平成25年度 群馬県毒物劇物取扱者試験問題 ( 一 般 )

指示があるまで開いてはいけません
平成25年度
群馬県毒物劇物取扱者試験問題
( 一
般 )
試験時間:午前10時から正午まで
試験科目及び出題数
「筆記試験」
Ⅰ 法規(10問)
Ⅱ 基礎化学(5問)
Ⅲ 性質及び貯蔵その他取扱方法(10問)
「実地試験」
Ⅳ 識別及び取扱方法(5問)
★★ ★ 受 験 の 際 の 注 意 事 項 ★ ★ ★
1
試 験 問 題 と は 別 に 解答 用 紙( マ ー ク シ ー ト ) を 1 枚 用 意 し て あり ま すの で 、 問
題 の 解 答 は 、 必 ず 解 答用 紙 に記 入 し て く だ さ い 。
2 解 答 用 紙 へ の 記 入 は、 鉛 筆ま た は シ ャ ー プ ペ ン シ ル で 該 当 と なる 番 号を ぬ り つ
ぶ し 、 誤 っ た と き は 、消 し ゴム で あ と が 残 ら な い よ う よ く 消 し てく だ さい 。
3 解 答 用 紙 に 「 受 験 番号 」 と「 区 分 」 及 び 「 氏 名 」 を 必 ず 記 入 し、 「 受験 番 号 」
及 び 「 区 分 」 の 該 当 する 数 字を ぬ り つ ぶ し て く だ さ い 。
4 解 答 は 、 「 筆 記 試 験」 に つい て は 解 答 欄 1 ∼ 4 か ら 、 「 実 地 試験 」 につ い て は
解 答 欄 1 ∼ 7 か ら 、 解答 と なる 1 つ の 番 号 を 選 び 、 ぬ り つ ぶ し てく だ さい 。
な お 、 2 カ 所 以 上 ぬり つ ぶし た 場 合 は 得 点 に な り ま せ ん 。
5 試 験 終 了 後 、 解 答 用紙 は 提出 し 、 試 験 問 題 に つ い て は お 持 ち 帰り く ださ い 。
※受験番号と区分の記入例
( 受 験 番 号 が 「 1 2 3 4」 、 試験 区 分 が
「一般」の場合)
解答用紙(受験番号及び区分欄)
受
験
番
号
区
分
1
2
3
4
一般
1
1
1
1
1
一
2
2
2
2
2
農業 用 品 目
3
3
3
3
3
特 定 品 目
4
4
4
4
般
※ 解 答 の 記 入 例 ( 筆 記試 験の 場 合 )
試験問題
問 1 次 の 市 の うち 、 群馬 県 の
県 庁 所 在地 は ど れ か 。
1 前橋市
2 高崎市
3 伊 勢 崎市
4 太田市
解答用紙(解答欄)
問題番号
解
答
欄
問1
1
2
3
4
問2
1
2
3
4
Ⅰ
法規(一般、農業用品目、特定品目共通)
問1
次 の 文 は 、毒 物 及 び 劇 物 取 締 法 第 1 5 条 第 2 項( 毒 物 又 は 劇 物 の 交 付 の 制 限 等 )
の記述である。
(
)に あ て は ま る 語 句 及 び 下 線 に 該 当 す る 薬 物 の 組 合 せ の う ち 、
正しいものはどれか。
毒物劇物営業者は、厚生労働省令の定めるところにより、その交付を受ける者
の( ア )及び( イ )を確認した後でなければ、第3条の4に規定する政
令で定める物を交付してはならない。
1
2
3
4
問2
ア
氏名
職業
氏名
住所
イ
住所
使用目的
住所
使用目的
下線に該当する薬物
ナトリウム
ピクリン酸
トルエン
酢酸エチル
次のうち、毒物劇物取扱責任者に関する記述として、正しいものはどれか。
1
農業用品目毒物劇物取扱者試験に合格した者は、農業用品目のみを製造する毒
物又は劇物の製造所の毒物劇物取扱責任者となることができる。
2 業務上、毒物又は劇物を取り扱う者は、必ず毒物劇物取扱責任者を設置しなけ
ればならない。
3 毒物劇物営業者が毒物又は劇物の製造業、輸入業又は販売業のうち2以上を併
せ営む場合において、その製造所、営業所又は店舗が互に隣接している場合は、
毒物劇物取扱責任者は、これらの施設を通じて1人で足りる。
4 18歳の者は、毒物劇物取扱責任者となることができない。
-1-
(法規)
問3
次の文は、毒物及び劇物取締法における営業の登録について記述したものであ
る。記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
ア
毒物又は劇物の製造業の登録を受けていれば、毒物又は劇物の販売業の登録を
受けなくても、その製造した毒物又は劇物を、他の毒物劇物営業者に販売するこ
とができる。
イ 毒物又は劇物の販売業の登録の種類には、一般販売業の登録、農業用品目販売
業の登録、特定品目販売業の登録及び特定毒物販売業の登録の4種類がある。
ウ 毒物又は劇物の製造業の登録を受けていれば、毒物又は劇物の輸入業の登録を
受けなくても、毒物又は劇物を販売又は授与の目的で輸入することができる。
エ 毒物又は劇物の製造業又は輸入業の登録は5年ごとに、毒物又は劇物の販売業
の登録は6年ごとに更新を受けなければ、その効力を失う。
1
2
3
4
問4
ア
イ
ウ
エ
オ
カ
ア
誤
正
正
誤
イ
正
誤
正
誤
ウ
誤
誤
正
正
エ
正
正
誤
誤
次の事項のうち、毒物及び劇物取締法の規定に基づき、30日以内にその旨を
届け出なければならないとされているものはどれか。正しいものの組合せを選び
なさい。
店舗の名称の変更
営業者の個人から法人への変更
毒物又は劇物の販売業者の、販売する品目の変更
毒物又は劇物を貯蔵する設備の重要な部分の変更
毒物劇物取扱責任者の変更
法人である毒物劇物営業者の、代表者の変更
1
2
3
4
(法規)
(ア、イ、カ)
(ア、エ、オ)
(イ、ウ、オ)
(ウ、エ、カ)
-2-
問5
次の事項のうち、毒物及び劇物取締法第14条(毒物又は劇物の譲渡手続)の
規定により、毒物劇物営業者が毒物又は劇物を毒物劇物営業者以外の者に販売す
るとき、その都度、譲受人から提出を受ける書面に必要な事項はどれか。正しい
ものの組合せを選びなさい。
ア
ウ
オ
キ
1
2
3
4
問6
毒物又は劇物の名称
毒物又は劇物の数量
譲受人の氏名及び住所
譲受人の職業
イ
エ
カ
ク
毒物又は劇物の使用目的
販売の年月日
譲受人の年齢
譲受人の押印
(ア、イ、エ、オ、カ、ク)
(ア、ウ、エ、オ、カ、ク)
(ア、イ、ウ、エ、オ、キ)
(ア、ウ、エ、オ、キ、ク)
次の文は、毒物又は劇物の取扱いに関して記述したものである。記述の正誤に
ついて、正しい組合せはどれか。
ア
毒物劇物営業者は、毒物又は劇物が盗難にあい、又は紛失することを防ぐのに
必要な措置を講じなければならないが、毒物又は劇物を業務上取扱う者はこの規
定が除外されている。
イ 毒物劇物営業者は、毒物又は劇物が飛散し、漏れ、流れ出、しみ出、又は地下
にしみ込んだ場合において、不特定又は多数の者について保健衛生上の危害が生
ずるおそれがあるときは、直ちに、その旨を保健所、警察署又は消防機関に届け
出なければならないが、毒物又は劇物を業務上取扱う者はこの規定が除外されて
いる。
ウ 毒物劇物営業者は、毒物又は劇物の容器として、飲食物の容器として通常使用
される物を使用してはならず、毒物又は劇物を業務上取扱う者に対してもこの規
定が適用される。
エ 毒物劇物営業者は、毒物又は劇物を廃棄する場合には、廃棄の方法について政
令で定める技術上の基準に従わなければ廃棄してはならず、毒物又は劇物を業務
上取扱う者に対してもこの規定が適用される。
1
2
3
4
ア
正
誤
誤
正
イ
誤
正
誤
正
ウ
誤
誤
正
正
エ
誤
正
正
誤
-3-
(法規)
問7
次 の 文 は 、 水 酸 化 ナ ト リ ウ ム 10%を 含 有 す る 製 剤 で 液 体 状 の も の を 、 車 両 を 使
用 し て 1 回 に つ き 、 5,000kg 以 上 運 搬 す る 場 合 に 、 掲 げ な け れ ば な ら な い 標 識 に
つ い て 記 述 し た も の で あ る 。(
)にあてはまる語句の組合せのうち、正しい
ものはどれか。
( ア )メートル平方の板に地を( イ )色、文字を( ウ )色として
「( エ )」 と 表 示 し 、 車 両 の 前 後 の 見 や す い 箇 所 に 掲 げ な け れ ば な ら な い 。
1
2
3
4
問8
ア
0.2
0.3
0.2
0.3
イ
白
白
黒
黒
ウ
黒
黒
白
白
エ
毒
劇
劇
毒
次の文は、毒物又は劇物の表示について記述したものである。記述の正誤につ
いて、正しい組合せはどれか。
ア
毒 物 劇 物 営 業 者 及 び 特 定 毒 物 研 究 者 は 、 毒 物 又 は 劇 物 の 容 器 及 び 被 包 に 、「 医
薬用外」の文字及び毒物については白地に赤色をもって「毒物」の文字、劇物に
ついては赤地に白色をもって「劇物」の文字を表示しなければならない。
イ 毒物劇物営業者が、毒物又は劇物を販売し、又は授与する場合、その容器及び
被包には、毒物又は劇物の名称、成分の他、その化学式も表示しなければならな
い。
ウ
りん
毒物劇物営業者は、有機燐化合物及びこれを含有する製剤たる毒物又は劇物を
販売し、又は授与する場合、その容器及び被包には、解毒剤の名称を表示しなけ
ればならない。
エ 毒物劇物営業者及び特定毒物研究者は、毒物又は劇物を貯蔵し、又は陳列する
場所に、「医薬用外」の文字及び毒物については「毒物」の文字、劇物について
は「劇物」の文字を表示しなければならないが、それらの文字の色についての指
定はない。
1
2
3
4
(法規)
ア
正
誤
誤
正
イ
誤
正
誤
正
ウ
正
誤
正
誤
エ
誤
誤
正
正
-4-
問9
次の文は、毒物劇物営業者の設備の基準について記述したものである。記述の
正誤について、正しい組合せはどれか。
ア
毒物又は劇物の貯蔵設備は、毒物又は劇物とその他の物とを区分して貯蔵でき
るものであること。
イ
毒物又は劇物の製造作業を行なう場所は、毒物又は劇物を含有する粉じん、蒸
気又は廃水の処理に要する設備又は器具を備えていること。
ウ
毒物又は劇物を貯蔵する場所が性質上かぎをかけることができないものである
ときは、その周囲に、関係者以外の立入を禁止する表示があること。
エ
毒物又は劇物を陳列する場所にかぎをかける設備があること。ただし、その場
所が構造上かぎをかけることができないものであるときは、この限りではない。
1
2
3
4
問 10
ア
正
誤
誤
正
イ
正
正
誤
正
ウ
正
誤
正
誤
エ
正
正
誤
誤
次 の 文 は 、毒 物 劇 物 営 業 者 が 、毒 物 又 は 劇 物 を 販 売 し 、又 は 授 与 す る 時 ま で に 、
譲受人に対して行わなければならない当該毒物又は劇物の性状及び取扱いに関す
る 情 報( 以 下「 情 報 」と い う 。)の 提 供 に つ い て 記 述 し た も の で あ る 。記 述 の 正 誤
について、正しい組合せはどれか。
ア
毒 物 又 は 劇 物 を 販 売 し 、又 は 授 与 す る 当 該 毒 物 劇 物 営 業 者 か ら 、譲 受 人 に 対 し 、
既に、情報の提供が行われている場合は、当該譲受人に対し、再度当該毒物又は
劇物の情報を提供する義務はない。
イ
情報の提供は、邦文で行う必要はない。
ウ
提供した情報の内容に変更を行う必要が生じたときは、速やかに、当該譲受人
に対し、変更後の情報を提供するよう努めなければならない。
エ
1回につき200ミリグラム以下の毒物を販売するときは、譲受人に対して情
報の提供を行う義務はない。
1
2
3
4
ア
正
誤
誤
正
イ
誤
正
誤
誤
ウ
正
誤
正
誤
エ
誤
誤
正
正
-5-
(法規)
Ⅱ
問1
基礎化学(一般、農業用品目、特定品目共通)
次の文の(
)にあてはまる語句の組合せのうち、正しいものはどれか。
同じ( ア )からなる単体で、性質の異なる物質をお互いに( イ )とい
い 、 原 子 番 号 が 同 じ で 、( ウ ) が 異 な る 原 子 を お 互 い に ( エ ) と い う 。
1
2
3
4
問2
ア
元素
純物質
元素
純物質
イ
同位体
同素体
同素体
同位体
ウ
電子数
陽子数
中性子数
陽子数
エ
同素体
同位体
同位体
同素体
次 の 図 は 、物 質 の 三 態 を 表 し た も の で あ る 。
(
のうち、正しいものはどれか。
)に 当 て は ま る 語 句 の 組 合 せ
気体
( ウ )
( エ )
( ア )
固体
液体
( イ )
1
2
3
4
(基礎化学)
ア
潮解
融解
潮解
融解
イ
凝縮
凝縮
凝固
凝固
ウ
昇華
蒸発
蒸発
昇華
エ
蒸発
昇華
昇華
蒸発
-6-
問3
次のうち、「チンダル現象」に関する記述として、正しいものはどれか。
1
コロイド溶液に細い光束を通すと、光の通路が明るく見える。これは、コロイ
ド粒子が大きいので光を散乱するためである。
2 限外顕微鏡でコロイド溶液を見ると、コロイド粒子が細かく振動しているのが
わかる。これは、溶媒分子のなかで大きなエネルギーをもった粒子がコロイド粒
子に衝突し、コロイド粒子が不規則に振動しているためである。
3 小さい分子やイオンの混じったコロイド溶液をセロハンの袋に入れ、流水中に
つるしておくと、半透膜であるセロハンを通して小さい分子やイオンなどは外に
流れ出て、コロイド粒子のみが残る。
4 U字管にコロイド溶液を入れ、2本の電極をさしこみ直流電源につなぐと、コ
ロイド粒子は一方の電極の方へ移動して集まる。これは、電荷をもつコロイド粒
子がその電荷と反対の電極のほうに引かれるためである。
問4
次のうち、物質とその水溶液の液性の組合せとして、正しいものはどれか。
1
2
3
4
問5
物質
塩 化 ナ ト リ ウ ム ( NaCl)
―
硫 酸 ナ ト リ ウ ム ( Na 2 SO 4 )
―
炭 酸 水 素 ナ ト リ ウ ム ( NaHCO 3 ) ―
炭 酸 ナ ト リ ウ ム ( Na 2 CO 3 )
―
液性
アルカリ性
中性
酸性
酸性
水 酸 化 ナ ト リ ウ ム 水 溶 液 100mL を 中 和 す る の に 、 0.2mol/L の 塩 酸 500mL を
要 し た 。 こ の 際 、 中 和 す る の に 要 し た 塩 酸 中 の 塩 化 水 素 量 ( g) と 、 水 酸 化 ナ ト
リ ウ ム 水 溶 液 100mL 中 の 水 酸 化 ナ ト リ ウ ム 量( g)の 組 合 せ と し て 、正 し い も の
は ど れ か 。 た だ し 、 分 子 量 は 水 酸 化 ナ ト リ ウ ム 40、 塩 化 水 素 36 と す る 。
1
2
3
4
塩 化 水 素 量 ( g)
3.6
3.6
7.2
7.2
水 酸 化 ナ ト リ ウ ム 量 ( g)
2.0
4.0
2.0
4.0
-7-
(基礎化学)
Ⅲ
性質及び貯蔵その他取扱方法(一般)
問1
次の文は、フェノールの性状等について記述したものである。記述の正誤につ
いて、正しい組合せはどれか。
ア
イ
ウ
エ
別名を石炭酸という。
常温では無色油状の液体であり、空気に接すると白霧を生じる。
皮膚や粘膜に付着すると、やけどを起こし、その部分は白色となる。
医薬品や染料の製造原料として用いられる。
1
2
3
4
問2
1
ア
正
誤
正
誤
イ
正
誤
誤
正
ウ
誤
正
正
誤
エ
誤
誤
正
正
次のうち、薬物の貯蔵方法に関する記述として、正しいものはどれか。
よう
びん
沃素は、空気に触れると発火するので、水中に沈めて瓶に入れ、冷暗所に貯蔵
する。
2 ナトリウムは、空気中で容易に還元されるため、水の中に入れて貯蔵する。
3 ク ロ ロ ホ ル ム は 、空 気 と 日 光 に よ っ て 変 質 す る た め 、少 量 の ア ル コ ー ル を 加 え 、
冷暗所に貯蔵する。
4
ふっ
びん
弗化水素酸は、金属を腐食するため、ガラス瓶に貯蔵する。
(性質等 一般)
-8-
問3
次のうち、臭素が漏えいした場合の措置に関する記述として、正しいものはど
れか。
1
漏えい箇所や漏えいした液には消石灰を十分に散布し、ムシロ、シート等をか
ぶせ、その上に更に消石灰を散布して吸収させる。漏えい容器には散水しない。
多量にガスが噴出した場所には遠くから霧状の水をかけ吸収させる。
2 飛散したものの表面を速やかに土砂等で覆い、密閉可能な空容器に回収して密
閉 す る 。汚 染 さ れ た 土 砂 等 も 同 様 な 措 置 を し 、そ の あ と を 多 量 の 水 を 用 い て 洗 い
流す。
3 飛散したものは、速やかに掃き集めて空容器にできるだけ回収し、多量の水で
洗い流す。
4 漏えいした液は、土砂等でその流れを止め、安全な場所に導き、液の表面を泡
で覆い、できるだけ空容器に回収する。
問4
1
2
3
4
問5
次の薬物とその主な用途の組合せのうち、正しいものはどれか。
薬物
アニリン
キシレン
ダイアジノン
アクリルニトリル
―
―
―
―
用途
医薬品の原料、染料の製造
漂白剤、鉄さびによるよごれの除去
除草剤
防腐剤
次の薬物のうち、常温でも徐々に分解する不安定な化合物で、少しの加熱や微
量の不純物の混入で爆鳴を発して急に分解するものはどれか。
1
ニトロベンゼン
2
3
4
燐化亜鉛
シアン化水素
過酸化水素水
りん
-9-
(性質等 一般)
問6
次のうち、クロルピクリンの廃棄方法に関する記述として、正しいものはどれ
か。
1
徐々に石灰乳などの攪拌溶液に加えて中和させた後、多量の水で希釈して処理
かくはん
する。
2
少量の界面活性剤を加えた亜硫酸ナトリウムと炭酸ナトリウムの混合溶液中で、
かくはん
攪拌し分解させた後、多量の水で希釈して処理する。
3 水 に 溶 か し 、硫 化 ナ ト リ ウ ム 水 溶 液 を 加 え て 沈 殿 さ せ 、ろ 過 し て 埋 立 処 分 す る 。
4 還元剤(例:チオ硫酸ナトリウム)の水溶液に希硫酸を加えて酸性にし、この
中 に 少 量 ず つ 投 入 す る 。反 応 終 了 後 、反 応 液 を 中 和 し 多 量 の 水 で 希 釈 し て 処 理 す
る。
問7
1
次のうち、硝酸の毒性に関する記述として、正しいものはどれか。
よだれ、吐き気、悪心、嘔吐があり、ついで脈拍緩徐不整となり発汗、瞳孔縮
けいれん
小、人事不省、呼吸困難、痙攣をきたす。
2 吸入すると、分解されず組織内に吸収され、各器官に障害をあたえる。血液に
入ってメトヘモグロビンをつくり、また、中枢神経や心臓、眼結膜をおかす。
3 蒸 気 は 、眼 、呼 吸 器 な ど の 粘 膜 及 び 皮 膚 に 強 い 刺 激 性 を も つ 。高 濃 度 の も の は 、
皮膚に触れると、ガスを発生して組織ははじめ白く、しだいに深黄色となる。
4 頭痛、めまい、嘔吐、下痢、腹痛などを起こし、致死量に近ければ麻酔状態に
なり、視神経が侵され、目がかすみ、ついには失明することがある。
問8
1
2
3
4
次のうち、モノフルオール酢酸ナトリウムの中毒の治療薬として、主に用いら
れるものはどれか。
アセトアミド
バルビタール
ジメルカプロール(別名BAL)
2−ピリジルアルドキシムメチオダイド(別名PAM)
(性質等 一般)
- 10 -
問9
次の薬物と鑑別方法の組合せのうち、正しいものはどれか。
1
薬物
クロルピクリン
―
2
メチルスルホナール
―
3
4
ピクリン酸
亜硝酸カリウム
―
―
鑑別方法
アルコール溶液は、白色の羊毛又は絹糸を鮮黄色に
染める。
アルコール溶液にジメチルアニリン及びブルシンを
加 え て 溶 解 し 、こ れ に ブ ロ ム シ ア ン 溶 液 を 加 え る と 、
緑色ないし赤紫色を呈する。
木炭とともに熱すると、メルカプタンの臭気を放つ。
希硫酸に冷時反応して分解し、褐色の蒸気が発生す
る。
問 10 次 の う ち 、シ ア ン 化 ナ ト リ ウ ム に 関 す る 記 述 の 正 誤 に つ い て 、正 し い 組 合 せ は
どれか。
ア
白色の顆粒又はペレット状の固体である。
イ
ウ
空気中の酸素により一部酸化されて蟻酸を生じる。
解毒剤としては、硫酸アトロピン製剤を用いる。
エ
冶金、鍍金に用いられる。
ぎ
や き ん
め っ き
ア
イ
ウ
エ
1
正
正
誤
誤
2
正
誤
正
誤
3
正
誤
誤
正
4
誤
正
正
正
- 11 -
(性質等 一般)
Ⅳ
識別及び取扱方法(一般)
次の薬物の常温常圧下における主な性状について、該当するものを下欄から一つ選
びなさい。
りん
問1
黄燐
問2
ピクリン酸
問3
酢酸エチル
問4
ナトリウム
問5
番
しゅう
蓚酸
号
性
状
1
淡黄色の光沢ある小葉状又は針状結晶で、無臭あるいはかすかにニトロベ
ンゾール臭がある。
2
無色又は帯黄色の液体で、刺激臭及び催涙性を有する。
3
無色、稜柱状(柱状)の結晶で、乾燥空気中で風化する。
4
揮発性、麻酔性の芳香を有する無色の重い液体である。
5
白色又は淡黄色のロウ状の結晶性固体で、にんにく臭を有する。
6
無色の液体で、強い果実様の香気がある。
7
銀白色の光輝をもつ固体である。
(実地 一般)
- 12 -