2007年活動報告書 - 山形県上山市小倉地区

1.ワークショップ
目的
保全池の整備内容については、昨年度地区住民等によりすでに地区で実施する環境保全
活動や施設の利用方針などを検討するための研修およびワークショップによる住民の意
見聴取を行っている。これに引き続き、本年度は保全池の設置に関する昨年聴取した地区
住民の意見に基づいて、保全池に求められるイメージを集約するとともに、施設の施工現
場において施設の配置・規模等を実感した上で、施設内容を調整するための検討を行う。
実施日時
2007 年 10 月 28 日
9:30~11:30(室内)
、13:00~14:00(野外)
実施場所
上山市小倉
小倉公民館2階
旧小倉分校前(保全施設設置予定地)
参加者
鴫谷地管理工区
10名
鴫谷地地区農地環境整備事業
10名
上山土地改良区
2名
小倉宝寿会
3名
小倉生産森林組合
1名
小倉・棚木地区子供育成会
11名
小倉・棚木地区子供会
16名
山形県農林水産部
1名
山形県村山総合支庁
4名
上山市農林課
1名
上山市土地改良区
2名
施工業者
2名
ワークショップの進行
地区住民参加によるワークショップを開催し、保全施設の計画・設計・施工からその後の
地区での管理方法を想定した上で、地区の意見の集約・合意形成を図り、整備への理解を得
る手法を検討する。
ワークショップの進行
時間
9:30
9:35
9:40
10:20
10:30
プログラム
公民館集合
あいさつ・紹介
内容説明
班ごとに話し合い
休憩
各班発表・質問・まとめ
11:20 意見のまとめ
11:30 昼食
13:00 野外ワークショップ
意見のまとめ
14:00 終了
片づけ
内 容
机の設営、他、道具類準備
今回のワークショップで行うこと など
昨年の案を元に保全池の具体的な案決め
各班でまとめた内容を発表(5分ずつ)発表に対する質問(5分ずつ)
意見交換の結果のまとめ
旧小倉分校前集合
保全池設置予定地にて、実際に午前中の案をシュミレーションを行う。
保全池設置予定地にて、実際に午前中の案をシュミレーションを行った上での意見の集約
1
ワークショップの手順①
2
ワークショップの手順②
3
班ごとでの話し合い①
班ごとでの話し合い②
班ごとでの話し合い③
発表の様子(室内)
現地でのゾーニング①
現地でのゾーニング②
現地でのゾーニング③
発表の様子(野外)
4
各班でまとめた保全池のイメージ①
各班でまとめた保全池のイメージ②
5
各班でまとめた保全池のイメージ③
各班でまとめた保全池のイメージ④
6
各班でまとめた保全池のイメージ⑤
7
2.秋の昆虫観察会
目的
ワークショップにより、保全池の施工内容について室内で検討し、その後現地で施設の
配置・規模等を参加者で実感した。
これらの活動の最後に地区の子供たちを中心に、小倉地区の自然の豊かさを実感するプ
ログラムとして秋の昆虫観察会を行う。季節から稲刈りも終了し、秋を特徴づけるアカト
ンボと鳴く虫を対象とした観察会を行い、地区の自然を見直してもらう。
実施日時
2007 年 10 月 28 日
14:00~16:00
実施場所
上山市小倉
小倉地区公民館
参加者(重記載有)
小倉地区会
1名
鴫谷地地区換地・評価委員
5名
小倉生産森林組合
1名
松波建設株式会社
1名
小倉宝寿会
4名
東北農政局
2名
小倉子供育成会
5名
山形県村山総合支庁
3名
小倉子供会
7名
上山市土地改良区
3名
鴫谷地管理工区
7名
自然環境研究センター
5名
上山市農林課
1名
内容
参加者を4班に分け、約1時間小倉地区内で秋の鳴く虫やトンボ類の観察、採集を行った。
採集した昆虫は同地区公民館に持ち帰り、班ごとに配布資料のテキストを用いて種の識別を
行った。その後、昆虫を中心に生物の話をしてまとめとした。
秋の昆虫観察会の進行
時間
プログラム
内 容
14:00 ミニ秋の鳴く虫・トンボ観察会
旧小倉分校前周辺にてバッタ類・トンボ類を採集する。その後、公民館へ移動
15:00 休憩
公民館
15:10 採集した虫の確認
子供達が採集した虫の識別・確認などを行う
15:30 秋の鳴く虫・トンボの解説
採集したバッタやトンボの説明を虫先生から解説を聞く
あいさつ
16:00 終了
片づけ
8
観察会で配布した資料 1/7
9
ミヤマアカネ
3ページへ
4 ページへ
いろ
10
③
②
翅に色がつくのはメスだけ
①
さき
翅の先に色がついているトンボ
はね
ノシメトンボ
コノシメトンボ
マユタテアカネ
観察会で配布した資料 2/7
11
もよう
ひろ
おお
と く ちょう
頭 が大きいのも特 徴
あたま
後翅が広く、
うしろばね
5ページへ
ある
②ある
①ない
はね
翅に模様がないトンボ
6ページへ
ない
〈本当は赤とんぼの仲間には入りません〉
ウスバキトンボ
うすく目立たない
〈顔の模様〉
はっきりしている
〈胸のまえの模様〉
はっきりしている
〈顔の模様〉
はっきりしていない
〈胸のまえの模様〉
かお
もよう
に模様がない
〈胸のよこの模様〉
に模様がある
〈胸のよこの模様〉
顔に模様があるトンボ
ヒメアカネ
マイコアカネ
マユタテアカネ
観察会で配布した資料3/7
12
アキアカネ
が細くなる
ほそ
もよう
マイコアカネ
に模様がある
もよう
かお
顔に模様がないトンボ
もよう
は太いまま
ふと
に模様はない
ナツアカネ
ヒメアカネ
しょっかく
なが
るい
かお
し か く
るい
なが
触角が長い
しょっかく
コオロギ類
顔が四角
みじか
ひだりばね
うえ
右 翅 が上
み ぎば ね
→10ページへ
左 翅 が上
う え
→8ページへ
→9ページへ
触角が 短 い
しょっかく
バッタ類
触 角 が長 い
う え
左 翅 が上
ひだ りばね
キリギリス類
るい
は
うえ
け
ひく
くさ
うえ
くさ
土の上や草のかげにすむ
つち
低い草のかげにすむ
尾に毛がある
お
くさ
木や草の葉の上にすむ
き
バッタを仲間わけしてみよう!
な かま
観察会で配布した資料 4/7
13
からだ
からだ
たんしょく
るい
④キリギリス類
おお
くろ
さき
まわ
あか
さき
まわ
き いろ
ぜんしん
みどり
くろ
ちゃいろ
か づ きがた
しろ
三日月型に白い。
み
なが
からだ
ほそ
はね
すこ
なが
からだ
ふと
ち ゃ いろ
むね
うし
ヒメギス
オナガササキリは、翅が少し長く、 体 が太い。
背 中 は 緑 、黒 や茶色 で、胸 の後 ろは
せ なか
はね
クビキリギス
ツユムシ
ウスイロササキリは、翅が長く、 体 は細め。
ヒメギスは全身が黒っぽい茶色。
くろ
口の周りは黄色。
くち
ヒメクサキリの 頭 の先はにぶくとがる。
あたま
口の周りが赤い。
くち
クビキリスは 頭 の先はするどくとがる。
あたま
アシグロツユムシの触角は黒い。
しょっ か く
触角や 体 は淡色のものが多い。
しょっかく
ツユムシの 体 はほっそりとしていて
ウスイロササキリ
③ササキリ類
るい
②クサキリ類
るい
①ツユムシ類
るい
キリギリス類
るい
か
あたま
ちから づ よ
ショウリョウバッタ。
と
すこ
か
少しへこむ
がた
ヒシバッタ
上から見るとひし形をしている。
み
か
き いろ
さき
き
お
くろ
ひざ
ナキイナゴ
ヒナバッタ。
翅は黒っぽいけど、膝が黒くなかったら
はね
終わる。
くろ
トノサマバッタ
オンブバッタ
翅の先が切られたように
はね
翅は黄色っぽい。
はね
④イナゴ科
イボがなくて、 頭 がするどくとがっていると
③ヒシバッタ科
うえ
てんてん
トノサマバッタは 力 強く跳ぶ。
②バッタ科
か
かお
オンブバッタの顔には点々とイボがある。
①オンブバッタ科
観察会で配布した資料 5/7
おおがた
たい
14
こうた く
かっしょく
くろ
エゾスズ。
ヤチスズより 体 が黒 いと
からだ
ヤチスズ
体 は光沢のある褐色
からだ
③小型のコオロギ
こ が た
ハラオカメコオロギなど
ミツカドコオロギや
頭 が平ら(オス)
あたま
②中型のコオロギ
ちゅうがた
①大型のコオロギ
すじ
ほそ
くろ
も よう
はね
あし
シバスズ。
ふと
も よ う
か っ しょく
黒い模様がある。
くろ
後ろ脚の太ももに
うし
太 ももに黒 い模 様 がなくて、翅 が褐 色 だと
ふと
エンマコオロギ
ツヅレサセコオロギ
マダラスズ
中 央で細くなる。
ちゅう お う
眼 のあいだ の 筋 は
め
まる
頭 が丸い
あたま
18 ㎜以上ある。
いじょう
エンマコオロギは大きくて
おお
コオロギ類
るい
るい
ほそ
ひら
あわ
き いろ
くろ
るい
うら
うちがわ
にやすり
ももの内側
やすり
右 翅の裏 に
うら
るい
みゃく
るい
この 脈 でこする
ナキイナゴ(バッタ類)
耳
みみ
耳
みみ
カンタン(コオロギ類)
左 翅 の裏 にやすり
ひだりはね
耳
みみ
ヤブキリ(キリギリス類)
みぎはね
むし
ちが
鳴く虫
な
はね
あし
つか
おと
カンタン
だ
よわ
な
つづ
ひく
れん ぞく おん
な
ます。
か
ケラ(ケラ科)
ケラは、ブーーーーと低い連続音で鳴き
リューと長く続ける。
なが
ツヅレサセコオロギはリュー・リュー・
連続音で鳴きます。
れんぞくおん
ウスイロササキリはシュルルル…と弱い
例えば、
たと
紹 介 したバッタたち(ヒシバッタは違う)は、翅や脚を使って音を出します。
しょうかい
お腹は黒い。
なか
体 は細く平たくて、淡い黄色。
からだ
④カンタン類
観察会で配布した資料 6/7
15
さんらんかん
☆ ポイント ☆
ヒメクサキリ
メス
オスには産卵管がない
さんらんかん
メスには産卵管がある
ヒメギス
オス
オスとメスの区別
く べ つ
虫観察ノート
む し かんさ つ
観察会で配布した資料 7/7
昆虫採集①
昆虫採集②
昆虫採集③
昆虫採集④
採集した昆虫の確認①
採集した昆虫の確認②
採集した昆虫の確認③
まとめ
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3.先進地研修
目的
鴫谷地地区において環境に配慮した整備事業を行い、今後は土地改良区を中心に地区住
民を含め整備後の維持、管理や共同利用などを進めていくことになる。このことから同様
の事業を行いその後の利用、維持管理などを先進的に実施している地区において研修を行
い、今後の鴫谷地地区の参考とする。
実施日時
2007 年 11 月 21 日
実施場所
山形県北村山郡大石田町
富並川伊蔵堰土地改良区
参加者
上山土地改良区
2名
鴫谷地管理工区
6名
農地環境整備事業
5名
小倉生産森林組合
1名
室内での打ち合わせ①
室内での打ち合わせ②
(土地改良区会議室)
(土地改良区会議室)
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