腹 痛 、 下 痢 な ど の 症 状 を 引 き 起 こ す 。 一 般 に 黄 嘔 気 、 嘔 吐 な ど を 起 こ し 、 腸 管 に も 作 用 し て 、 素 型 食 中 毒 で あ る 。 摂 取 後 3 時 間 ほ ど で 激 し い を 、 食 品 と 共 に 摂 取 す る こ と に よ っ て 起 こ る 毒 中 で 増 殖 す る と き に 産 生 す る エ ン テ ロ ト キ シ ン テ ロ ト キ シ ン が 食 品 中 に 検 出 さ れ る 食 中 毒 事 例 は 加 熱 に よ り 死 滅 し た の ち 、 耐 熱 性 で あ る エ ン 毒 を 発 症 す る の は こ の よ う に 、 黄 色 ブ ド ウ 球 菌 く 微 量 検 出 さ れ た の み と 報 道 さ れ て い る 。 食 中 ︵ A 2 の 0 み 0 が mL 、 当 加 た 工 り 乳 8 01 ∼ mL 1 当 6 た 0 り ng 0 の ・ 摂0 4 取 ∼ ︶ 0 程 ・ 度0 8 ご ng (9 0 4) ブ ド ウ 球 菌 食 中 毒 は 、 黄 色 ブ ド ウ 球 菌 が 食 品 回 答 感 染 制 御 消 部 化 器 講 内 師 科 森 屋 恭 爾 色 ブ ド ウ 球 菌 は 検 出 さ れ ず 、 エ ン テ ロ ト キ シ ン 菌 が 滅 菌 さ れ 原 因 食 品 で あ る 加 工 乳 な ど か ら 黄 東 京 大 学 医 学 部 藤 永 秀 剛 球 菌 食 中 毒 事 件 で は 、 殺 菌 過 程 で 黄 色 ブ ド ウ 球 約 1 3 、 0 0 0 名 の 大 規 模 な 乳 飲 料 黄 色 ブ ド ウ で は な い の で し ょ う か ︵ 。 高 知 県 ・ 内 、 小 科 ︶ 平 成 1 2 年 ︵ 2 0 0 0 年 ︶ 関 西 で 起 き た 患 者 数 す べ き と 思 い ま す 。 抗 生 物 質 の 投 与 は 有 効 め て 少 な い と 考 え ら れ る 。 せ ば 毒 素 が 産 生 さ れ な く な る の だ か ら 投 与 ン テ ロ ト キ シ ン 産 生 抑 制 は 臨 床 的 に は 意 義 が 極 な い と い わ れ て い ま す が 、 菌 そ の も の を 殺 せ て 考 え る と 食 中 毒 発 症 後 抗 菌 剤 投 与 に よ る エ に は 抗 生 物 質 が 無 効 だ か ら 投 与 す る 必 要 は 推 定 さ れ 、 ま た 摂 取 後 1 日 で 改 善 す る こ と を 併 シ ン に よ っ て 食 中 毒 が 起 こ る が 、 こ の 毒 素 テ ロ ト キ シ ン 摂 取 量 が 極 め て 微 量 で あ る こ と が 黄 色 ブ ド ウ 球 菌 が 産 生 す る エ ン テ ロ ト キ ◎ 黄 色 ブ ド ウ 球 菌 に よ る 食 中 毒 が 状 知 が ら 改 れ 善 て し い 、 る1)生 。 命 ま 予 た 後 食 に 中 も 毒 ほ 発 ぼ 症 影 の 響 た し め な の い エ こ ン と CLINICIAN ’09 NO. 581 色 ブ ド ウ 球 菌 食 中 毒 は 発 症 し て も ほ ぼ 1 日 で 症 82 シ ン 型 は A 型 で 、 A + B 型 、 A + D 型 を 合 わ せ 中 毒 事 件 中 、 最 も 発 生 件 数 の 多 い エ ン テ ロ ト キ な る 毒 素 で あ る こ と が 明 ら か に な っ て い る 。 食 そ の 理 由 と し て 、 [a] 抗 菌 薬 に よ る 腸 内 細 菌 叢 と 懸 念 さ れ 、 抗 菌 薬 の 使 用 が 制 限 さ れ て き た 。 抗 菌 薬 に よ り H U S の 発 生 を む し ろ 増 加 さ せ る の 改 善 に 直 結 し な い こ と を 意 味 す る 。 欧 米 で は 重 症 合 併 症 に 至 る と 、 抗 菌 薬 に よ る 除 菌 が 症 状 合 併 症 の 原 因 と な る 。 こ れ は 、 ベ ロ 毒 素 に よ り E の H 変 E 化 C が か 毒 ら 素 の を 毒 増 素 加 遊 さ 出 せ が る 促 、 進 [b] さ 抗 れ 菌 る3)薬 、 に [c] よ 抗 り CLINICIAN ’09 NO. 581 ︶ や 脳 症 な ど の 致 命 率 の 高 い 重 症 れ 、 分 子 内 に S S 結 合 が な く 、 構 造 が 異 溶 血 性 尿 毒 症 症 候 群 ︵ シ ョ ッ ク 症 候 群 毒 素 ︵ T S S T 1 ︶ と 命 名 さ 型 、 L 型 が 追 加 さ れ て い る 。 F 型 は ト キ シ ッ ク こ れ 以 外 に F 型 、 G 型 、 H 型 、 I 型 、 J 型 、 K よ り A ∼ E の 5 種 類 に 分 け ら れ て い る 。 近 年 、 は 腸 管 上 皮 細 胞 内 に は 侵 入 し な い 。 ベ ロ 毒 素 は 産 生 し た ベ ロ 毒 素 に よ る 因 子 が あ る 。 E H E C に よ り 生 じ る 付 着 消 去 傷 害 と い う 直 接 的 因 子 と 、 E H E C の 病 原 性 は 、 腸 管 上 皮 細 胞 へ の 付 着 30 分 ︶ に 対 し て 抵 抗 性 が あ る 。 抗 原 性 の 違 い に で 、 ト リ プ シ ン な ど の 消 化 酵 素 や 熱 ︵ 1 0 0 度 の 是 非 が 議 論 に 上 が る の は 後 者 で あ る 。 キ シ ン は 分 子 量 2 7 、 0 0 0 前 後 の 単 純 蛋 白 質 も 、 数 は 少 な い が 報 告 さ れ て い る 。 エ ン テ ロ ト 菌 と 腸 管 出 血 性 大 腸 ︶ 菌 と ︵ が あ る 。 抗 菌 薬 使 用 毒 素 型 腸 感 染 症 の 原 因 菌 に は 、 毒 素 原 性 大 腸 enterohemorrhagic Es- る と 、 8 0 % 以 上 は A 型 に 関 連 し て い る 。 ま た 、 cherichia coli : EHEC エ ン テ ロ ト キ シ ン は T 細 胞 を 特 異 的 に 活 性 化 し 、 − 短 時 間 に 多 種 類 の サ イ ト カ イ ン を 大 量 産 生 さ せ hemolytic uremic syn- 83 ト る ニ 作 ン 用 の が 関 あ 連 る が 。 指 と 摘 く さ に れ エ て ン い テ る2)ロ 。 ト キ シ ン と セ ロ − − − 菌 薬 に よ り E H E C で の 毒 素 遺 伝 子 発 現 が 誘 導 一 方 大 腸 菌 に お い て の 抗 菌 剤 使 用 に つ い て は drome : HUS 諸 説 が あ る 。 (9 0 5) randomized con- lococcus aureus toxin−mediated disease. Intern. Med. J., ∼ trolled trial 35, Suppl 2, S106 119(2005) Hu, DL., et al. : Staphylococcal enterotoxin induces emesis through increasing serotonin release in intestine and it is downregulated by cannabinoid receptor1. Cell Microbiol., 9(9), 2267 2277(2007),Epub, 2007 May 21. Walterspiel, JN., et al. : Effect of subinhibitory concentrations of antibiotics on extracellular Shiga-like toxin I. ∼ ∼ Prospective ︵ Infection, 20, 25 29(1992) Kimmitt, P., et al. : Toxin gene expression be Shiga toxin-producing Escherichia coli : the role of antibiotics and the bacterial SOS response. Emerg. Infect. Dis., 6, 458 465 2000 Proulx, F., et al. : Randomized, controlled trial of antibiotic therapy for Escherichia coli O157 : H7 enteritis. J. Pediatr., 121, 299 303(1992) Dundas, S., et al. : The central Scotland Escherichia coli O157 : H7 outbreak : risk factors for the hemolytic uremic syndrome and death among hospitalized patients. Clin. Infect. Dis., 33, 923 931(2001) Wong, CS., et al. : The risk of the hemolytic-uremic syndrome after antibiotic treatment of Escherichia coli O157 : H7infections. N. Engl. J. Med., 342, 1930 1936 ∼ − Murray, RJ. : Recognition and management of Staphy- ∼ ∼ ︶ ∼ 84 CLINICIAN ’09 NO. 581 (9 0 6) 2) 3) 4) 5) で は 、 S T 合 剤 の 投 与 は H U S の 発 さ か 抑 せ っ 制 る た5)せ と 。 ず い 抗 、 菌 症 う 薬 状 報 の や 告 投 菌 も 与 の あ は 便 る6)H 中 。 U 排 S 泄 の 量 発 も 生 低 率 減 な を さ が で H 、 U 抗 S 菌 発 薬 症 ︵ の S 危 T 険 、 因 合 子 剤 と β 報 告 ラ さ ク れ タ た ム が7)剤 、 ︶ る9)邦 。 で 1 は 9 、 9 発 7 症 年 初 に 期 厚 の 生 抗 省 菌 か 薬 ら の ﹁ 有 一 用 次 性 、 の 1 二 報 5 次 告 り で 、 メ 未 タ だ 解 に 析 結 で 論 危 は 険 得 因 ら 子 れ で て は い な な い い8)と 。 す る 報 告 機 関 の た め の 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 ︵ O ど ︶ 感 染 症 治 療 の 手 引 き ︵ 改 訂 版 ︶ ﹂ が 発 れ て お り 、 小 児 に は ホ ス ホ マ イ シ ン 、 ノ ル キ サ シ ン 、 カ ナ マ イ シ ン 、 成 人 に は ホ ス ホ シ ン 、 ニ ュ ー キ ノ ロ ン 薬 が 奨 め ら れ て い る 。 6) 7) さ れ る4) 、 な ど が 挙 げ ら れ て い る 。 実 際 に S T 合 剤 を 用 い た も 一 投 検 増 れ 生 1)文 マ フ 行 7 医 が 献 イ ロ さ な 療 あ 本 あ 方 与 討 加 な を (2000) Safdar, N., et al. : Risk of hemolytic uremic syndrome after antibiotic treatment of Escherichia coli O157 : H7 enteritis : a meta−analysis. JAMA, 288, 996 1001 (2002) Shiomi, M., et al. : Effect of early oral fluoroquinolones in hemorrhagic colitis due to Escherichia coli O157 : H 7. Pediatr. Int., 41, 228 232(1999) (9 0 7) CLINICIAN ’09 NO. 581 85 8) 9) ∼ ∼
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