表しており、3月から実行に移される予定です。今後は金
融政策やギリシャ問題から、欧州各国による景気回復に向けた施
策への注目が高まるとみられます。
(2015年2月23日 11時執筆)
14/3
14/6
1.10
14/12
(年/月)
出所:ブルームバーグ等が提供するデータを基にみずほ投信
投資顧問が作成。
※上記は、将来におけるユーロの為替相場推移を示唆、保証
するものではありません。
図表②
南欧諸国の 10 年国債利回りの推移
(2013年12月31日~2015年2月20日)
(%)
12
10
ギリシャ
イタリア
ポルトガル
スペイン
8
6
4
2
0
13/12
14/3
14/6
14/9
14/12
(年/月)
出所:ブルームバーグ等が提供するデータを基にみずほ投信
投資顧問が作成。
※上記は、将来における南欧諸国の10年国債利回りを示唆、
保証するものではありません。
※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。
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