①ミジンコのなかま/②ケンミジンコのなかま/③カイミジンコのなかま エオヒゲナガケンミジンコ属 解 説 しょっかく ちゅうかん オスの右第1触角の中間は太くなっ はなっていません。 また、 その第1触角 ふし の先端から3番目の節には、長い棒状 Eodiaptomus 特 徴 図鑑によっては、その形からツツガタケ ヤマトヒゲナガケンミジンコ Eodiaptomus japonicus ンミジンコという名前になっている場合も オスの大きさ 約1㎜ ほかのヒゲナガケンミジンコにも当て 1 に動くところからつけられています。湖や メス▲ オス特有の棒状の突起 はまるものがあるので、種類を特定す 個体の大きさ 0.5∼1.0㎜ なかまが湖や沼の底の泥の上をはうよう オス▼ の突 起 があります。ただ、 この特徴は HARPACTICOIDA あります。 ソコミジンコという名前は、 この 中間が太い (第1触角) とっ き ソコミジンコのなかまの一種 第 触角が短い ているのに対して、 メスはそのように (3)ソコミジンコのなかま しめ 沼だけでなく、湿ったコケの間や地下水、 花の中にたまったわずかな水、森林の落 ち葉の下にも生活しているものもいます。 しょっ かく るにはオスの右第5番目の足の形も 第1触 角 がとても短いのが特徴です。50 調べなければなりません。 種以上の種類がいますが、種類を決める のはむずかしいためこの図鑑では紹介だ 卵 けにしています。 3 (2)ケンミジンコのなかま 特 徴 きょう ぶ かいぼう 第1触角の端は胸部の端まではとどきません。解剖してメスの腹部や足の形を調べなければならないため、種類 の区別は困難です。 しかし、 オスは第1触角がくるりと曲がっている点で、すぐにメスとは区別がつきます。 この図鑑 では1種類だけ紹介します。 カイミジンコのなかま あ こう (カイムシ亜 綱:OSTRACODA) 解 説 しゅ 「カイミジンコのなかま」は、 「カイムシ」 とも呼ばれます。 とても多くの種類がいるとされていますが、 どの種もと てもよく似ていて種類を決めるのがとてもむずかしいなかまです。 この図鑑では、 カイミジンコのなかまとして紹 介します。光ることで有名なウミホタルは海にいるカイミジンコの1種です。 アサガオケンミジンコ属 解 説 ちょせいのう 貯 精嚢の形が、アサ ガオの 葉 の 形 に似て Mesocyclops 特 徴 アサガオケンミジンコ 体は2枚の殻でおおわれています。殻の しょっかく Mesocyclops leuckarti メスの大きさ 0.9∼1.7㎜ し がい 固形物を食べます。 どこでも観察すること ができますが、春から秋にかけて、水田や ふし 端の節に切れ込みがあ るうすい膜がある点で 126 切れ込みのある薄い膜 ちょせいのう す。 その周りの水路や池でとくによく観察され ます。 節足動物 のなかま 徴は、第1触角の最先 個体の大きさ 0.5∼2.0㎜ アサガオの葉の形の貯精嚢 ︵縁取りした部分︶ す。この種の最大の特 OSTRACODA とてもよく泳ぎ回り、植物や動物の死骸や いています。 しかし、よ つものはほかにもいま ゆうえい し を出しています。 中から触角と足(遊泳肢) いることから名前がつ く似た形の受精嚢をも カイミジンコのなかま から 127
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