瑞 穂 - 札幌市立稲穂中学校

平成27年度
学校だより
瑞 穂
札幌市立稲穂中学校
(みずほ)
第1号
平成27年4月16日発行
第 25 回入学式 式辞「君の翼を君の仲間のために使ってみないか」
親愛なる稲穂中学校、新入生の皆さん、入学おめでとう。
いよいよ今日から皆さんは、ここ稲穂中学校の生徒です。先
生方も、後ろに座っている皆さんの先輩である3年生、2年
生も、皆さんの入学を心待ちにしていました。さあ、中学校
生活のスタートです。
ここで皆さんの先輩である3年生、2年生を紹介します。
昨日の始業式、新しい担任、副担任の先生を紹介する場面が
ありました。私が一人一人の先生方の名前を読み上げる毎に、
3、2年生は、最後まで拍手でこたえてくれました。節目に
気持ちを新たにし、先生方と共に生活を作っていこうとする
決意を、拍手という形で表してくれたわけです。「思いは目
に見えないけど、思いやりは目に見える」といいます。その
振る舞い、心映えあふれる姿に、私は感激し、そんな彼らと
一緒にいることにあらためて誇りを感じました。3年生はパ
ワーがあります。2年生は気持ちが安定しています。きっと
新入生の皆さんを、エネルギッシュに、そして優しく引っ
張っていってくれると思います。心配は要りません。
さて、今日は皆さんのために、近隣の小学校、養護学校の
校長先生はじめ、地域、町内会の方々、本校の学校評議員の
方々やPTA役員の方々、そして皆さんのご家族が、このお
祝いの式に参列してくださいました。新入生の皆さん、今日
の日を元気に迎えることができた喜びとともに、会場にお集
まりくださった方々への感謝の気持ちもぜひ忘れずにこの
式に参加してください。
新入生の皆さん、今日は皆さんにひとつだけお話しをし
ます。こんな学校にしたいなあ、こんな仲間をつくりたいな
あという私の願いです。中学生としての第一歩です。しっか
りと心にとどめておいてください。そして、3年生、2年生
の皆さん、皆さんにも、かつてこのお話をしましたが、もう
一度心を込めてお話をしたいと思います。
皆さんは「仲間」という言葉を聞いて何を思いますか。私
は「仲間」という言葉を聴くとき、江口渙さんの「つる」と
いう物語を思い出します。
渡り鳥として遠くシベリアへと急ぐ一団(ひとかたまり)
の鶴の姿からその物語は始まります。一団の塊となっての移
動ですが、途中、何日何ヶ月にもわたる旅ですので、鶴たち
はみんな疲労困憊です。とうとう、中の一羽の体の弱い年老
いた鶴が、群れから遅れはじめます。他の仲間たちはそんな
鶴を励ますかのようにいっせいに泣き声を上げはじめます。
まるで「がんばれ、負けるな」「もうすぐだ」と励ますかの
ように。その声に励まされたのか、その鶴は気持ちを取り直
校長 加藤 佳栄
し、群れの列へと戻ります。しかし、しばらくするとまた徐々
に遅れはじめます。そうすると、また他の仲間たちはいっせ
いに泣き声を上げます。
「がんばれ、負けるな、もうすぐだ」
そんなことを何度か繰り返しますが、悲しいかな、もう体力
のないその鶴は、ついていく体力も気力もなく、とうとう列
に戻ることもできなくなるほど悲しく高度を下げ始めます。
するとどうでしょう、群れの中から若くてたくましい2羽の
鶴が、きびすを返すかのように列からはなれ、落ちていく鶴
の元へと舞い降りたかと思うと、太くたくましい翼でその鶴
を両側から支え、片方の翼で力強く羽ばたき、列の中へと連
れて戻ってきたのです。他の鶴たちは安心したかのように鳴
き声を上げ、何事もなかったかのように再び遠くシベリアへ
の旅を続けるのでした。
さて、その後この鶴たちは無事にシベリアへたどり着いた
のでしょうか。それは誰にもわかりません。なぜなら小説は
ここで終わっているからです。でも私は信じたい。彼らは、
こののち、仲間みんなで、この鶴の体を代わる代わるそれぞ
れの翼で支え続け、遠いシベリアの地にきっと無事にたどり
着いたであろうことを。
さて、皆さんはこの話を聞いて何を考えますか。今日から
始まる中学校生活、皆さんにも「友」や「仲間」を大切にす
る毎日が待っています。学校祭、合唱コンクールなどの行事、
部活動、日常の触れ合いやかかわり、そんな中で、ぜひ学級
や学年、学校全体で「仲間」としての「結びつき」を強く築
いていってください。
さあ、親愛なる新入生の皆さん、出発です。今このときか
ら、この体育館に集まった仲間とともに、この心映えあふれ
る稲穂中学校で思い出をたくさんつくっていきましょう。お
わりに、そんな気持ちを込めて、宮澤章二さんの詩の一部を
贈ります。
「君たちが歩くとき」 宮澤 章二(みやざわ しょうじ)
君たちが歩くとき 君たちは一人ではない
隣りにも 前にも 後ろにも 君たちの仲間がいる
仲間のすべてが
汗だらけの顔で笑う
仲間のすべてが 信じ合う声で歌う
その顔にかがやく 君たちの希望
その声が呼ぶ 君たちの未来
君たちが歩くとき 君たちは一
人ではない
隣りにも 前にも 後ろにも
同じ道を行く仲間がいる
入学本当におめでとう。
新年度、新たに7人の方々をお
迎えしました。
教 頭
榎並 典昭
西区の西陵中学校から参りました。手稲区に勤
務するのは 3 回目ですが、職員室から見る景色は
今までのどの学校でも見ることができない素晴ら
しいものです。きっとそのような環境で育ってい
る生徒の皆さんも、先日聞いた歌声同様素晴らし
い子達だと期待しています。保護者の皆様におか
れましても、どうぞよろしくお願いいたします。
英語科
梅木
智
東区の明園中学校から参りました。手稲区で勤
務するのは初めてですが、かつては前田に住んで
おりましたので、地理には明るいつもりです。教
科は英語で2年1組の副担任になりました。早く
生徒の名前を覚えて、楽しくわかりやすい授業が
できるように頑張りたいと思います。どうぞよろ
しくお願いいたします。
保健・体育科
村上 有信
この度、東区の東栄中学校から着任致しました
村上有信(むらかみありのぶ)と申します。3 学年
所属で全学年の保健体育を担当します。まだ校舎
内で迷ってしまうこともありますが、早く学校に
慣れ皆さんとともに成長し、一日でも早く「てい
ねっていいね」とともに「稲穂っていいね」と言
えるようにしたいと思いますのでどうぞよろしく
お願いします。
事務主任
長内 雅彦
手稲中学校から赴任してまいりました、事務職
員の長内雅彦と申します。素晴らしい稲穂中の一
員として精一杯頑張ってまいりたいと思いますの
で、よろしくお願いいたします。
拠点校指導員
石田 隆志
基本的に毎週火曜日、本校に勤務させていただ
くことになりました、石田と申します。生徒の皆
さんに直接指導する立場ではありませんが、稲穂
中学校の生徒の皆さんが合唱コンクールや学校祭
等の活動に対して、一生懸命に取り組む姿、それ
を見るのをとても楽しみにしています。大変微力
ですが、少しでも貢献できればと思います。1 年間
よろしくお願いします。
給食調理員(チーフ)
小山 マミ
給食調理員のチーフとして稲穂中学校に参りま
した。おいしく、安心・安全な給食づくりをがん
ばりますので、よろしくお願いします。
1組
特別支援学級
小板
真
この度、ご縁がありまして札幌市立白石中学校
から参りました小板 真と申します。2 年 5 組の副
担任をさせていただくことになりました。1 日も早
く学校のこと、生徒ならびに保護者の方々のこと
を理解し、稲穂中学校の一員として少しでもお役
に立てるようベストを尽くし頑張っていきたいと
思います。不慣れで何かとご迷惑をおかけするこ
とも多々あるかと思いますが、どうぞよろしくお
願いいたします。
2組
4組
3組
5組
※今年度は全学年:数学、英語、音楽の授業と
1 年生:理科の授業で TT 指導を行います。
学年
1組
2組
3組
4組
1
大髙坂 伸
津田 寿子
松本 晋
大賀 郁恵
2
鑓水 由樹男
紺野 佑介
皆川 智克
5組(特別支援)
所
属
上田 博美
渥美 誠一 伊藤 靖弘 西村 香代
久蔵美和子
梅木 智 山田優香 小板真
3
中田 喜子
山内 歩
森岡 香子
山内 拓郎
今津義弘 福士義範 村上有信
事務職員:長内雅彦 栄養職員:松本文恵 用務員:佐藤浩之 校務助手:下澤菜緒 スクールカウンセラー:関根惠
心のパートナー:福田昌子、古川美枝子 学びのサポーター:小松伸子 拠点校指導員:石田隆志 外部指導員:成田光彌
調理員:小山マミ(チーフ) 田中眞理 掛橋清美 田邊由美子 高田由紀 日直代行員:畠山則昭 井上靖雄