一歩足を踏み入れると、コー ヒーの香ばしい香りに包まれる。 飽きることがない。毎週通いた いくらいだ。 なんともほっとする瞬間だ。 また、地産地消にもこだわる。 蔵のひっそりとした空間に腰 を落ち着け、読書するもよし、 特に、くだものは季節によって 変わるため、地元の旬を楽しむ お茶をするもよし。とても居心 ことができる。 厨房を取り仕切る平井純子さ 地がいい。 本棚には、子どもから年配の 2 カフェ図書 まゆたま 役場 ● R4 作りのデザートがウリ。これが 実に うまい 。しかも、毎週 メニューが変わるため(一部)、 オープニング ● 東邦銀行 棚が目に入る。その奥に、ひっ そりとたたずむように、本とテー ブルが、客を出迎えてくれる。 医 療 費 の 無 料 化 を 小 学6 年生まで引き上げて ザートにも手を抜かない。 コーヒーは毎週焙煎してもら い、翌週には持ち越さないとい う徹底ぶり。さらに、注文を受 けてから豆をひく。雑味のない やわらかい味に納得させられ る。 「素材が命。いいものをお客 さんに提供したいから」と、手 日本の裁判は﹁三審制﹂を と っ て い ま す。 一 般 的 に は 、 まず地方裁判所で裁判が行わ れ、地方裁判所の判決に不服 な場合には高等裁判所に控訴 することができ、さらに高等 裁判所の判決に不服な場合は 最高裁判所へ上告することが で き ま す。 裁 判 員 制 度 で は、 地方裁判所で行われる事件の うち、重大な刑事事件の裁判 方まで楽しめるものがそろう。 「カフェ図書」という形でス タートしたが、コーヒーやデ この日は開店を 記念して関係者約 50 人が集まった。奥野運営委員 長は「まゆたまは多くの可能性 を秘めています。まちづくりの 拠点となるよう頑張ります」と あいさつした。 早速玄関をくぐると、右側に かつての金物屋で使用していた 1 お気に入りの一軒、カフェ図書 11 月 21 日、 カフェ図書「まゆ たま」がオープン。 んの情熱が伝わってくる。 ●カフェ図書 まゆたま 3 1_ オープニングのテープカット 2_ 手作りのメ ニュー 3_ テーブル5席、約 15 人がくつろげる 4_ カラメルのいい香りがただよう 5_ いれたての コーヒがいつも味わえる 6_ 極上レアチーズケー キ 7_ アイスを使ったソフトサンデー 8_ ホット ドッグなど軽食も 9_ 日替わりデザート 10_ 手 作りジャムで食べるシフォンケーキ 11_ 厳選され た豆でいれたコーヒー 12_ 生クリームにもこだ わったウインナコーヒー 13_ 国産茶葉使用の紅茶 14_ 地元産のくだものを使ったジュース 4 5 7 6 8 9 声 10 11 12 IN T E RV IE W 桑折町字北町 94 毎週土・日曜日 10:00 ∼ 17:00 町産業振興課 582-2126 ※コーヒー(ブラック)¥300 ∼、ケーキ¥420 ∼ほか 住 営 時 問 電 13 14 声 運営する学生の 来場者の 松島 良介さん 三沢 奈緒美さん 亀岡 輝さん 福田 加那さん 小長井 遥さん 渡辺 佑未さん 駒崎 啓さん 冨永 麻倫さん (桑折・西町) (宮城県白石市) (桑折・桑折宿舎) (福島市) (東北大3年・静岡出身) (東北大3年・茨城出身) (東北大3年・広島出身) (東北大3年・茨城出身) おしゃれな雰囲気の店 で、飲み物、デザートが おいしかったです。本は、 長編物が多いように感じ たので、週刊誌や雑誌な どもあればいいですね。 飲食もでき、本も読め る企画は、おもしろいで すね。学生や年配の方が お茶を飲みながら、本を ゆっくり読める絶好の場 所だと思います。 時間がゆっくり流れる 感じがしました。自分の 好きな本もあるし、飲み 物を飲みながら本を読め るので、また来たいと思 います。 おしゃれな店内で、デ ザートの盛り付もきれい でした。店内のディスプ レイもかわいいですね。 店員さんも感じがよく、 また来てみたいです。 カフェ図書の設計に携 わりました。設計は難し かったですが、完成した 姿を見てうれしかったで す。多くの人に利用して もらいたいですね。 町の人たちがすごく盛 り上がっていて、いい雰 囲気でした。立ち上げに はあまり参加できません でしたが、今後、運営を 手伝っていきたいです。 店舗を無償で貸してく れた粟野さんご夫婦に、 感謝したいです。来年は 就職活動ですが、時間が あれば、応援に駆けつけ たいと思います。 今回のプロジェクトに 参加でき、いい勉強にな りました。今後はさまざ まな活用法を見出し、町 民の方に関わってもらえ るようにしたいですね。 ﹁ 何 か 新 し い こ と に チ ャ そうしていく中で、学生 レンジしたい﹂ とは多くの議論をしてきま そ う 思 っ て い た と こ ろ、 した。そこで気づかされた のは、学生の豊かな発想で ﹁カフェ図書運営委員募 集﹂があり、 応募しました。 す。 わ た し の 年 代 に な れ ば、﹁ そ ん な の 無 理、 難 し 集まった本をどう分類 し、展示したらいいか、図 い、あまい﹂と言いたくな 書館や本屋をまわり、いろ るのですが、学生は若い人 いろ悩みました。でも、苦 なりの考えで解決していき 労というよりは、貴重な経 ます。だから、わたしも刺 験でした。今までは、借り 激を受け、今はとても楽し る、 買 う と い う 関 心 だ け いですね。 だ っ た の が、 レ イ ア ウ ト、 カフェ図書へは、どなた 収 納、 表 示 ま で 気 に な り、 でもふらっと立ち寄ってく せっせとメモを取ったもの ださい。きっと新しい出会 です。 いがありますよ。 展望 まゆたまは、学生のこれ までの積み重ねが大きな結 果 と な っ て 実 現 し た も の。 た。力仕事もやりましたね ︵笑︶。 まゆたま運営委員として活動してきた4人。 学生とともに準備を進めてきた。 そんな4人に、まゆたまへの思い、 まちづくりに対する思いを聞いた。 ﹁企画することが好き﹂ いろんなことを、一から 立ち上げていくことが好き なので、今回のカフェ図書 の運営に参加しようと思い ました。 東北大生やほかの運営委 員の方との話は、いろんな ﹁自分たちで何かをつくっ ていく﹂というバイタリ テ ィ ー あ ふ れ る 若 い 人 が、 この町からも増えてほしい と思います。 特に、今の中・高生には、 東北大生のまちづくりに取 り組む姿を、ぜひ見てもら いたいと思います。きっと、 何かを感じ取ってもらえる んじゃないですかね。 思いがありました。 だから、 ﹁町には飲食店が少ない。 今回いいきっかけかなと思 日曜日に商店街が閉まって いました。特に、素材には いる﹂ こだわりました。 こんな話をよく聞きま す。だから、カフェ図書が ﹁ 素 材 が そ の ま ま の 味 と して出るから﹂ にぎわい創出のきっかけに やるからには、学生たち なればと思い、運営委員に 応募。わたしたち町民の意 とは、いろんな意見をぶつ 見を取り入れて、運営して け 合 い ま し た ね。 そ の 分、 いけたらと願いました。 学生からは若いエネルギー をもらい、わたしも元気に ﹁ だ っ て、 私 た ち の 住 む 町なんですから﹂ 楽しくやってこれました。 運営委員として、わたし 本 当 の 勝 負 は こ れ か ら。 にできることは飲食関係の みんなと意見を出し合いな こと。将来の夢として、飲 がら、盛り上げていければ 食店をやってみたいという と思います。 に接客をしていて楽しいで すね。 カ フ ェ と 接 客 が 好 き で、 東北大生は親切で温かみ 運営に携わりました。 のある人たちばかり。一緒 接 客 で は、 言 葉 づ か い、 客への受け答えに対応でき るよう、気をつけています。 わたしはボランティアが 好きなので、これからもカ ここに来て初めて、コー ヒーを本格的に入れること フェ図書に携わっていきた を教わりました。以前から いと思います。 ぜひ、若い人にもチャレ やってみたいとは思ってい ましたが、本格的にやった ンジしてもらいたいです のは今回が始めて。 ね。 いろんな人との出会い、 発見、驚きなど、今までと 慣れるまでには、時間が か か る か も し れ ま せ ん が、 は違った感動と出会えるは 家で練習して、しっかりし ずです。 た味をお客さんに出したい 落ち着いた雰囲気が心和 です。 ませてくれますよ。 KOORI 12 13 KOORI だけあって、その味は折り紙 つき。豊かな発想で、さまざ まなアイディアを学生にぶつ ける。、本町だ 町が活性化してほしい。 カフェ図書がそのきっかけに なればいいですね。 り、その経験を生かす。 おもてなしの心で 居心地のいい時間を提供。 一緒に運営してみませんか。 仕事が接客業ということもあ どれも絶品。素材にこだわる い」と好奇心が旺盛。普段の 平 井 さ ん の 作 る デ ザ ー ト は、 「いろんなことをやってみた 観点で聞くことができるの で、とても楽しかったです。 みんな一生懸命なので、す ぐ打ち解けました。 以前、広告関係の仕事を していたので、店内のディ スプレイや看板などは、い ろいろとアドバイスしまし ては貴重。川俣町出身。 (下万正寺・33歳) (北郷・26歳) の。学生の良き相談相手。 場としての意見は、学生にとっ 平井 純子さん 山我 京子さん ちょっとした造作はお手のも わたしたちがやるべき まちづくり。学生がやってるん だから、頑張らなくちゃね。 (桑折宿舎・64歳) (根岸・49歳) 工作力で、カフェ図書の棚や ら慕われる。メンバーのムー 工藤 信悦さん 石幡 幸子さん 子どもが元気なところは 町も元気。 活気ある町にしたいですね。 ドメーカー的存在。主婦の立 読書と工作が趣味。持ち前の 「さっちゃん」の愛称で学生か 第4章
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