陰嚢皮下に発生した巨大な類表皮嚢腫の 1 例

KURENAI : Kyoto University Research Information Repository
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陰嚢皮下に発生した巨大な類表皮嚢腫の1例
山本, 晋史; 前川, たかし; 熊田, 憲彦; 西阪, 誠泰; 和田, 誠
次; 安本, 亮二; 岸本, 武利; 梅田, 優
泌尿器科紀要 (1992), 38(11): 1273-1276
1992-11
http://hdl.handle.net/2433/117699
Right
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Departmental Bulletin Paper
publisher
Kyoto University
1273
泌 尿 紀 要38:1273-1276,1992
陰嚢 皮下 に発 生 した巨大 な類表 皮嚢 腫 の1例
大阪市立大学 医学部泌尿器科学教室(主 任:岸 本武利教授)
山本
晋 史,前
和田
川 た か し,熊
誠 次,安
本
田
憲 彦,西
亮 二,岸
本
阪
誠泰
武利
公立忠 岡病院泌尿器科(医 長:梅 田 優)
梅
GIANT
田
EPIDERMOID
優
CYST
A CASE
OF
THE
SCROTUM
:
REPORT
Shinji Yamamoto, Takashi Maekawa, Norihiko Kumata,
Nobuyasu
Nishisaka,
and
Seiji Wada,
Taketoshi
Ryoji Yasumoto
Kishimoto
From the Department of Urology, Osaka City University Medical School
Masaru
Umeda
From the Depertment of Urology, Tadaoka Municipal Hospital
A 74-year-old male with the chief complaint of painless enlargement of a mass in the scrotum
was diagnosed as having a giant epidermoid cyst on July 8, 1991. He had no past history of
injury or pain of the scrotum.
Magnetic resonance imaging (MRI) of the scrotum demonstrated
a well-circumscribed
homogeneous mass, and was distinguished from both normal testes.
Under
the diagnosis of intrascrotal
epidermoid cyst, the mass was resected surgically. The mass measured
23x 15x 15 cm, and it contained liquids.
The pathological diagnosis was epidermoid cyst of the
scrotum.
(Acta Urol. Jpn. 38: 1273-1276, 1992)
Key words:
Epidermoid
cyst, Scrotum
緒
初 診=1991年7月8日
言
類表 皮 獲 腫epidermoidcystは,外
主 訴=陰 嚢 内 無 痛性 腫 瘤 の増 大
胚 葉 由来 の先
天 性嚢 状 腫瘍 で あ る と考 え られ て お り,骨
。中 枢 神 経
系 。顔,体 幹 の皮 下 一口底 部 ・生 殖 器 な ど ほ と ん ど全
既 往歴:特 記 す べ き こ とな し
家 族歴:兄 弟 に 慢性 関 節 リウマ チ
現病 歴:5年
程 前 よ り陰嚢 内腫 瘤 に気 付 い て い た
身 に発 生す る疾 患 で あ る.泌 尿器 科 領域 で は 精 巣 で の
が,放 置 して い た.腫 瘤 は そ の 後 無痛 性 に 増大 し,新
報 告 があ る.
生 児頭 大 と な った た め来 院 した.
陰嚢 類 表 皮 嚢腫epidermoidcystofthcscrotum
入 院時 現 症:体 格 中等 度,栄 養 良好,胸 腹部 に 異 常
は,精 巣,精 巣上 体,精 索 とは 別 に 陰嚢 内 に発 生 す る
を 認 めず,表
腫 瘍性 病 変 の 一つ で あ り,稀 な 疾 患 と され てい る.最
常,陰 嚢 は新 生 児 頭 大 に腫 大 す る も,伸 展 した 陰 嚢 皮
近わ れ わ れ は,陰
嚢皮 下 に 発 生 した 巨大 なepider-
膚 に 異常 を認 め ず,腫 瘤 と皮 膚 との癒 着 もみ られ なか
moidcystの1例
を経 験 した ので 若 干 の 文 献 的 考 察
を加 え報告 す る.
茎は正
両 側精 巣 は触 診 にて 同定 困 難 で あ っ
た.
一 般検 査 成 績:軽 度 の貧 血 と,低 蛋 白血 症 を認 め る
症
患 者:74歳,男
った(Fig.1)・
在 性 リソパ 節 を触 知 しな い.陰
性
例
以 外 一般 検査 値 に 異 常 は み ら れ な か った.CEA5.7
(<2.5)ng/ml,CAl9-941(<37)U/m且,SCC抗
原
1274
泌尿 紀 要38巻11号1992年
7・3(<L5)ng/mlと
軽 度 上 昇 し て い た が,前
カ ・-tLDH,AFP,β
立腺マー
一HCGは
正 常 範 囲 で あ った ・
灰 化 等 の 異 常 陰 影 は 認 め ず,尿
路 に 異 常所 見 は 認 め ら
X線
検 査lKUB,DIP,UCGに
て,陰
嚢部に石
れ な か っ た.
超 音 波 検 査:陰
存 在 し,内
嚢 内 腫 瘤 にhighechQicな
側 の 精 巣 は 正 常 大 で,腫
た.18ゲ
査lMRIで
巣 も 含 め て,周
MRI上,多
で,Tl強
瘤 との 癒 着 は み と め な か っ
ー ジ 針 に て 試 験 穿 刺 を 行 っ た と こ ろ,内
は 灰 白 色 液 状 物 質 で,細
MRI検
被膜が
部 エ コ ー パ タ ー ン は 高 く均 一 で あ った.両
容液
菌 学 的 に は 陰 性 で あ っ た.
は,嚢
腫 壁 は 平 滑 で,両
側精
囲 と の 境 界 は 明 瞭 で あ っ た(Fig・2)・
房 性 嚢 腫 と考 え ら れ た.嚢
調 像,T2強
以 上 よ り,陰
cpidermoidcystと
腫 内容 は 均 一
調 像 と も に 高 信 号 を 示 した.
嚢 内 に 存 在 す る 良 性 嚢 腫 性 病 変,特
考 え,1991年8月,腰
に
椎麻 酔下
○ 田 ○ 男 ク
タ
♂
Fig.3.Macroscopicappearanceoftheresected
specimen:Themasswas23×15×15cm
insizeandweighedl,900g.Thesurfacewassmoothanditcontained
liquids・
に て 陰嚢 内腫 瘤 摘 除 術 を 施 行 した.
、
、甑凝 灘
・
手 術所 見 ・患 者 を まず 載 石 位 と し,陰 茎 腹 側 の 基部
よ り陰嚢 縫 線 に そ って,肛 門付 近 の会 陰 深 部 に まで約
30cmの
皮 膚 切 開 を置 いた.ま
ず 嚢 腫 の 両 上 極 に嚢
腫 とは交 通 性 の な い 左右 の精 巣 を確 認 し,嚢 腫 よ り分
Fig.LThescrotumwasswollentothesizeof
ababゾshead.Therewasnoadhesion
betweentheskinandthemass.
離 した.つ い で 嚢 腫 の表 面 を皮 下 組 織 よ り順 次 鈍 的に
剥 離 した.剥 離 は 比 較的 容 易 で あ った 。 嚢 腫 の 上極 に
あた る部 分 で,壁 の 一部 が索 状 物 とな って,殿 部 の皮
膚 に 放 散 し て い た.そ
の 部分 の皮 膚 を カ フ状 に 切離
し,嚢 腫 を 完 全 に 摘 除 した.伸 展 した 陰 嚢 皮 膚 の一 部
を 切除 して,形 成 を 行 った.
摘 出標 本 所 見:嚢 腫 の 大 き さは23×15×15cm,総
重 量1,900g,表
面 は平 滑 で,灰
自 色 を 呈 して い た
(Fig.3).害1」面 は 多 房性 で あ った.ま た 嚢 腫 内 容 は乳
白色液 状 物 質 で,毛 髪 等 の皮 膚 付属 器 は認 め な か っ
た.
組 織 学的 所 見1嚢 腫 壁 は 重 層 扁 平上 皮 か らな り,そ
の 上 皮細 胞 は一 部 異 型 性 を示 す が,明
Fig.2.MRIT2weightedimage:Theinternal
portionofthemasswasofhighinten.
sity,almostequaltothatofthetestis.
(A)Thesagittalplaneshowsawell.
circumscribedpolycysticmass,obviously
distinguishedfromotherconnective
tissues.(B)Horizontalplaneshows
bothnormaltestes(arrow).
所 見 は 認 め な か った(Fig.4).中
らか な 悪 性 化 の
に多 量 の角 化 物 を
含ん で い た.病 理 組 織 診 断 はepidermoidcystで
った.
考
察
先 天 性 嚢状 腫 瘍 は,一 般 的 に は表 皮 嚢 腫dermoid
あ
1275
山 本,ほ か:巨 大 陰 嚢 内類 表 皮 嚢 腫
TableI.
Summaryofgcasesofepidermoidcystofthescrotumreportedjnthe
Japaneseliterature・
報
告
者
年齢
28
42
陰嚢縫線 皮下
6.3×4.5×2.0
56
右 陰 嚢 内
陰 嚢 中 央
4.2×L2×1
根(1974)3)
42
野(1973)4)
3
陳(1978)5}
条(1979)6)
権(1981)7)
垣
大 き さ(cm)重
右陰嚢皮下
陰茎基部 陰嚢 中央
左 陰 嚢 部
関
平
上
位
部
嚢 胞 壁
術 前 診 断
220g-
9×7×6.5
59索
小 指 頭 大
陰 嚢 内腫 瘍
陰 嚢 内腫 瘍
359
5×3×3
6
日
原(1988)9)
61
兵
藤(1987):e)
49
右 陰 嚢 部
左 陰 嚢 部
3.7×3.6×7.5
74
陰嚢中央皮下
23×15×15
索 状 物(+)
】209
36.1g
l9009索
状 物(+)
陰 嚢 皮 下 に 発 生 し,嚢
cystの
療
腫瘤摘 出
腫瘤摘 出
記 載 な し 腫瘤摘 出
陰 嚢 内 腫 瘍 腫瘤摘 出
159
7×6×5
治
陰嚢内脂肪腫 腫瘤摘 出
記 載 な し 腫瘤摘 出
状 物(+)
7×5×3.5
本(1985)e)
自験 例(1992)
量
陰嚢 内腫 瘍
陰嚢 内腫 瘍
腫瘤摘 出
腫瘤摘 出
陰嚢 内腫 瘍
腫瘤摘 出
胞 状 構 造 を 示 しepidermoid
類 縁 疾 患 と 考 え られ る も の と し て,以
下の疾
患 が あ げ ら れ る.
粉 瘤atheromは
cystと
最 も 多 くみ ら れ,epidermoid
同 義 で あ る と し て い る 文 献 も多 い12).陰 嚢 は 粉
瘤 の 好 発 部 位 で あ り,こ れ は 多 発 性 陰 嚢 粉 瘤multiple
7
scrotalatheromatosisと
と し て は,真
hematoxylinandeosin.Thewallof
瘤)も
の と,毛
瘤)が
あ げ られ て い る12).本
性粉
嚢 の 閉 塞 に よ る 貯 留 性 嚢 胞(仮
性粉
症 例 は 大 き さ か ら い っ て,
陰 嚢 縫 線 部 嚢 腫cystsQfthescrotalraphelt陰
thecystconsistedofsquamousepithelium,showedfewdysplasticcellsina
嚢 の 正 中 部 皮 下 に 発 生 し,Neffら13)に
part・
期 の 縫線 形 成 に お け る不 完 全 癒 合 が その 原 因 で あ る と
し て い る.病
cystと,類
皮,扁
表 皮 嚢 腫epidermoid(epidermal)cyst
に 分 類 され て い る が,そ
れ ら の発 生 や呼 称 に 関 しては
基 本 的 な 構 造 は,嚢
胞 壁 は 扁 平 上 皮 か ら な り,
腫 壁 は 円 柱 上 皮,移
も あ る,本
症 例 は 高 齢 で あ る こ と か ら,胎
で あ る.精
dermoidcystと
巣 内 部 よ り発 生 す るepidermoidcystは,
一 亜 型 で あ る と い う説 が 有 力
れ は,ほ
と ん ど 被 髪 頭 部 に 発 生 し,epi-
る.Juani6)に
類 似 した 組 織 像 を 示 す 角 質 嚢 腫 で あ
よ る と,角
質 嚢 腫keratinouscystは
で あ り1・2)よ く遭 遇 す る 。 しか し陰 嚢 皮 下 のepider-
epidermoidcystとtrichilemmal(pilar)cystに
moidcystは,精
分 類 で き,ま
す る 稀 な 疾 患 で あ り,わ
関 根3)(1974年)の
索 とは 別 に 発 生
れ わ れ が 調 べ え た か ぎ りで は,
報 告 以 来,自
験 例 を 含 め て9例3一
夏o)
剖 学 的 に は色 素 に富 む 基底 層 を有 す る表
腺 の 発 達 した 薄 い 真 皮 に お お わ れ,皮
た 両 者 の 混 合 型 も あ り う る と し て い る.
そ の 嚢 腫 壁 の 病 理 学 的 特 微 は,穎
然 角 質 層 に 移 行 す る,い
tinizationを
が 報 告 され て い る に す ぎ な い(Tablel)・
陰 嚢 は,解
下組織
示 す も の で あ る.本
Juanの
の よ うに 陰 嚢 壁 の 構 造 は,他
と し て い る.久
の た あ さ ま ざ ま な 病 変 が 存 在 し う る.
例 に お い て も,一
部
れ は
分 類 に よ る と混 合 型 に 属 す る も の と思 わ れ た.
Juanは
の 部 分 の 皮 膚 と較 べ て も
粒層 を 形成 せ ず に 突
わ ゆ るtrichilemmalkera-
同 様 の 組 織 学 的 所 見 を 示 す 部 位 が 散 見 さ れ,こ
に 相 当 す る と こ ろ に 肉 様 膜 が 密 に 分 布 し て い る11).こ
特 殊 で あ り,そ
生期 の異 常
最 後 に 外 毛 根 鞘 性 嚢 胞trichilemmal(pilar)cyst
一 亜 型 で あ る か,表
巣 上 体,精
行上
た そ れ らの混 合型 も存 在
嚢 縫 線 部 嚢 腫 に お い て も,epidermoid
で あ る が,こ
巣,精
生
こ れ ら の 疾 患 に 含 め て よ い と し て い る 文 献15)
皮 の皮 下組 織 へ の 迷 入 に よる とす る説 が 一般 的 な よ う
い わ ゆ るteratomaの
よ れ ば,胎
は 考 え に く い と 思 わ れ る.
そ の 内 部 に 泥 状 ∼ チ ー ズ 状 の 角 化 物 を 有 し て い る.そ
の 発 生 に つ い て は,teratomaの
理 学 的 に は,嚢
平 上 皮 な ど を 呈 し,ま
す る14).陰
cystを
未 だ 統 一 した 見 解 は え ら れ て い な い.epidermoid
皮 と,汗
瘤 の発 生 原 因
粉 瘤 と は 呼 べ な い も の と お も わ れ る.
Fig.4.Microscopicalappearancestaincdwith
cystの
呼 ば れ る.粉
皮 内 に 迷 入 した 表 皮 に 由 来 す る(真
こ の 両 者 の 発 生 は,外
本
trichilemmalcystの1例
ら17)は,陰
傷性 の表 皮 迷入 に よ る
嚢 に発 生 した碗 豆 大 の
を 報 告 し て い る.
1276
泌 尿 紀 要38巻11号1992年
malegenitalsystem.In:AtlasofTumor
本 症 例 は,初 め て 症 状 に気 付 い た の が60歳 代 と高 齢
Pathology.EditedbyFirmingerHI.
で あ った こ とを考 え る と,先 天 性 の もの で あ る とは 考
Secondseries.Fascicle8.59-67,Armed
えに くい.患 者 は外 傷 の既 往 は ない と述 べ て いた が,
本 人 が 気 付 か な い程 度 の軽 微 な陰 嚢表 皮 の傷 害 は 数 多
くあ るは ず で あ る.RiOSらls)は,明
ForcesInstituteofPathology・1973
2)PriceEBJr:Epidermoidcystofthetestis;
Aclinicalandpathologicalanalysisof69
らか な外 傷 の既
casesfromthetesticulartumorreg董stry.J
往 はな く,47歳 の男 性 の 前 胸部 皮 下 に 発 生 した12×ll
cmの
巨大 な類 表 皮 藏 腫 の1例 を報 告 して い る.こ の
疾 患 は,そ の よ うな 突 発 的 な要 素 も大 い に含 んで い る
もの と考 え られ る.ま た 本例 は,SCC抗
CA19-9等
原,CEA,
の腫 瘍 マ ー カーが 軽 度 上 昇 してい た.そ れ
らが どの 程 度臨 床 的 意 義 を 持 つ も の な のか は 今 の と
こ ろ不 明で あ る が,嚢 腫 の発 育 速 度 や病 理 学 的 所 見 等
を 考 え あわ せ る と,や
は りteratomaの
Urol102;708-713,1969
3)関 根 昭 一=陰
-826 ,1974
嚢 類 表 皮 嚢 胞 の1例.臨
4)平
笠 精 一:き
野 哲 失,折
6)上
条 輝 行,庄
一亜 型 で あ
るか,迷 入 した 表 皮 に 何 らか の因 子 が 加わ り,類 腫 瘍
7)権
術 前 診 断 で あ るが,臨
乗 震,天
よび 超 音波 検 査 が 診 断
に有 用 で あ る と述 べ て い る.過 去 の 文 献 に お いて も超
音 波 検 査 が一一般 に用 い られ て は い るが,や は り診 断 に
際 して 決 定 的 な もので は な い.文 献 上,MRIを
試行
本
どであ る.
わ れ わ れ の調 べ えた 症 例 につ いて 検 討 を加 え る と,
は無 痛 性 に増 大 して い た.IO年 以 上 の経 過 を 示 す もの
が9例 中4例 み られ,悪 性腫 瘍 に 較 べ て一 般 的 に そ の
成 長 速 度 は緩 徐 であ る と考 え られ る.興 味 あ る こ とに
嚢 内類
滋,実
藤
健,近
藤
石 川 栄 世,牛
島
宥,遠
689,光 文 堂,東 京,1984
12)井
上 彦 八 郎:性
成.日
厚,ほ
城 寺 宗 知 編,pp.688-
器 会 陰 部 縫 線 の 嚢 腫 お よび 管 腔 形
本 泌 尿 器 科 全 書6巻198-220,市
川篤二
他 編,金
原 出 版,南
江 堂,東 京,1960
13)NeffJH:congenltalcanalsandcystsofthe
genito-perinealraphe・AmJsurg31;308315,1936
14)川
口 安 夫,寺
元
完t望
月
篤,ほ
か:大
き な陰
茎 縫 線 嚢 胞 の1例.臨
泌36:787-789,1982
15)荷 見 圭 子,柴
田 敦 子,徳
田 安 章=Cystofthe
penilerapheの3例.臨
皮39=155-160,1985
16)JuanRosai:skin1Tumorsandtumor-like
conditions.In:Ackerman'sSurgicalPathology.Vo1.17thed.,112-113,TheCVMosby
CompanyStLouis,Tronto,Washington,DC
で,そ れ にか か る重 力 の ため に,自 然 に線 維 性 組織 が
が お こな われ てお り,本 症 例 を 含 め て再 発 の報 告 は な
陰部類
・ 日泌尿 会 誌
表 皮 嚢 胞 の1例.日
泌 尿 会 誌79=755,1988
11)青 木
望,石
川 栄 世=男
性生 殖器
外 科 病 理 学.
れ は 嚢 腫 を 支 持 す る組 織 の な い陰 嚢 の 中
増 生 した もの であ ろ う と考 え られ た.全 例 に 完 全摘 除
か=外
嚢 類表
自験 例 を 含 め て9例 中3例 に,壁 の 一 部 に索 状 構造 を
I989
17)久
本 和 夫,富
永 和 行,中
野 純 二,ほ
じたTrichilemmalcyst.皮
か:陰
嚢 に生
の 臨30(5)1604-
605,1988
い,
18)斑ossA,OcampoCJ,etaL=Giantepider・
結
74歳,陰
stを
本 忠 夫,ほ
皮 嚢 胞 の1例.泌
尿 紀 要34:895--897,1988
10)兵 藤
透,西
田 秀 樹,宮
川 征 男,ほ
か:陰
き さ,成 長 の速 度等
に一 定 の 傾 向 は認 め られ な いが,す べ て の症 例 で 嚢腫
認 め た.こ
谷 龍 夫,山
嚢 内類
本 症 例 は9例 中最 も大 き く,ま た 最 も高年 齢 で あ った
症 年 齢,部 位,大
嚢類表
か:陰
症 状,画 像 診 断,触 診 所 見等 を総 合 して 判 断せ ね ば な
らない が,術 後 よ うや くそ の診 断に 至 る症 例 が ほ とん
か=陰
表 皮 嚢 胞 の1例.西
日 泌 尿47:219-222,1985
9)日 原
徹
谷 川 克 己,河
村 信 夫,ほ か:陰
した のは 本 例 が最 初 で あ ろ う と思わ れ る.病 歴,臨 床
(TabIel).発
野 淡 人,ほ
泌 尿 会 誌70:431,1979
72=1353,1981
床的に
正 確 な診 断 を え る のは か な り困難 で あ る3)と の報 告 が
嚢 内
泌32=285-287,1978
表 皮 嚢 胞epidermoidcystの2例
8)垣
多 い.Lawrence19)は,CTお
尿 会 誌64=84,1973
々 木 忠 正,ほ
か:陰
司 清 志,藤
皮 嚢 腫 の1例.日
性 の発 育 を示 した もの とわれ わ れ は 考 え て い る.
EpidermQidcystの
わ め て稀 な 陰 嚢 内腫 瘤
(Epidermoidcyst),H泌
5)陳
瑞 昌,小 路
良,佐
表 皮 嚢 胞 の1例.臨
泌28=823
moidcyst:Clinicalaspectandsurgical
語
嚢 皮 下 に 発 生 し た 巨 大 なepidermoidcy-
摘 除 した.自
験 例 を 含 め 本 邦9例
し た.
を 集 計 し考 察
management.JDermatolSurgOncol12=
734-736,1986
亘9)LawrenceMV,LeonardAP,CarolAM,et
al・=SonographicapPearanceofanepldermal
inclusioncyst.JUItrasoundMed4:6096[1,1985
文
且)MostofFKandPriccEBJr:Tumorsofthe
献
(ReceivedonMarch30,199