くしもと町立病院コーナー(12~13ページ)

内科 野 尚一 医師
4 月 1 日付けで、赴任することになりました内科医の 野尚一です。近畿大学附
属病院では膠原病を中心に診療してきました。
膠原病というのは、本来ウィルスや細菌を殺すために存在する免疫が、間違えて
自分自身を攻撃してしまう病気の総称です。多くの方が名前くらいはご存知だと思
いますが、関節リウマチという病気も膠原病の一つです。関節リウマチは頻度が多
く、日本における有病率は 200 人に 1 人、欧米では 100 人に 1 人と考えられています。以前は関節リ
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ウマチの患者さんの多くが良くならず、つらい目にあっていました。しかし、現在は早期発見早期治療に
見早期治療が重要ですので、両手が腫れたり痛んだり、朝のこわばりがする方はぜひ受診していただけれ
外科(医長)中多 靖幸 医師
ばと存じます。
このたび、外科・大東先生の後任として近畿大学医学部外科学教室より赴任する
欧米では、関節リウマチ同様頻度の多い膠原病として「脊椎関節炎」という病気が知られています。
こととなりました中多靖幸です。大学外での勤務は、平成18年 4 月から 2 年間
30 歳代の働き盛りの年代で発症し、頑固な慢性腰痛をきたし、場合によっては背骨が変形してくる病気
勤務した堺市の市立堺病院以来 7 年ぶりとなります。
です。発症年齢が若いことから、職を失うなど社会生活に多大な影響がおよびます。脊椎関節炎は、日本
大学では、主に肝胆膵領域を中心に診療していました。肝胆膵領域の手術は、開
では極めて稀な疾患と考えられてきました。しかし、近年決して稀な疾患ではなく、むしろ関節リウマチ
違い、安静で増悪し、動くと楽になります。特に 40 歳以下の若い時から寝ているときに腰痛で目が覚め
てしまうような症状をお持ちの方は、整形外科だけではなく内科も受診していただけると幸いです。
1 年という短い期間ですが、可能な限り地域医療に貢献できるよう努めてまいりますので、どうぞ宜し
くお願いいたします。
Vol.37
4月から着任された医師を紹介します
よって、多くの関節リウマチの患者さんが普通の方と 色ない生活をおくれるようになりました。早期発
同様頻度の多い病気であると認識されつつあります。この病気の特徴である慢性腰痛は、普通の腰痛とは
■くしもと町立 病院コーナー ■
腹で施行することが多いのですが、胆嚢結石症や総胆管結石、良性の膵体尾部腫瘍
や肝部分切除などは腹腔鏡で施行してきました。また、大腸癌肝転移や局所進行膵癌などに対して、※術
前化学療法を施したのちに切除手術を行うなど※集学的治療も行っておりました。
このような知識・技術を、くしもと町立病院で少しでも発揮できればと思う次第であります。まだまだ
若輩者ではありますが、どうぞ宜しくお願いいたします。
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内科 田中 梨絵 医師
※「術前化学療法」 手術の前に抗がん剤による治療を先行すること。
この度、消化器内科・峯宏昌先生の後任として赴任することとなりました田 中
※「集学的治療」 外科的、内科的治療や放射線治療など複数の治療法を組み合わせて行う治療法。
梨絵です。くしもと町立病院には平成 27 年 4 月より 3 ヶ月間の勤務の予定です。
近畿大学附属病院消化器内科では主に消化管疾患を中心に診療を行ってきました。
外科 木村 浩基 医師
着任後は消化器疾患(胃や腸、肝臓、胆嚢、膵臓など)だけでなく、糖尿病や高血圧、
外科・荒木先生の後任として赴任することになりました木村浩基です。くしもと
高脂血症などの生活習慣病を含む一般内科の診療も行ってまいります。また、内視
町立病院では一般外科を担当いたします。平成 21 年より近畿大学医学部外科学教
鏡検査(胃カメラ、大腸カメラなど)も行っており、緊急処置(止血など)や健診での早期発見・治療に
尽力していきたいと考えています。
室に所属し腹部一般外科の診療に携わり、また近年は近畿大学医学部奈良病院で子
どもを対象とした小児外科の診療に従事しておりました。
微力ではありますが、皆様の健康保持・増進のお役に立てるよう尽くしてまいりますので、宜しくお願
いいたします。
串本町は小学校の臨海学校で2回程寄せていただいたほか、大学時代に病院実習
で、また趣味でスキューバダイビングをするのですが、よく潜りに来た場所でもあり、私にとって大変馴
染みのある場所です。
今年度、 5名の医師のほか、新たに
護師3名と臨床検査技師1名が採用
看
され、異動により事務部に2名が配属
広報くしもと 2015 年 5 月号
町民の皆さんに安心して診察を受け
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野医師、山岸医師、中多医師、阪本院長、前地管理者、田中医師、木村医師
されました。
(事 務)舩渡貴人、温井邦夫
前列左から:
いただけるよう精一杯頑張りますの
て
後列左から:
(看護師)川口智子、柿本朋子、佐々木武志、
(臨床検査技師)山田正隼、
で、どうぞ宜しくお願いいたします。
ニュー
フェイス
くしもと町立病院では手術だけではなく、内科・整形外科など他科とも連携しつつ、様々な怪我や病気
に対応させていただきます。ご縁のある地域の皆様の健康増進にお役に立てるように尽力してまいります
ので、宜しくお願いいたします。
整形外科 山岸 孝太郎 医師
この度、整形外科として着任しました山岸孝太郎と申します。出身は新潟県で、
ここ串本町とは真逆な気候の中で育ちました。今まであまり海や川
などに行く機会がなかったので串本での生活はとても楽しみにして
おりました。
さて、大学病院では高血圧症と変形性関節症との関わりについて
研究をしておりました。日常生活の中で膝、腰、肩の痛みなどを感じられている方も多く
いらっしゃると思います。そんな日常的な関節の痛みや、骨折などの外傷の治療を中心に
地域の皆様のお役に立てればと考えております。どうぞ宜しくお願いいたします。
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