1号

落 中 だ よ り
新宿区立落合中学校発行
平 成 22年 4月 9日
平 成 22年 度 第 1 号
http://academic1.plala.or.jp/ochiai/
平成22年度がスタートしました。
4月6日(火) 始業式の話から(抜粋)
三月にご勇退された八島行久前校長先生の後を引き継ぎ、西戸山中学校から着任いたしました佐藤といい
ます。皆さんに会えることを、心待ちにしていました。どうぞ宜しくお願いいたします。
私は、何かのご縁があってこの落合中学校に着任できたことを、大変うれしく思っています。皆さんの前
に立ち、落合中生のすがすがしい姿を目のあたりにして、改めて本校の六十四年の歴史の重みと、伝統のす
ばらしさに感動するとともに、責任の重大さを実感しております。
さて、新2年生85名、新3年生101名で落合中平成22年度が動き出しました。3年生は、まさに落
合中の顔としてまた最高学年として、義務教育9年間の締めくくりを果たす大切な一年のスタートとなりま
す。また2年生は、明日入学してくる98名の新入生の先輩としてさらには2学期から落合中を動かす中心
学年として大事な存在となります。新1年生には一日も早く落合中に慣れてもらい、全校生徒がそれぞれの
役割を果たしながら、新しい学級・学年・学校を力を合わせて創ってほしいと思います。
かしげ
「江戸しぐさ」の中に「傘傾げ」とか「肩引き」という言葉があります。雨の日にすれ違う時、傘を傾け
かしげ
て相手に滴がかからないように気を配ることを「傘傾げ」といいます。また「肩引き」とは、狭い道で誰か
とすれ違う時に肩を横に引いてぶつからないようにすることです。要するにお互いが気持ちよく過ごすため
に、ちょっとした思いやりのある行動のことです。とてもすてきな言葉だと思います。平成22年度の年頭
に当たり、「江戸しぐさ」にあるような、ちょっとした思いやりを大切にして今年一年を進めていきたいと
思います。
先生方、主事さん方、そして、生徒の皆さんとがお互いのその良さを認め合いながら、「江戸しぐさ」に
あるような、すてきな思いやりの心で結ばれる学校づ
くりをしていくことを願っています。
4月7日(水) 入学式の話から(抜粋)
本日、新宿区立落合中学校第六十四回入学式にあた
り、98名の新入生の皆さんの入学をお祝いするとと
もに、落合中学校全教職員を代表して心より歓迎いた
します。
本日の入学式には、新宿区教育委員会教育長 石崎洋
子様はじめ、本校歴代の校長先生方、区議会議員の皆
様、そして日頃より落合中学校をご支援いただいてい
る地域の皆様のご臨席を賜りましたことに、心から感
謝申し上げます。
さて、新入生の皆さん、いよいよ落合中学校での生活
が始まります。 上級生の2・3年生と私たち教職員
は、皆さんの入学を心待ちにしていました。心よりお
祝 い 申 し あ げ ま す 。 小 学 校 と は か なり 違 う 環 境 と な
り、期待と不安が重なり合って複雑な気持ちではない
でしょうか。明日からは、新入生のオリエンテーショ
ンも始まり、本格的な中学生活がスタートします。先
生や上級生の話をしっかり聞いて、一つ一つの授業や
日々の様々な学びを大切にしていけば大丈夫です。ど
うか、この落合中学校で、思う存分自分の夢を膨らま
せ、その実現に向けて着実に進んでいってください。
さて、学校は何を学び、何を身につける場所なので
しょうか。そして、中学校生活をより楽しく充実した
ものにするためには、どうすればよいのでしょうか。
その答えを見つけるための三つのキーワードについて
お話しいたします。
一つ目は、「知力」が挙げられます。確かな知力を身につけ、磨き、より確かなものにするには、当たり
前の繰り返しである日常の授業を大切にすることにつきます。小学校の時よりも高度になった教科や新しい
勉強を通して、この知力を高め続けて下さい。誰かに言われてするのではなく、自分の意思で学び続ける、
これが落合中の伝統です。皆さんもしっかりと受け継いで下さい。
二つ目には「気力」が挙げられます。どんなに優れた能力を持つ人でも、困難にくじけない強い意志がな
ければその力を発揮することはできません。また、相手を思いやる心、相手を人として大切する心、人のた
めに役に立ちたいと思う心がなければ、その人の能力は何の役にも立ちません。違いを認め合い、仲良く互
いに相手を思いやる、やさしい心配りのできる中学生になってください。
三つ目に「体力」が挙げられます。どんなに優れた能力、強い気力、しなやかな心を持っていても、それ
らを支えるからだがしっかりしていなければ、何事も成し遂げることはできません。また、体力は運動だけ
によって鍛えられるものではありません。早寝早起きをし朝食をしっかり食べる、身の回りのことは人に頼
ったり任せたりすることなく自分でやるなど、基本的な生活習慣をしっかりと身につけてください。
「知力」「気力と心」「体力」この三つの力をバランスよく鍛えることができれば、三年後には将来の夢
を実現させるための進路に向かって、落合中学校を立派に卒業することができるはずです。
世界で有数の冒険家として知られる三浦雄一郎さんは、32歳の時にイタリアのスピードスキー競技に日
本人初で参加し、172、084キロの世界新記録を樹立しました。その後もエベレストの世界最高地点か
らのスキー滑降や70歳でのエベレスト登頂など多くの記録を樹立され、現在も80歳でのエベレスト登頂
を目指してトレーニングに励んでいるそうです。その三浦雄一郎さんは、「人として大切にしていることは
何ですか」との問いに、「常に夢(目標)を持つことです。そして、その夢に向かって絶えず努力をしていく
ことです。」と答えています。新入生の皆さんも、決して諦めることなく常に自分の力を信じ思いっきり中
学校生活を楽しんでください。そして、これまでに本校を巣立っていった10、706名の卒業生の後に続
き、努力を惜しまぬ学校生活を続けてください。
さて、保護者・ご家族の皆様、お子様の中学校入学おめでとうございます。落合中での生活は、義務教育
のまとめの三年間になります。お子様一人ひとりが「落合中に入学してよかった」と思えるように、私たち
教職員一同、皆様のご期待に応え、責任を果たしていくことをここにお約束いたします。ただし、教育は学
校だけでは当然完成することはできません。今まで同様に、温かな愛情を注ぎ続けていただければ、お子様
は、自らの手で自己育成し、立派に成長されることと確信いたします。
終わりになりましたが、来賓並びに地域の皆様にもお願い申し上げます。本日入学した98名の新入生が
充実した学校生活を送り人格に磨きをかけるためには、皆様方の深いご理解と力強いご支援が絶対必要条件
です。温かなご支援「落合中生、頑張れ」の励ましの言葉が、子どもたちの成長の大きな支えとなってまい
ります。今後も本校生徒に対するご声援・ご支援を宜しくお願いいたします。
さあ、新入生の皆さん、皆さんには強力な応援団がついています。今日から始まる落合中学校での生活が
より充実したものになるように、そして自分の力、無限の可能性を信じ、しっかりと前を見据えて、皆さん
が日々前進していくことを心から祈念して、平成22年度入学式の、式辞といたします。
平成22年度
退職・転出・転入
〈退職〉 八島
行久校長
〈転出〉 片山
富子教諭:中野区立新井小学校へ
道給
満也主事:文京区立湯島小学校へ
〈転入〉 佐藤
藤浦
愛子主事
玉井有紀子連携推進員
堀
孝浩教諭: 練馬区立開進第一中学校へ
直司校長:新宿区立西戸山中学校より
井上恵津子教諭(数学):新宿区立四谷中学校より 川上さくら教諭(国語):新規採用
万代
彩子主事:中野区立緑野中学校より
熊田
貴妃主事:新宿区立新宿中学校より
4月1日に着任以来、それぞれの教職員が始業式、入学式の準備に追われ、生徒の迎え入れに奔走し
ていました。そして迎えた、着任式、始業式、入学式、さすがはと思わせる落中生ぶりでした。全生徒
と教職員が揃いました。今年一年間、どうぞ宜しくお願いいたします。
(文責
校長
佐藤
直司)