入学式式辞

入 学 式 式 辞
柔らかな日差しが校庭いっぱいに広がり、のどかに桜の花びらが風に舞うこの春の佳き日に、多数の保護者
やご家族の方のご列席をいただいて、ここに平成二十七年度香川県立高松桜井高等学校の入学式をかくも盛大
に挙行できますことは、教職員、在校生も誠に喜ばしい限りで、ご臨席の皆様に心よりお礼を申し上げます。
ただいま入学を許可しました普通科二百八十名の皆さん、ご入学、誠に、おめでとうございます。高松桜井
高校を代表しまして心から歓迎の意を表します。みなさんは今日から高松桜井高校の一員です。それぞれがも
っている抱負を胸に、自分の力を十分に発揮し、その個性を存分に伸ばすことを願っています。
さて、新入生の皆さん。今日、私たちを取り巻いている現代の社会には、たくさんの課題があります。進展
する情報化・国際化やグローバル化、それに直結した平和や安全、物流等の経済の問題、少子高齢社会の到来、
財政問題、猛威を振るう自然災害等、枚挙に暇がありません。地域社会もたいへん速いスピードで変化してい
ます。みなさんは、社会の期待を担う若者として、このような現代の課題に対して正面から向きあって、解決
したり対応したりする力を身に着け、たくましく、またしなやかに生きていくことが期待されています。
私たちの高松桜井高校は、平成六年十一月一日に設置されました。それ以来「自ら主体的に学び、考え、行
動するたくましい人間の育成」を教育目標としています。みずから主体的に学ぶこと、考えることは、普通科
高校に進学した皆さんにはより重要なものだと考えています。皆さんは大半の人が進学を希望していると思い
ます。普通科高校では学ぶ教科は普通教科が中心となり、それは国語や数学のように、中学校で学んできた教
科を発展させたものになりますが、その内容は、必ずしも実生活と直結したものとは限りません。また、知識
だけでなく考え方を学びます。ノウハウやテクニックよりも、理論や哲学を学びます。そしてその過程で、自
由な発想や考え方に触れ、自分で考え、自分で伝えていくことを身に着けていくのです。高校、さらに大学で
はこのような学びが中心になっていきます。それは自由な学問というものが、完成されたシステムの中での対
処法を身に着けることを目指しているのではなく、新たなこと、今までと違うことを目指す時に必要な、根本
から考える力を身に着けようとしているからです。それゆえ、変化が激しい現代において自由に、しかも根本
から物事を考えるということは大変重要なことなのです。
また、高校生になると文化祭や体育祭などをはじめとする学校行事や生徒会行事などの運営を、生徒自身が
かかわって行うようになります。特に本校では、生徒の自主性を育むため、学校行事を生徒ができるだけ主体
性を持って運営するようにしています。さまざまな学校行事を経験する中で、自主性を身に着け、豊かな創造
性と深い人間愛の精神をもったたくましい青年に育ってほしいと思います。
終わりになりましたが、保護者の皆様、本日のご入学、誠に、おめでとうございます。私ども教職員一同は、
時には厳しいこともあるかもしれませんが、丁寧にかつ一人ひとりの生徒を大切にして、三年間愛情を持って
指導にあたる所存です。どうぞ、本校の教育活動につきまして、格段のご理解をいただきますとともに、ご支
援とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
未来を担う人間育成という教育の崇高な使命を自覚し、入学生の皆さんの洋々たる前途を祝して、式辞とし
ます。
平成二十七年四月七日
香川県立高松桜井高等学校長
内海富啓