2011 年度 薬理学各論 再試験

2011 年度 薬理学各論 再試験
適当な答えを a~e から 1 つずつ選び、○をつけよ。(各 2 点)
(1) ムスカリン受容体拮抗薬に関する記述として正しいものはどれか。
① アトロピンやスコポラミンは血液脳関門を通過しないため、中枢神経系の副作用は稀である
② 中枢神経系の副作用としてパーキンソン症状が生じる
③ 抗コリン薬を点眼すると散瞳する
④ 消化管の鎮痙薬として用いられる
⑤ 徐脈の治療に用いられる
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(2) アドレナリン受容体拮抗薬に関する記述として、正しいものはどれか。
① α1 受容体拮抗薬は、褐色細胞種の高血圧治療薬として特に有効である
② α 受容体拮抗薬は、前立腺肥大に伴う排尿障害の治療に用いられる
③ フェントラミンは、アドレナリンの昇圧作用を増強する
④ プロプラノロールは、脂質異常症を改善する作用がある
⑤ プロプラノロールは、糖尿病患者の低血糖からの回復を妨げる
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(3) ニコチン受容体拮抗薬に関する記述で、正しい記述はどれか。
① ヘキサメトニウムにより、血圧は上昇する
② 競合的 NM 受容体拮抗薬の作用は、コリンエステラーゼ阻害薬によって増強する
③ 脱分極性 NM 受容体拮抗薬の第 2 相遮断は、競合的 NM 拮抗薬と同様の機序による
④ 筋弛緩薬で生じる悪性高熱症は、リアノジン受容体分子の異常が原因とされる
⑤ スキサメトニウムは、作用時間が短い脱分極性 NM 受容体拮抗薬である
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(4) 局所麻酔薬に関する記述として、正しいものはどれか。
① 細胞外から電位依存性 Na+チャネルに結合する
② 痛覚神経のみをブロックする性質をもつ
③ 血管収縮薬を併用することで、局所での作用時間を延長できる
④ エステル型はエステラーゼで分解されるため、持続時間が短い
⑤ ラセミ体のブピバカインは心毒性が強い
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(5) 中枢神経受容体刺激によって生ずる作用として、正しいものはどれか。
① アセチルコリン M1 受容体
-
アルツハイマー病改善作用
② ドパミン D2 受容体
-
中枢興奮(覚醒剤様)作用
③ GABAA 受容体
-
抗精神病作用
④ アドレナリンα2 受容体
-
抗不安作用
⑤ セロトニン 5-HT2 受容体
-
抗うつ作用
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(6) 抗不安薬・催眠薬に関する記述として、正しいものはどれか。
① ベンゾジアゼピン誘導体は、GABAA 受容体の Na+透過性を増大させる
② ジアゼパムは、不安・健忘・異常行動などの副作用を起こしやすい
③ 超短時間作用型バルビツール酸誘導体は、静脈麻酔薬として使用される
④ ベンゾジアゼピン誘導体は、代謝産物の活性によって作用が遷延することがある
⑤ 抗不安作用と催眠作用は、同一の機序によってもたらされる
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(7) 抗うつ薬・気分安定薬に関する記述として、正しいものはどれか。
① 四環系薬は、副作用が多いため現在では使用されていない
② フルボキサミンは、セロトニントランスポーターを選択的に阻害する
③ 三環系薬には、ヒスタミン H1・ムスカリン M1・アドレナリンα1 等の受容体を阻害する作用もある
④ モノアミンオキシダーゼ(MAO)阻害薬は、副作用が強いため日本では用いられていない
⑤ リチウムは、ノルアドレナリンの作用を選択的に抑制して気分を安定化させる
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(8) 統合失調症とその治療に関する記述として、正しいものはどれか。
① 定型抗精神病薬はパーキンソン症候群を起こしやすい
② リスペリドンは強力な 5-HT2A 受容体拮抗作用を有する
③ アリピプラゾールは D2 受容体の部分作動薬である
④ 定型抗精神病薬は、陽性症状より陰性症状によく奏効する
⑤ 副作用の遅発性ジスキネジアにはレボドパがよく奏効する
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(9) レボドパの薬効を増強する薬物はどれか。
① ビタミン B6 製剤
② カルビドパ
③ ベンセラジド
④ エンタカポン
⑤ ドパミン
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
e. ③ ④ ⑤
d. ② ③ ④
(10) レボドパでの治療中に起こりうる有害反応として、正しいのはどれか。
① 運動失調
② けいれん
③ ジスキネジア
④ 幻覚・妄想・錯乱
⑤ 悪性症候群
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(11) パーキンソン病様の有害反応を起こす薬物はどれか。
① メトクロプラミド
② ハロペリドール
③ スルピリド
④ レボドパ
⑤ アマンタジン
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(12) 抗てんかん薬とその作用機序の組み合わせにとして、正しいのはどれか。
① バルプロ酸
-
Na+チャネルを遮断する
② フェノバルビタール -
GABA の作用を増強する
③ エトスクシミド
-
Na+チャネルを遮断する
④ フェニトイン
-
Ca2+チャネルを遮断する
⑤ ジアゼパム
-
GABA の作用を増強する
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(13) 抗てんかん薬とその副作用の組み合わせとして、正しいのはどれか。
① フェニトイン
-
催眠・鎮静
② フェノバルビタール -
歯肉増生
③ バルプロ酸
-
急性出血性膵炎
④ エトスクシミド
-
悪心・嘔吐
⑤ カルバマゼピン
-
スティーブンス・ジョンソン症候群
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(14) 鎮痛薬について、正しいものはどれか。
① 便秘は、麻薬性鎮痛薬の代表的な副作用である
② フェンタニルは、気管支喘息患者に頻用される
③ 麻薬性鎮痛薬の呼吸抑制に拮抗するため、フルマゼニルが用いられる
④ 麻薬性鎮痛薬には天井効果がある
⑤ 非麻薬性鎮痛薬(拮抗性鎮痛薬)では、薬物依存は起こらない
a. ①
b. ②
c. ③
d. ④
e. ⑤
(15) 吸入麻酔薬に関する記述として正しいものはどれか。
① 最小肺胞濃度(MAC)が小さいほど、導入が速い
② 血液/ガス分配係数が大きいほど、導入が速い
③ 脂溶性が高いほど、効力が大きい
④ 亜酸化窒素(笑気)とセボフルランは、導入が速い
⑤ ハロタンは肝障害を起こしやすく、現在では使用率が低い
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(16) 非ステロイド性抗炎症薬と以下の薬物の相互作用として、誤っているのはどれか。
① チアジド系利尿薬
—
降圧効果増強
② アンジオテンシン変換酵素阻害薬
—
降圧効果減弱
③ ニューキノロン系抗菌薬
—
けいれん
④ ワルファリン
—
出血傾向
⑤ スルホニル尿素系薬
—
低血糖
a. ①
b. ②
c. ③
d. ④
e. ⑤
(17) 免疫・炎症関連薬に関する記述として、正しいのはどれか。
① 抗アレルギー薬の対象は、主に II 型アレルギーである
② COX-2 選択的阻害薬は、胃腸障害を生じやすい
③ アセトアミノフェンには強い鎮痛作用がある
④ アスピリンは心筋梗塞の予防にも用いられる
⑤ タクロリムスは、カルシニューリンを介する転写因子活性化を抑制する
a. ① ②
b. ① ⑤
c. ② ③
d. ③ ④
e. ④ ⑤
(18) 副腎皮質ホルモン製剤が適応となる疾患はどれか。
① ネフローゼ症候群
② 消化性潰瘍
③ 結核
④ アトピー性皮膚炎
⑤ 気管支喘息
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(19) 副腎皮質ホルモン製剤の長期使用によって起こりやすい副作用はどれか。
① 白内障
② 骨粗鬆症
③ 体脂肪減尐
④ 低血圧
⑤ 筋力低下
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(20) 気管支喘息治療薬について、正しいものはどれか。
① 吸入β2 受容体拮抗薬は、喘息発作時の第 1 選択薬である
② 吸入ステロイド薬は、気道の慢性炎症を改善するために用いられる
③ テオフィリンの血中濃度が著しく高くなると、痙攣や不整脈の副作用が生じる
④ 喘息発作時に吸入薬が使用できない場合、アドレナリン皮下注射を行う
⑤ ザフィルルカストは、リポキシゲナーゼを阻害してロイコトリエン経路を抑制する
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(21) 消化性潰瘍の治療についての記述として、正しいものはどれか。
① ミソプロストールは、非ステロイド性抗炎症薬による潰瘍に対して特に有効である
② ミルクアルカリ症候群は、プロトンポンプ阻害薬による過剰な制酸に伴って生じる
③ ピロリ菌の除菌には、ペニシリンとストレプトマイシンを用いる
④ H2 受容体拮抗薬は、ペプシンの分泌量も抑制する
⑤ スクラルファートは、欠損した胃粘膜に固着して粘膜の保護・修復促進作用を示す
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(22) 消化器作用薬とその説明として、正しい組合せはどれか。
① ブチルスコポラミン
-
消化管の鎮痛に用いられるムスカリン受容体拮抗薬
② ピコスルファート
-
大腸刺激性緩下薬で、一種のプロドラッグ
③ グラニセトロン
-
強い制吐作用を示す 5-HT3 拮抗薬
④ ラクツロース
-
止瀉薬として用いられる合成オピオイド
⑤ グリチルリチン
-
慢性肝炎の治療に用いる糖質コルチコイド
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(23) 排尿障害の治療薬として用いられるものはどれか。
① ムスカリン受容体拮抗薬
② α1 受容体拮抗薬
③ α2 受容体作動薬
④ β1 受容体拮抗薬
⑤ β2 受容体作動薬
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(24) 利尿薬に関する記述として、正しいのはどれか。
① フロセミドは、ヘンレ係蹄上行脚における水透過性を促進する
② キサンチン誘導体にも利尿作用があり、テオフィリンが比較的強い
③ アセタゾラミドは、炭酸脱水酵素を阻害するため、尿をアルカリ性にする
④ スピロノラクトンは高カリウム血症を起こしやすい
⑤ ヒドロクロロチアジドは、遠位尿細管で水の再吸収を促進する
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(25) βアドレナリン受容体拮抗薬の効果が期待できる疾患はどれか。
① 異型狭心症(冠動脈攣縮)
② 労作狭心症
③ 本態性高血圧症
④ 心房細動
⑤ レイノー症候群(末梢循環不全)
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(26) 下記の病態を有する高血圧に適する降圧薬として、適切なものはどれか。
① 高カリウム血症
—
スピロノラクトン
② パーキンソン病
—
ジルチアゼム
③ 高尿酸血症
—
ヒドロクロロチアジド
④ 起立性低血圧
—
ドキサゾシン
⑤ 心不全
—
カンデサルタン シレキセチル
a. ①
b. ②
c. ③
d. ④
e. ⑤
(27) カルシウム拮抗薬の副作用として、起こりにくいのはどれか。
① 下痢
② 房室伝導障害
③ 頻脈
④ 浮腫
⑤ 歯牙着色
a. ① ②
b. ① ⑤
c. ② ③
d. ③ ④
e. ④ ⑤
(28) レニン・アンジオテンシン系阻害薬についての記述で、正しいのはどれか。
① アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)は AT2 受容体も阻害する
② ARB の特徴的な副作用として空咳がある
③ アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬はキマーゼを阻害しない
④ ACE 阻害薬による降圧効果にはブラジキニンが関与する
⑤ ACE 阻害薬も ARB も腎臓保護効果が期待できる
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(29) 狭心症のタイプと治療薬との関係で、適切なものはどれか。
① 労作狭心症
-
フロセミド
② 安静狭心症
-
ベラパミル
③ 不安定狭心症
-
ニトログリセリン
④ 冠血栓性狭心症
-
アスピリン
⑤ 冠攣縮性狭心症
-
アテノロール
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(30) 心不全治療薬に関する記述として、誤っているものはどれか。
① βアドレナリン受容体拮抗薬は、心機能を抑制するため心不全には禁忌である
② ドブタミンは、慢性心不全患者の生命予後を改善する
③ ジゴキシンは、慢性心不全患者の生命予後を改善する
④ 治療量のジゴキシンは、迷走神経活性を亢進させて心拍数を減尐させる
⑤ 中毒量のジゴキシンは、交感神経活性を亢進させて不整脈を誘発する
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(31) リドカインについての記述で、正しいのはどれか。
① 心筋収縮力を抑制する
② 房室伝導時間を延長する
③ 洞房結節に作用して徐脈を起こす
④ カルシウムチャンネルを強く阻害する
⑤ 治療係数が小さく、血中濃度モニタリングの対象となる
a. ①
b. ②
c. ③
d. ④
e. ⑤
(32) K+チャネル阻害を主たる作用機序とする抗不整脈薬はどれか。
① リドカイン
② フレカイニド
③ アミオダロン
④ ジルチアゼム
⑤ プロプラノロール
a. ①
b. ②
c. ③
d. ④
e. ⑤
(33) 房室伝導を抑制する薬物はどれか。
① アトロピン
② ベラパミル
③ ジルチアゼム
④ プロプラノロール
⑤ イソプロテレノール
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(34) 抗血小板薬の作用部位として、誤っているのはどれか。
① シクロオキシゲナーゼ(COX)-1
② セロトニン 5-HT2 受容体
③ トロンボキサン A2 合成酵素
④ ホスホジエステラーゼ 5
⑤ ATP 受容体 P2Y12
a. ①
b. ②
c. ③
d. ④
e. ⑤
(35) ヘパリン製剤が適応となる病態はどれか。
① 播種性血管内凝固症候群(DIC)
② 血友病
③ 頭蓋内出血
④ 血栓塞栓症
⑤ 人工心肺使用時
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(36) ワルファリンの作用を増強する因子として、誤っているのはどれか。
① 非ステロイド性抗炎症薬の併用
② フェニトインの併用
③ スルホニル尿素系血糖降下薬の併用
④ 納豆の摂取
⑤ ビタミン K エポキシド還元酵素複合体 1(VKORC1)の遺伝子多型
a. ①
b. ②
c. ③
d. ④
e. ⑤
(37) 貧血治療薬についての記述として、正しいのはどれか。
① 悪性貧血の治療には、ビタミンB6 を内服させる
② 腎性貧血の治療には、副腎皮質ホルモン製剤が用いられる
③ 鉄芽球性貧血の治療には、鉄剤が用いられる
④ 溶血性貧血の治療には、エリスロポエチンが投与される
⑤ 再生不良性貧血の治療には、蛋白同化ホルモン製剤が用いられる
a. ①
b. ②
c. ③
d. ④
e. ⑤
(38) 糖尿病に用いる次の経口薬のうち、膵外作用を有するものはどれか。
① グリベンクラミド
② メトホルミン
③ ピオグリタゾン
④ エパルレスタット
⑤ グリメピリド
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(39) 経口糖尿病治療薬に関する記述として、正しいものはどれか。
① メトホルミンは AMP 活性化プロテインキナーゼを活性化し、骨格筋の糖利用を促す
② ナテグリニリドは、ATP 感受性 K+チャネルを阻害してインスリン分泌を促す
③ グリベンクラミドは、乳酸アシドーシスを生じる可能性がある
④ チアゾリジン系のピオグリタゾンは、腎臓のグルコース再吸収を阻害する
⑤ DDP-4 阻害薬は、GLP-1 の作用を増強させる 2 型糖尿病治療薬である
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(40) 副腎皮質に関連する薬物について、正しいものはどれか。
① ヒドロコルチゾンは、消失半減期が最も長い糖質コルチコイドである
② プレドニゾロンは、内因性ホルモンのフィードバック調節に影響を与えない
③ 副腎皮質ホルモン製剤の副作用には、感染症・骨粗鬆症・消化性潰瘍などがある
④ ミトタンは、副腎皮質細胞破壊作用があるため副腎癌に用いられる
⑤ メチラポンは、ACTH 過剰症の鑑別診断に使用される
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(41) 脂質代謝と脂質異常症治療薬について、正しいものはどれか。
① キロミクロンは外因性脂質を輸送するリポ蛋白であり、中性脂肪を多く含む
② コレスチラミンは、胆汁酸を糞中に排泄させることにより LDL コレステロールを低下させる
③ HMG-CoA 還元酵素阻害薬は、小腸のコレステロール吸収を阻害する
④ フィブラート系薬は、安全性が高いため脂質異常症の第 1 選択薬とされる
⑤ エゼチミブと HMG-CoA 還元酵素阻害薬は、併用すると相乗効果が期待できる
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(42) 骨・カルシウム代謝と骨粗鬆症治療薬についての記述として、正しいのはどれか。
① テリパラチドは合成ヒトカルシトニン製剤であり、骨形成を促進する
② ビタミン K2 は、オステオカルシンのカルボキシル化により骨形成を促進する
③ 選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)は、乳癌の発症リスクも抑制する
④ 骨軟化症とくる病の治療には、活性型ビタミン D3 を用いる
⑤ アレンドロン酸は、破骨細胞を前駆体に逆変換させて骨吸収を抑制する
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(43) 高尿酸血症・痛風治療薬とその説明として、正しい組み合わせはどれか。
① コルヒチン
-
好中球にアポトーシスを起こさせ、痛風発作を防ぐ
② NSAIDs
-
痛風発作時の第 1 選択薬として用いられる
③ アロプリノール
-
プリン体代謝経路を阻害し、尿酸の産生を抑制する
④ ベンズブロマロン -
尿細管に作用し尿酸排泄を促進する
⑤ プロベネシド
-
尿酸の産生と排泄をどちらも抑制する
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(44) 細菌と第 1 選択薬の組み合わせとして、正しいのはどれか。
① 緑膿菌
-
アミノグリコシド系抗生物質
② 百日咳菌
-
ペニシリン系抗生物質
③ 嫌気性菌
-
アミノグリコシド系抗生物質
④ 連鎖球菌
-
ペニシリン系抗生物質
⑤ レジオネラ菌
-
マクロライド系抗生物質
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤
(45) マイコプラズマ性肺炎の治療薬として最も適切なものはどれか。
① ベンジルペニシリン
② ゲンタマイシン
③ エリスロマイシン
④ リンコマイシン
⑤ バンコマイシン
a. ①
b. ②
c. ③
d. ④
e. ⑤
(46) ヘルペスウイルス感染症に有効な薬物はどれか。
① アマンタジン
② ガンシクロビル
③ アシクロビル
④ ジドブジン
⑤ インターフェロン
a. ①
b. ②
c. ③
d. ④
e. ⑤
(47) 抗感染症薬とその作用機序の組み合わせとして、誤っているのはどれか。
① テトラサイクリン
-
タンパク質合成阻害
② レボフロキサシン
-
DNA 合成阻害
③ ベンジルペニシリン
-
細胞壁合成阻害
④ アムホテリシン B
-
細胞膜障害
⑤ バンコマイシン
-
葉酸合成阻害
a. ①
b. ②
c. ③
d. ④
e. ⑤
(48) 妊婦への使用を避けるべき抗生物質はどれか。
① ペニシリン系
② セフェム系
③ マクロライド系
④ テトラサイクリン系
⑤ アミノグリコシド系
a. ① ②
b. ① ⑤
c. ② ③
d. ③ ④
e. ④ ⑤
(49) 次の抗腫瘍薬のうち、代謝拮抗薬はどれか。
① シスプラチン
② エトポシド
③ ビンクリスチン
④ タモキシフェン
⑤ フルオロウラシル
a. ①
b. ②
c. ③
d. ④
e. ⑤
(50) 抗悪性腫瘍薬と副作用の組み合わせとして、正しいのはどれか。
① ブレオマイシン
—
間質性腎炎
② シスプラチン
—
腎障害
③ パクリタキセル
—
末梢神経障害
④ ドキソルビシン
—
心筋障害
⑤ リュープロレリン
—
低血糖
a. ① ② ③
b. ① ② ⑤
c. ① ④ ⑤
d. ② ③ ④
e. ③ ④ ⑤