島根県奥出雲町役場 様 導入事例 FTTH網に対応した IP告知放送システム IP告知放送システムによる活気あるまちづくり 奥出雲町は、中国山地の山々に囲まれた鳥取県と広島県に接する人口約1万5千人の町です。 「ヤ マタノオロチ伝説」などの神話が息づく数々の名所・旧跡に彩られ、名産の仁多米や仁多牛が有 名です。2005年3月31日に、仁多郡の仁多町と横田町が合併して誕生したこの町では、合併 に伴い、新たなインフラ設備として町内全域にFTTH網を構築。併せて「IP告知放送システム」 を導入いただき、地域の皆様の安心・安全に関わる情報や町の出来事を毎日放送して、活気ある まちづくりにお役立ていただいています。 より詳しいご紹介はインターネットでご覧ください。 奥出雲町様 http://www.town.okuizumo.shimane.jp/ 奥出雲町情報通信協会様 http://www.okuizumo.ne.jp/ コミュニティの一体感を生む 情報インフラの整備 「合併した2つの町の一体感を、 どう生み出して いくか。そのための最も重要な施策が、情報イン フラの整備なのです」。旧仁多町では、HFC方式 ※のケーブルテレビ網により有線電話と告知放 送のサービスを、旧横田町ではNTTのオフトー クを利用した告知放送サービスを提供していま した。そこで、一体感を生み出す第一歩として、 合併を機に旧両町に同一のサービスを提供でき るようなインフラの整備を実施することになりま した。通信網を整備するなら、 これからの時代は やはり光回線。そこで、 まず旧横田町にFTTH網 を整備して、 TV放送、 音声告知放送、 有線電話(域 内IP電話)、 インターネットの4つのサービスを展 開することになりました(2008年度には旧仁多 町もFTTH網を整備し、同様のサービスを開始 する予定)。このうち、TV放送以外のサービスを 利用可能にするのがNECの告知放送受信端末 「CM7550TN」です。 ※HFC:Hybrid Fiber Coax 光ファイバーと同軸ケーブル を組み合わせたケーブルテレビの伝送方式。 コミュニティをつなぐ 告知放送と有線電話 の町」を掲げる奥出雲町では、6:30にラジオ体 操の放送も行われ、町民の健康増進に貢献して います。定期放送に併せてお茶の間にダイレクト に届く地域の音声広告も流れます。今回導入頂 いた告知放送システムでは、 旧横田町地区に約40、 旧仁多町地区に約80ある自治会単位での、 きめ 細かな「ページング放送」も可能になりました。 「有 線電話は、正式なサービス開始前に、設置した機 材がもう使えるという噂が広まって、すでに使用 されていました(笑)」。通話無料の有線電話が待 奥出雲町情報通信協会 局長 母里栄次様 ち望まれていたことがわかるエピソ−ドです。なお、 告知放送はG.722コーデックを採用したことで 地域のお祭りや伝統行事などを撮影。 「地域のこ 音声帯域は従来比2倍に拡がり、 クリアでより身 とは地域から伝える仕組みを作りたい、 とずっと 近に感じられる音質を実現しました。 思っていました。ケーブルテレビ塾の中から、ま 県 奥出雲町の情報化に貢献する ちづくり番組の企画が生まれていくはずです。 内6つのケーブルテレビ局と結んで生中継でき インターネット る仕組みもありますので、インターネットととも に映像でもこの町の情報を発信していきたいで 「インターネットを始めるハードルは相当低くなっ すね」。 ているのですが、利用率はまだまだこれからとい うところです」。現在、 旧横田町地区では山間部も 含め全ての世帯で100Mbpsの高速インターネ 豊かなコミュニケーションで、 ットが利用可能。申し込みをして、告知放送受信 活気ある町へ 端末「CM7550TN」とパソコンをLANケーブル で繋げば、 すぐにインターネットができる状態です。 合併以前から情報化施策に力を注いできた奥出 雲町では、 これまでもネットワークを利用した町 「もっとインターネットの利用率を上げ、奥出雲町 の情報化に貢献していきたいですね」。そのため、 民同士の交流が盛んだったとのこと。今回導入 されたFTTHのネットワークとIP告知放送システ 奥出雲町情報通信協会ではWord・Excelやホー ムを活用して、双方向の住民サービスを実現す ムページ管理の講習会を開催し、のべ1,100人 るとともに、地域のコミュニケーションの輪がさ 以上の町民が参加。今後は事業者向けのサービ らに拡がり、一体感と活気のあるまちづくりに繋 スも充実させていく予定とのこと。奥出雲町への がっていくことが期待されています。 Uターン・Iターン者の増加も期待されます。 町民の視点から地域情報を 発信していくCATV 「この町は、音声で伝えるコミュニケーションを 培ってきた町なのです。高齢者も多いので、やは り音声告知放送と有線電話は重要です」。告知 放送の定期放送は1日に3回。 「ラジオ体操推進 「行政主体の情報発信を、 どう町民にシフトする かが重要です」。奥出雲町には、地域の情報を伝 える「コミュニティチャンネル」制作のため、 撮影・ 編集スタジオが整備されています。現在では、 「ケ ーブルテレビ塾」に参加する町民が9つの地区ご とに約2名ずつおり、貸与されたビデオカメラで 裏面へつづく NECマグナスがお届けする快適なソリューション:FTTH網に対応したIP告知放送システム導入事例 表面よりつづく IP告知放送システムによる活気あるまちづくり 「お客様が気軽に電話してくださる ようになりました」 「告知放送でいろんな地域の催しを アナウンスしたいですね」 村上石油店 店主 村上圭司様 「このあたりは豪雪地帯で、雪 の降る時期には灯油配達の依 頼を電話で頂くことが多いんで す。だから0120のフリーダイ ヤル導入を検討していたところ に、通話無料の有線電話が導入 されたので助かりました。お客 さんも気軽に電話を かけやすくなったよ うで注文が増えました。 今までだったら用件 だけで手短に話を済 ましていたところが、 最近では「うちの孫 がねえ…… 」なんて 話をしてくださるこ ともあるんですよ(笑)。 新しい 音声告知は、 前に流れた放送が録 音されるので助かっ ています。商売をや っているので、おくや み放送など地域の情 報は聞き逃せないで すからね。 ケーブルテレビで 八川コミュニティセンター 松闢由紀子さん 地域の情報が見られるようにな ったのもうれしいです。 『コミュ ニティチャンネル』を見たお客 さまから、 『おたくの親父さん、 この前テレビに出ていたね』と 声をかけられることもありまし たよ(笑)」 「八川地区向けの告知放送は、 センターの機材で私がアナウン スしています。以前は生放送だ った ので、原 稿を 書いて何 度 も練習して話すんですが、やっ ぱり緊張したものです。でも、 新しいシステムでは録音してか ら放送することができるので、 生放送中に間違えて言い直す こともないのがうれしいですね (笑)。電話も、有線電話が使え るようになったのでとても便利 です。以前は、センターにサー クル活動に来ているお年寄りが 迎えの電話をするときなど、小 銭がなく公衆電話が使えない 方が時々いらっしゃいました。 でも、今は無料の有線電話を自 由に使ってもらえるので、とて も喜ばれています」 ■システム構成 インターネット 奥出雲情報通信協会 一般電話回線 外部スピーカ ネットワーク設備 PC 告知放送 センターサーバー群 FTTH伝送路 OLT (センター側光送受信機) ONU (加入者宅側 光送受信機) 音声告知 IP電話 高速インターネット 放送卓 IP告知放送 受信端末 電話器
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