教室で活きる機能が充実! 明るく使いやすい プロジェクター 登場! 学校現場には、多くのプロジェクターの整備が進んでいま す。それらのプロジェクターには、活発に活用されているもの がある反面、ほとんど使われない場合もあるようです。 では、頻繁に活用されるために必要なこととは何なのでしょ うか、この6月に発売されたエプソン販売 (株) の学校向け推奨 プロジェクター「EMP-822」を、神奈川県相模原市立東林小 学校の3名の先生に見ていただきながら、学校でのプロジェク ター活用の現状についてお話しを伺いました。 実際に教室の黒板に直接投写 しながら、お話しを伺う 準備・片づけの不安を解消する機能が充実 パソコンの起動まで含めると、休み時間が ほぼつぶれてしまうことがありましたから。 ――教室は南向きで明るく、画面が見えづ プロジェクターを教室に持ってきてから らい場合がありますが、ご覧になっていか 投写するまでの手順は、慣れてしまうとそ ――使用後の片づけについて、使い勝手は がですか? れほどでもないのですが、使い始めの先生 いかがですか? 方にとっては、機器利用の障壁になります。 木村:映像が明るいですね。カーテンを開 それを克服するために、投写までの手順を 木村:片づけの時も、電源オフすることな けたままでも十分に使えると思います。 事前に何度も確認するとか、プロジェクタ く電源コードを抜いても大丈夫というのは ーのボタンに番号を書いたシールを貼り、 いいですね。クールダウンもありませんし。 最初に電気を消す、カーテンを閉める、投 その順番どおりに押していけば良いように 石長:正直な話、クールダウンが終わるま 写を終えたら電気をつける、カーテンを開 するというような手だてが必要でした。 で待てない場合も多いですからね。次の時 今までプロジェクターを使うときには、 けるといったことが必要でしたが、これな らそれも不要ですね。 30 このプロジェクターなら、それも必要な 間に使う先生が受け取りに来て待っている いですね。電源をつないだら投写できてし なんていうこともありますから。 まう。コンセントを差し込んでから投写す 木村:私も、故障の原因になりそうで本当 ※ ――短い休み時間での準備になりますが、 るまでの時間が非常に短い (約5秒 :編集 は良くないと思っているけれど、クールダ 使い勝手はいかがですか? 部注)というのも、準備に時間を十分にと ウンの途中でコンセントを抜かざるを得な れない学校ではとてもありがたい性能です。 いことがあります。そういう心配が不要に 斉藤:コンセントを差し込むだけで(電源 石長:スイッチの説明が日本語で書かれて なるのですね。 ボタンを押さなくても)電源が入るのが助 いるのも、使いやすさの点では重要 かります。使い始めの頃には、電源ボタン なポイントですよね。 がどこにあるのかすぐに見つけられなくて 斉藤:画面の高さを調整するために 不安になることがありましたので、そうい プロジェクターの足を延ばしたり縮 う心配をしなくてすむのはいいですね。 めたりしますよね。あのネジをくる 石長:台形補正も自動でやってくれるんで くる回すのも面倒に感じていました。 「操作パネル」が日本語で表記されてわかりやすい すね。今まで、 「ちょっと待っててね、い このプロジェクターは、足が1本で、 ま修正するから」と言って子どもを待たせ しかもネジをまわさなくても片手で て、調整していました。 簡単に調整できるんですね。 木村:私も、子どもに「もういいよそれで」 石長:準備時間の短縮は重要ですね。 とか言われながら台形補正してます(笑) 。 プロジェクターを使用するときには、 2007年 9月号 「単脚」の採用で、角度 調整が容易になった ※ロゴ投写までの時間です。電源の再投入時や設定によっては、起動時間が長くなる場合があります。 授業で使うために必要な機能とは? ――内蔵スピーカーが7Wなので、広い教 いたかもしれません。 相模原市立東林小学校 室でも使えるのではないですか? 石長:これなら自然だし、 木村徳泰教諭 斉藤明世教諭 石長 出教諭 なかなか格好いいですよ。 木村:大きな音もきれいに出せますね。動 画コンテンツなどは、ほとんど音声が入っ ――普段プロジェクターと共に使用するス ていますからスピーカーが必要なんです。 クリーンはどうされていますか? プロジェクターにスピーカーを内蔵してい るものもあったのですが、ボリュームを上 木村:私は、黒板に簡単に付けられるマグ げると音が割れて聞き取りにくいものもあ ネットスクリーンに投写しています。 りました。仕方がないので、外部スピーカ 石長:私は模造紙に投写することが多いで ーを接続して使ったのですが、準備の手間 すね。でも、模造紙を2枚使わないと、適 が増えてしまいます。内蔵のスピーカーで 切な大きさでの投写ができないんです。 十分な音量が確保できるということはあり 木村:プロジェクタは各教室1台までいか がたいですね。 なくても各階に1台整備しているという学 校は増えてきましたよね。でも、スクリー スライド式レンズカバーを閉じると投写を中断。再 度開けば、即投写を再開できる ――投写映像の中断・再開が簡単にできる ンが整備されていなくて、石長先生と同じ スライド式レンズカバーはいかがですか? ような工夫をされているという話をよく聞 能が活用できますね。 きます。そのようなときに、黒板に直接投 石長:黒板上になら、書き込んだり消した 石長:私は、映像を見せた後、説明すると 写しても通常のスクリーンに投写したとき りも簡単にできます。これも、重要なポイ きには映像を消すということが多いので、 に近い色合いに見える「黒板モード」の機 ントですね。 スライド式レンズカバーで簡単に投写の中 断や再開ができるのはいいですね。45分の り消したりしますが、紙やキャップで光を 気軽に使えれば プロジェクター利用はもっと広がる! 遮るのと違って、スライド式レンズカバー 木村:普通教室の授業の中で、プロジェク を閉めると光が漏れることはないし、ファ ターが活躍できるシチュエーションはとて 今までより準備手順が2つくらい省けてい ン音が静かになるのもいいですね。 もたくさんあります。にもかかわらず十分 るように感じました。 授業の中で何度もプロジェクターをつけた 今回見せていただいたプロジェクターは、 木村:私も通常は、プロジェクターで投写 に使われないのは、設置や後片けにかかる かなり「気軽なもの」になっていますか しながら板書もしています。映像を見せた 時間だとか手間などがネックになっていた ら、多くの先生が使いたいと感じるのでは 後に考えさせたいというときには、私もキ のではないかと思います。 ないでしょうか。 ャップをかぶせて映像を消していました。 つけっぱなしにしていると、映像が気にな って子どもたちが考えることに集中できま せん。でも、電源を切ってしまうと、次に 使うときに立ち上がりに時間がかかるから です。 木村:その点で、スライド式レンズカバー は、カバーを開けた時の再開も早いですね。 また、キャップや布などで映像を隠してい たときには、操作に違和感がありました。 子どもたちもそれを気にしているところが あり、学習への集中を妨げることになって 学校向け推奨プロジェクター EMP-822 についてのお問い合わせは ●エプソンプロジェクターインフォメーションセンター TEL.050−3155−7010 標準価格:198,000円 (税別) (月∼金曜日:9時∼20時、 土曜日:10時∼17時) 祝日・弊社指定休日を除く ※上記番号がご利用いただけない場合は、携帯電 話または、NTT東日本、NTT西日本の固定電話(一 般回線) からおかけいただくか、0263-54-5800ま でおかけ直しください。 エプソンのホームページ http://www.epson.jp/ [輝度2600lm][リアルXGA] [重さ約2.9kg] 31
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