平成24年3月号 JAつがる弘前 岩木地区営農係 例年、3月末より育苗作業が始まりますが、今年は積雪量が多いことから作業の遅れが懸念されます。 融雪促進剤(くん炭や乾燥した黒土等)を積極的に活用し、苗代などの消雪に努め、作業が遅れないように しましょう! 今後の作業スケジュールの目安 (田植え時期が5月21日の場合) 月 日 主な作業 3月29日頃 塩 水 選 種子消毒 4月12日 浸漬(浸種) 4月10日頃 床土作り 4月13日 催 芽 4月15日 播 種 4月16日 育 苗 35日後 田植え ●塩水選比重の目安(新鮮なたまごを使用) 1. 塩水選 塩水選 ⇒ 水洗い ⇒ 水切り ⇒ 袋詰め ●うるち米 比重 1.13 水10㍑に塩2.1kg 塩水選後は種籾に付着 した塩分を十分に洗い ●もち米 比重 1.08 水10㍑に塩1.2kg 流しましょう。 2. 種子消毒 おいしいつがるのお米・一般米 時 期 浸 漬 前 薬 剤 名 消 毒 方 法 モミガード 粉衣法 水 和 剤 ・乾燥籾重量の0.5%量をまぶす。 (1袋・100g) ・種籾20㎏(1袋)を処理できます。 低濃度長時間浸漬法 農薬節減米(西目屋地区) 時 期 浸 漬 後 薬 剤 名 消 毒 方 法 エコホープDJ ・200倍液に24時間浸漬する。 (1袋・100g) ・薬液20㍑で種籾10㎏を処理できます。 エコホープ ・薬液200㍑で種籾100㎏を処理 (1袋・1㍑) できます。 テクリードC ・200倍液に24時間浸漬する。 エコホープ両剤は次の点に注意して下さい。 フロアブル ・薬1本(袋)で薬液20㍑ができ、 ●処理温度が35℃以上にならないようにする。 (1本・100cc) 種籾20㎏を処理できます。 ●催芽から播種までの期間を短くし、乾燥をさける。 3. 浸漬(浸種) ●種子の休眠が深いと発芽しにくいことがありますので、2週間から2~3日長めの浸漬を心掛けましょう。 ●水の交換は、最初の2日間は行わず、その後は3日に1回程度の間隔で行いましょう。水の交換が不十分 だと種籾から溶け出した糖分等で水が腐敗したり、また、酸欠状態にもなりやすいので注意しましょう。 4.催 芽 ●温度は 30~32℃で 16~20 時間程度行いましょう。(ハト胸程度を目安にしましょう。) 温度が 40℃以上になると、発芽能力が低下するので注意しましょう。 5.播 種 ハト胸状態 ●1箱あたり催芽籾で120g程度にしましょう。(厚播きをすると徒長苗やムレ苗などの原因となります。) 6.床土作り ●人工培土は乾燥しやすいため、水管理には注意しましょう。 床 土 資 材 名 箱当り使用量 製品1袋当りの箱数 サイコー11号 20g 5㎏当り250箱 20g 3㎏当り150箱 山 土 ダコニール粉剤 タチガレエースM粉剤 8g 1kg当り125箱 無肥料培土 床土 2.7kg・覆土 0.8kg 20kg当り約5箱 床土 2.1kg・覆土 1.2kg 20kg当り約5箱 人工培土 苗の土゛ ダコニール粉剤 15g 3kg当り200箱 タチガレエースM粉剤 6g 1kg当り166箱 ※西目屋地区農薬節減米栽培にはダコニール粉剤は使用できません。 7.置 床 ●置床は育苗箱の底が密着するように均平にしましょう。 ●置床の硬さは「耳たぶ」程度に調整しましょう。 ●置床へは太平苗代(アヅミン入り)を 500g/3.3 ㎡で施肥しましょう。 8.出 芽 ●ハウス育苗では水分保持と保温のためシルバーポリトウなどで平張り被覆し、8割程度(4~6日)の出芽を確認したら速やかに取り除 き、日光を当てましょう。 ●必ず温度計を設置し、播種から5日間は施設内の日中温度が 35℃以上になる場合は換気を行い、夜間温度が 10℃以下にならない よう、保温に努めましょう。 9.施肥袋数 ●基肥は右記の図を参考に施肥して下さい。 ●つがるロマン,マップ264号は追肥体系を考慮して施肥 袋数を設定しています。 品 名 つがるロマン マップ264号 全量 ニューてまいらず 基肥 水稲春一発 基肥 1袋当りの成分量(㎏) N 2.0 2.4 2.0 2.0 P 3.0 3.2 4.0 2.0 K 2.0 2.8 2.8 2.0 袋 数 (10a) つがるロマン まっしぐら 2.5袋 3.5袋 2.1袋 3.0袋 3.5袋 4.5袋 3.5袋 4.5袋
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