平成24年 毒物劇物取扱者試験問題 (特定品目)

平成24年
毒物劇物取扱者試験問題
(特定品目)
平成24年8月30日(木)施行
青 森
県
第1問
1
毒物及び劇物に関する法規
毒物及び劇物取締法に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 特定毒物研究者は、特定毒物を製造することはできるが、輸入することはできな
い。
b 毒物劇物輸入業の登録を受けようとする者は、直接、厚生労働大臣に申請書を出
さなければならない。
c 特定毒物研究者は、5年ごとに更新を受けなければ、その効力を失う。
d 毒物劇物一般販売業者は、すべての毒物及び劇物を販売することができる。
ア
イ
ウ
エ
オ
カ
a
正
誤
正
誤
誤
正
b
誤
正
正
誤
正
誤
c
誤
正
誤
誤
誤
正
d
誤
正
正
正
誤
誤
2
次のaからdについて、毒物劇物取扱責任者となることができない者の正しい組み
合わせはどれか。
a 18歳未満の者
b 大学で応用化学に関する学課を修了した者
c あへんの中毒者
d 薬剤師
ア (a、b)
イ (a、c)
ウ(a、e)
エ (b、c)
オ (b、e)
カ(c、d)
3
次の毒物及び劇物取締法に関する記述のうち、誤っているものの組み合わせはどれ
か。
a 毒物劇物営業者は、毒物については、その容器として、飲食物の容器として通常
使用される物を使用してはならない。
b 毒物又は劇物を貯蔵する場所には、盗難防止のため、
「毒物」又は「劇物」の文字
を表示してはならない。
c 毒物劇物営業者は、劇物についてはその容器および被包に「医薬用外」の文字お
よび白地に赤色をもって「劇物」の文字を表示しなければならない。
d 毒物劇物営業者は、その容器及び被包に、解毒剤の名称を表示しなければ、特定
毒物を販売し、又は授与してはならない。
e 毒物劇物営業者は、その取扱いにかかる毒物又は劇物が盗難にあい、又は紛失し
たときは、直ちに、その旨を警察署に届け出なければならない。
ア (a、b)
イ (a、d)
ウ (b、c)
エ (b、d)
オ (b、e)
カ (c、d)
1
4
次の毒物及び劇物取締法に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 店舗内の毒物又は劇物を陳列する場所には、かぎをかける設備は必要ない。
b 毒物劇物営業者は、毒物又は劇物を16歳未満の者に交付してはならない。
c 毒物劇物営業者は、引火性、発火性または爆発性のあるものとして指定された毒
物または劇物は、毒物劇物営業者以外の者に交付してはならない。
d 毒物又は劇物である農薬を取り扱う農家は、それを貯蔵する場所には、かぎをか
ける設備は必要ない。
ア
イ
ウ
エ
オ
カ
5
b
誤
正
正
誤
誤
誤
c
正
正
誤
誤
誤
誤
d
正
誤
正
誤
正
誤
次の毒物及び劇物取締法に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 毒物劇物営業者が、同一店舗において毒物又は劇物の販売業を二以上あわせて営
む場合には、毒物劇物取扱責任者は、それぞれに置かなければならない。
b 毒物劇物の販売は行うが、伝票操作のみで直接毒物劇物を取り扱わない店舗は、
毒物劇物販売業の登録を受けなくても販売することができる。
c 毒物劇物営業者は、毒物又は劇物を廃棄する場合は、保健所職員の立会いの下に
行わなければならない。
d 農業用品目毒物劇物取扱者試験に合格した者は、特定品目販売業の店舗の毒物劇
物取扱責任者になることができる。
ア
イ
ウ
エ
オ
カ
6
a
正
誤
正
正
誤
誤
a
正
誤
正
正
誤
誤
b
誤
正
正
誤
誤
正
c
正
正
誤
正
誤
誤
d
正
正
正
誤
誤
誤
次の毒物又は劇物の販売業者が行う手続きに関する記述の正誤について、正しい組
み合わせはどれか。
a 店舗の名称を変更したときは、変更届を30日以内に提出しなければならない。
b 営業者を個人から法人へ変更したときは、変更届を30日以内に提出しなければ
ならない。
c 毒物又は劇物の農業用品目販売業から毒物又は劇物の一般販売業に変更したとき
は、変更届を30日以内に提出しなければならない。
d 法人の代表者を変更したときは、営業者が変更したとみなされるため、新たに販
売業の登録を受けなければならない。
2
ア
イ
ウ
エ
オ
カ
a
正
誤
正
正
誤
誤
b
誤
正
正
誤
誤
正
c
正
正
誤
誤
正
誤
d
正
誤
正
誤
正
誤
7
次のうち、引火性、発火性又は爆発生のある毒物又は劇物として毒物及び劇物取締
法施行令で定められているものはどれか。
ア 弗化水素
イ 塩素
ウ 酢酸エチル
エ ニトロベンゼン
オ ナトリウム
8
次のアからエのうち、毒物又は劇物を業務上取り扱う者として、毒物及び劇物取締
法第22条第1項の規定により届け出なければならないものはどれか。
ア 電気めっきの事業者であって、その業務上重クロム酸カリウムを含有する製剤を
取り扱うもの
イ 運送の事業者であって、その業務上最大積載量5,000キログラムのタンクロ
ーリー車を用い、四アルキル鉛を含有する製剤の運送を行うもの
ウ しろありの防除の事業者で、その業務上無機シアン化合物たる毒物及びこれを含
有する製剤を取り扱うもの
エ 金属熱処理の事業者であって、その業務上弗化水素及びこれを含有する製剤を取
り扱うもの
9
次の記述は、特定毒物の主な着色に関するものであるが、
(
)の中に入る字句の
正しい組み合わせを下表のア~オから一つ選びなさい。
モノフルオール酢酸の塩類を含有する製剤は( a )に、ジメチルエチルメ
ルカプトエチルチオホスフェイト(別名 メチルジメトン)を含有する製剤は
( b )に、モノフルオール酢酸アミドを含有する製剤は( c )に着色し
なければならない。
ア
イ
ウ
エ
オ
a
深紅色
紅色
緑色
青色
黒色
b
紅色
緑色
黒色
深紅色
青色
3
c
青色
黒色
紅色
緑色
深紅色
10
毒物劇物営業者が、毒物又は劇物を毒物劇物営業者以外の者に販売したときは、そ
の譲受人から提出を受けた書面を保存しておかなければならないが、その保存する期
間として正しいものはどれか。
ア 販売の日から1年間
イ 販売の日から3年間
ウ 販売の日から5年間
エ 販売の日から10年間
11
毒物及び劇物取締法第2条別表第一に掲げる毒物には「1」と、別表第二 に掲げ
る劇物には「2」と、毒物であって別表第三に掲げる特定毒物には「3」 を回答欄
に記入しなさい。
a
b
c
d
e
f
g
h
i
j
12
クラーレ
アンモニア
エンドリン
シアン化水素
四アルキル鉛
DDVP
ロテノン
水銀
パラチオン
ニコチン
次の文章は、毒物及び劇物取締法の条文の一部である。(
下欄から選び、その記号を回答欄に記入しなさい。
)の中に入る字句を
(1)興奮、幻覚又は( a )の作用を有する毒物又は劇物であって( b )で定
めるものは、( c )に摂取し、若しくは吸入し、又はこれらの目的で( d )
してはならない。
(2)この法律は、毒物及び劇物について、( e )上の見地から必要な( f )
を行うことを目的とする。
(3)毒物劇物営業者は、その容器及び被包に、次に掲げる事項を表示しなければ、毒
物又は劇物を販売し、又は授与してはならない。
一 毒物又は劇物の( g )
二 毒物又は劇物の( h )及びその( i )
三 厚生労働省令で定める毒物又は劇物については、それぞれ厚生労働省令で定
めるその( j )の名称
【下欄】
ア 鎮静
オ 名称
ケ 政令
ス 解毒剤
チ 販売
イ
カ
コ
セ
ツ
みだり
麻酔
使用期限
価格
成分
ウ
キ
サ
ソ
テ
4
人体
危害防止
廃棄方法
化学式
保健衛生
エ
ク
シ
タ
ト
所持
含量
規制
取締
省令
第2問
基礎化学
1
次の(1)~(5)の各文について、その内容が正しいものには○印を、誤りを
含んでいるものには×印を記入しなさい。
(1)固体の物質が気体になることを蒸発という。
(2)ヨウ素を含む水溶液にデンプン水溶液を加えると、溶液は青変する。この反応は
ヨウ素デンプン反応という。
(3)カルボン酸とアルコールの結合によって生じる化合物をカルボン酸エステルとい
う。
(4)ダイヤモンドと黒鉛は炭素の同位体である。
(5)ギ酸はアルデヒド基をもち、還元性があり、銀鏡反応を示す。
2
次の文は、電池について記述したものです。(
の番号を下欄から選びなさい。
)の中に入る最も適当なもの
電池は、酸化される反応が起こって電子が((1))負極と、還元される反応が起
こって電子が((2))正極とを導線で結び、生じるエネルギーを((3))として
取り出す装置である。電流の向きは、電子の流れる向きと((4))である。ボルタ
電池は、亜鉛板と銅板を導線でつなぎ希硫酸に浸したもので、正極では((5))が
発生するため、すぐに電圧が低下する。この現象を分極という。
【下欄】
1 酸素
5 同方向
2
6
水素
逆方向
3
7
電子エネルギー
流れ込む
3 次の官能基の名称を下欄から選びなさい。
(1)‐COOH (2)‐CN (3)‐CHO
【下欄】
ア アミノ基
エ カルボキシル基
イ
オ
電気エネルギー
流れ出る
(4)‐NH2
ヒドロキシ基(水酸基)
シアノ基
5
4
8
ウ
(5)‐OH
アルデヒド基
4 次の表は、気体とその製法について示したものである。(1)~(10)に該当す
るものを下欄から1つ選びなさい。
気体
(1)
酸素
(2)
塩素
(3)
硫化水素
(4)
製法
亜鉛に塩酸を加える。
(6)
亜硝酸ナトリウムと塩化アンモニウムの混合液を加熱する。
(7)
塩化ナトリウムに濃硫酸を加えて加熱する。
(8)
ギ酸に濃硫酸を加えて加熱する。
二酸化炭素
炭酸カルシウムに塩酸を加える。
一酸化窒素
銅に希硝酸を加える(常温)。
二酸化窒素
二酸化硫黄
アセチレン
(5)
(9)
(10)
カーバイド(炭化カルシウム)に水を加える。
塩化アンモニウムに水酸化カルシウムを加えて加熱する。
【下欄】
(気体)ア
一酸化炭素
(製法)カ
キ
ク
ケ
コ
硫化鉄に希硫酸を加える。
銅に濃硫酸を加えて加熱する。
二酸化マンガンに濃塩酸を加えて加熱する。
銅に濃硝酸を加える。
過酸化水素に二酸化マンガンを加える。
イ
塩化水素
ウ
水素
エ
アンモニア
オ
窒素
5 次に示す各現象についての化学反応式が完成するように、(1)~(10)に入る
化学記号を下欄から選びなさい。(化学式中の「↑」は気体の発生をあらわす)
(現象1)銅に濃硫酸を加えて加熱する。
Cu + 2H2SO4→【(1)】+2H2O+【(2)】↑
(現象2)亜硫酸ナトリウムに濃硫酸を加える。
【(3)】 + H2SO4 → 【(4)】+ H2O + SO2↑
(現象3)ナトリウムと水を反応させる。
2Na + 2H2O → 2NaOH+【(5)】↑
(現象4)塩化アンモニウムに水酸化カルシウムを加えて加熱する。
2【(6)】+Ca(OH)2 →【(7)】+2H2O+2【(8)】↑
(現象5)カーバイド(炭化カルシウム)に水を加える。
【(9)】 + 2H2O → Ca(OH)2 +【(10)】↑
【下欄】
ア CaCl2 イ NH3 ウ C2H2
エ CaC2
カ CuSO4 キ H2
ク NH4 Cl ケ Na2SO3
6
オ SO2
コ Na2SO4
6
A、B、C、D、Eの5本の試験管に、アンモニア水、食塩水、水酸化ナトリウム
水溶液、硫酸、塩酸がそれぞれ入っている。次の実験から考えて、A~Eの試験管に
入っている液の名前を下欄から選びなさい。
(実験1)A~Eのそれぞれの試験管に青色リトマス紙を入れたら、BとDだけ
が赤く変わった。また、Aに硝酸銀水溶液を加えたら白く濁った。
(実験2)A~Eのそれぞれの試験管にフェノールフタレイン溶液を1~2滴入れた
ら、CとEだけが赤く変わった。また、CにDを加えると塩化ナトリウムを
生じた。
【下欄】
ア 塩酸
エ 食塩水
イ
オ
硫酸
アンモニア水
7
ウ
水酸化ナトリウム水溶液
第3問
1
毒物及び劇物の性質及び貯蔵その他取扱方法(特定品目)
次の物質と代表的な用途の組み合わせについて、正しいものには○印を、誤っているものには×
印を記入しなさい。
(1)塩化水素(無水物) →
洗濯剤等の製造
(2)トルエン
→
爆薬、香料、サッカリン等の原料
(3)ホルマリン
→
フィルム硬化、人造樹脂の製造
(4)硝酸
→
冶金、ニトログリセリン等爆薬の製造
(5)クロロホルム
→
標本保存
2
次の物質を含有する製剤について、劇物としての取扱いを受けなくなる濃度を下欄から一つ選び
なさい。
(1)クロロホルム
(2)ホルムアルデヒド
(3)アンモニア
(4)クロム酸鉛
(5)過酸化水素水
【下欄】
ア
0.2%以下
イ
1%以下
ウ 6%以下
オ
70%以下
カ
90%以下
キ 除外規定の濃度なし
8
エ 10%以下
3
次の物質の貯蔵方法として、最も適当なものを下欄から一つ選びなさい。
(1)四塩化炭素
(2)水酸化ナトリウム
(3)過酸化水素水
(4)クロロホルム
(5)酢酸エチル
【下欄】
ア
亜鉛またはスズめっきをした鋼鉄製容器で保管し、高温に接しない場所に保管する。
イ
遮光して冷暗所に貯蔵する。純品は空気と日光によって変質するので、少量のアルコールを
加えて分解を防止する。
ウ 果実様香気を発する揮発性の引火性液体であるため、密栓して火気を遠ざけ、冷所に保存す
る。
エ
溶液からガスが揮発しやすいので、密栓して貯蔵する。
オ
カ
炭酸ガスと水分を吸収する性質が強いので、密栓して貯蔵する。
少量なら褐色ガラスびん、大量ならカーボイなどを使用し、3分の1の空間を保って貯蔵す
る。日光の直射をさけ、冷所に有機物、金属塩、樹脂、油類、その他有機性蒸気を放出する物
質とひき離して貯蔵する。
4
次の物質の毒性として、最も適当なものを下欄から一つ選びなさい。
(1)メタノール
(2)塩素
(3)しゅう酸
(4)メチルエチルケトン
(5)キシレン
【下欄】
ア
吸入すると、目、鼻、のどなどの粘膜を刺激し、高濃度では麻酔状態となる。皮膚に触れた
場合、皮膚を刺激して乾性の炎症(鱗状症)を起こす。
イ
吸入した場合、めまい、頭痛、吐気。服用等により大量に摂取の場合、麻酔状態となり視神
経が侵され、失明することがある。
ウ
血液中のカルシウムを奪取し、神経系を侵す。急性中毒症状は、胃痛、嘔吐等で腎臓障害を
起こす。
エ
吸入すると、目、鼻、のど等の粘膜を刺激する。高濃度で興奮、麻酔作用がある。
オ
吸入により鼻、気管支等の粘膜が激しく刺激され、大量に吸入したときは、かっ血、呼吸困
難、チアノーゼなどを起こす。
カ
血液毒であり、かつ、神経毒であるので、血液に作用してメトヘモグロビンをつくり、チア
ノーゼを起こさせる。
9
第4問
毒物及び劇物の識別(実地)
1
次に掲げる薬物の性状として適切なものをA群から選びなさい。また、それぞれの主な用途とし
て適切なものをB群から選びなさい。
(1)酢酸エチル
(2)塩素
(3)シュウ酸
(4)重クロム酸カリウム
【A群】性状
ア 強い果実様の香気ある可燃性無色の液体
イ 橙赤色の柱状結晶
ウ 常温においては、窒息性臭気をもつ黄緑色気体
エ 二水和物で無色の稜柱状の結晶。乾燥空気中で風化する
【B群】主な用途
ア 捺染剤、鉄錆による汚れ落とし、真鍮・銅の磨き剤
イ 媒染剤、製革用、電気鍍金用等
ウ 香料、溶剤、有機合成原料
エ 紙、パルプの漂白剤、殺菌剤
2
メタノールに関する性状、分子式、毒物・劇物の別及び用途として、最も適当なものをア~エの
うちから選びなさい。
(1) 色
(2)沸 点
(3)分子式
(4)区 分
(5)用 途
(ア
(ア
(ア
(ア
(ア
黒色
14.7℃
CH3OH
毒物
顔料
イ
イ
イ
イ
イ
赤色
ウ 青色
64.7℃
ウ 114.7℃
C2H5OH ウ NH3
劇物 )
燃料
ウ 漂白剤
10
エ 無色)
エ 164.7℃)
エ HCHO)
エ 燻蒸剤)
3
卓上に置かれたビンの中に、無色で粘調な液体が入っている。この内容物を水に加えると激しく
発熱した。また、内容物を水で希釈した液体に、水酸化バリウム溶液を加えると沈殿を生じた。こ
の物質に関する(1)~(5)の問に答えなさい。
(1) ビンに入っている液体を下から選びなさい。
ア 塩酸
イ 四塩化炭素
ウ メチルエチルケトン
エ 濃硫酸
(2)ビンに入っている液体を砂糖に加えたときに起こる化学変化を下から選びなさい。
ア 砂糖は空気中の二酸化炭素を吸収し、黄色く変化した。
イ 砂糖は容易に分解されて、二酸化炭素を発生し消滅した。
ウ 砂糖中のショ糖と反応し、緑色のコロイド状の物質に変化した。
エ 砂糖は炭化されて黒くなるとともに、盛り上がった。
(3)ビンに入っている液体の用途を下から選びなさい。
ア 酸化防止剤
イ 脱臭剤
ウ 界面活性剤
エ 乾燥剤
(4)下線部の水酸化バリウム溶液を加えて生じた沈殿の色を下から選びなさい。
ア 黄色
イ 無色
ウ 白色
エ 青色
(5)ビンに入っている液体の廃棄方法を下から選びなさい。
ア 徐々に石灰乳等の攪拌溶液に加えて中和させた後、多量の水で希釈して処理する。
イ 徐々に酸を加えて中和した後、多量の水で希釈して処理する。
ウ アフターバーナーを具備した焼却炉の火室へ噴霧し、焼却する。
エ 多量の水で希薄な水溶液とし、硫化ナトリウム水溶液を加え沈殿させ処理する。
11
第5問
1
毒物及び劇物の取扱方法(実地)
次の設問について、該当するものをア~エのうちから選びなさい。
(ただし、質量数は H=1、N=14、O=16、Na=23、S=32 とする。)
(1)30%硫酸490gを中和するために必要となる20%水酸化ナトリウム水溶液の量は、
次のうちどれか。
ア
100g
イ 200g
ウ 600g
エ 1,270g
(2)水酸化ナトリウムの20%水溶液200gを作るには、水【(A)】gと水酸化ナトリウ
ム【(B)】gが必要である。【 】にあてはまる語句の組み合わせのうち、正しいものは
どれか。
(A)
(B)
ア
110
90
イ
ウ
エ
120
160
180
80
40
20
(3)0.2mol/Lの硫酸水溶液1L中に含まれる硫酸の量は、次のうちどれか。なお、ただし、硫
酸の分子量を98とする。
ア 9.8mg
イ 19.6mg
ウ 1.96g
エ 19.6g
(4)0.5mol/Lの硫酸水溶液 500mLを 0.1mol/Lの水溶液にするのに必要な水の量は次のうち
どれか。
ア 1L
イ 2L
ウ 3.5L
エ 5.5L
(5)0.3mol/Lのアンモニア水溶液 400mLを中和するのに必要な 0.1mol/Lの硫酸の量は、次
のうちどれか。
ア 100mL
イ 300mL
ウ 600mL
エ 1800mL
2
次の物質について、廃棄の方法に関する基準に示されている方法を下欄から選びなさい。
(1)ホルムアルデヒド
(2)酢酸鉛
(3)塩素
【下欄】
ア
多量のアルカリ水溶液(石灰乳又は水酸化ナトリウム水溶液等)中に吹き込んだ後、多量の
水で希釈して処理する。
イ
ウ
多量の水を加え希薄な水溶液とした後、次亜塩素酸塩水溶液を加え分解させ廃棄する。
水に溶かし、消石灰、ソーダ灰等の水溶液を加えて沈殿させ、さらにセメントを用いて固化
し、溶出試験を行い、溶出量が判定基準以下であることを確認して埋立処分する。
12