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ガチンコ技術士学園一次試験対策
H16 過去問(専門科目:建設)
平成16年度技術士一次試験(専門科目:建設)問題
次の 30 問題のうち 25 問題を選択して解答せよ。
1.土の基本的性質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
① 塑性指数が大きな土ほど、粘土分含有率が高い。
② コンシステンシー指数が大きな土ほど、流動に対する抵抗性が大きい。
③ 鋭敏比が大きな土ほど、不撹乱試料と撹乱試料との一軸圧縮強さの差が大きい。
④ 均等係数が大きな土ほど、粒径加積曲線が急勾配になる。
⑤ 相対密度が大きな土ほど、密詰めの状態にある。
2.粘土を用いて以下の三軸圧縮試験を行った。有効拘束圧 200kPa で正規圧密状態になるまで粘土
供試体を等方圧密した後、非排水条件で軸圧のみを増加させる方法で、粘土が破壊するまで軸圧縮
を行った。破壊持の過剰間隙水圧が 100kPa であったならば、破壊時の軸差応力は次のうちのど
れになるか。ただし、この粘土はモール・クーロンの破壊規準にしたがうものとし、有効応力表示
した場合のせん断抵抗角φ'は 30 度であり、粘着力 c'は 0kPa と考えよ。
①
50 3 kPa
②
100kPa
③
100 3 kPa
④
200kPa
⑤
200 3 kPa
3.構造物の基礎に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
① 均質な飽和粘土地盤に急速に載荷した場合の支持力は、円形基礎より帯基礎の方が小さくなる。
② 基礎地盤の沈下は、即時沈下と圧密沈下を考える必要がある。
③ 場所打ち抗は、打込み杭に比べて施工時の騒音・振動が小さい。
④ 抗の水平抵抗は、先端抵抗と周面摩擦力との和で算定する。
⑤ ケーソン基礎は、事前に作製した箱型の基礎構造物を現場で設置することにより建設される。
4.鋼構造継ぎ手に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
① 普通ボルト接合は、継ぎ手材と母材の支圧、継ぎ手材のせん断を利用した接合である。
② 突き合わせ継ぎ手では、突き合わせ部に開先を設けるグルーブ溶接をおこなう。
③ 溶接継ぎ手では内部欠陥や形状欠陥があると、疲労によるきれつの原因になり疲労強さは低下
しやすい。
④ 高カボルト継ぎ手は摩擦接合を利用しており、ボルトと母材の間の摩擦を効率的に利用する仕
組みが開発され、広く利用される様になった。
⑤ 高カボルトは、強度を大きくすると、遅れ破壊により、突然ボルトが脆性的に破損することが
あるため、強度の制約がある。
5.セメントに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
① セメントは、石灰石や粘土などを焼いて粉末伏にしたもので、水を加えると化学反応を起こし、
しだいに固まる性質をもっている。
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H16 過去問(専門科目:建設)
② ポルトランドセメントとは、原料を石灰石、粘土、けい石、鉄原料、石こうで造ったセメント
である。
③ 高炉セメントとは、製鉄所から出るフライアッシュ微粉末を混合したセメントである。長期強
度の増進が大きく、耐海水性や化学抵抗性に優れている。
④ 中庸熱ポルトランドセメントは、水和熱が低く、長期強度に優れ、ダムなどのマスコンクリー
トに使用する。
⑤ アルミナセメントは、アルミニウムの原料のボーキサイトと石灰石を主原料にしたセメントで
あり、耐熱性、耐酸性に優れ、緊急工事などに使われている。
6.橋梁に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
①
綱橋の合理化は様々な手法でなされてきた。少数主桁化、横桁の簡素化、LP 鋼板、耐候性鋼
板の使用などは、その一例である。
②
エクストラドーズド橋は大偏心外ケーブルの仕組みを持つ PC 橋であり、外見は斜張橋に似て
いるが、応力の分担を見ると桁橋に近い。
③
ローゼ橋はアーチおよび桁に曲げ剛性のある部材を使っており、その構造的特徴を利用して、
潮位差を利用した一括架設が行われることがある。
④
連なる複数の単純桁橋の連続化はノージョイント化と呼ばれ、免震支承を用いた耐震補強、騒
音の低減対策としても有効である。
⑤
ウィンド支承とは吊り形式の橋梁で見られる水平方向外力に対する支承であるが、構造合理化
の一環で最近の事例では殆ど見られない。
7.土地区画整理に関する次の記述のうち、最も誤っているものはどれか。
① 都市計画区域内で公共催設整備とあわせて宅地の利用増進を図る。
② 減歩により公共施設用地と保留地を生み出し、保留地は売却して事業資金を得ることができる。
③ 起源は 1909 年の耕地整理法であり、技術手法のうち換地の定め方などは、1909 年の耕地整理
法での手法を変更せず用いている。
④ 個人、組合、公共団体などが施行者になることができる。
⑤ 関東大震災後の震災復興事業や第二次大戦後の戦災復興事業などが該当する。
8.我が国での首都圏基本計画に関する次の記述のうち、最も誤っているものはどれか。
① 首都圏整備法に基づいている。
② 第一次基本計画は大ロンドン計画を模範とし、幅 5~10km の緑地地帯を既成市街地をとりまく
ように設ける計画だった。
③ 第二次基本計画では、幅 10~20km の地帯を既成市街地をとりまくように設けて市街地整備と
緑地保全を行うことを計画した。
④ 第三次基本計画では、人口と産業の集積を抑制し、多くの核都市を育成することによって多極
構造の都市複合体をめざした。
⑤ 第四次基本計画では、多核多圈域の地域構造を持つ連合都市圈をめざして再構築することをめ
ざした。
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9.交通需要予測に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
① 非集計モデルは個人や世帯のデータを集計しないでそのまま分析単位とする。
② 非集牡モデルは、効用最小化理論に基づいている。
③ 非集計モデルの理論的基礎は 1940 年代に確立した。
④ 非集計モデルは集計モデルに比べて多数のデータを必要とする。
⑤ 非集計モデルは集計モデルに比べて時間的空間的移転可能性が低いといわれている。
10.河川・ダムの土砂に関連する次の記述のうち、正しいものはどれか。
① ダムにたまった土砂を下流河道に対して排除する場合、ダム堤体近くの貯水池内に溜まった土
砂を排砂することが望ましい。
② 河床に働くせん断力は、水深の 2 乗に比例する。
③ 河床の砂礫が押し流されるのは、掃流力が砂礫に働く浮力を上回った場合である。
④ 河川からの砂利採取は橋梁、護岸、根固めの基礎が浮き上がったりするため、いかなる場合も
禁止されている。
⑤ 堆砂対策として通常のダムでは堆砂容量を最深部に水平に設定しているが、実際の堆砂現象は、
堤体付近のダム底に水平に堆積するわけではない。
11.河川の計画・管理に関連する次の記述のうち、正しいものはどれか。
① 貯留関数法は、降雨と流出の関係が一次式となるため、線形モデルと呼ばれる。
② ダムや遊水地で洪水調節した上で下流河道に流下してくる洪水のピーク流量を基本高水流量と
呼ぶ。
③ 一級河川の計画安全度は 1/200 と定められている。
④ 旧河川法(1896 年)以前から、主としてかんがい用水として社会的に容認され、河川法の規定に
よる許可を受けたとみなされるものを慣行水利権と呼ぶ。
⑤ 1997 年の河川法改正で計画制度は「河川整備計画」と「河川整備基本方針」の 2 つに分かれ、
河川整備基本方針については地域住民などの意見を反映させることが法律に盛り込まれた。
12.海岸付近の波・流れ現象に関連する次の記述のうち、正しいものはどれか。
① 波の回折現象を支配する方程式は、光の場合と同じくスネルの法則である。
② 海岸構造物に働く抗力は、波の進行方向速度の 1/2 乗に比例する。
③ 離岸流は離岸堤を設けた場合にのみ発生する固有現象である。
④ 屈折を伴わない水深変化のみによる波高変化を浅水変形と呼ぶ。
⑤ 1 潮汐周期の間に河口に流入する総河川水量を QA、上げ潮時に河口に流入する総海水量を PT
とするとき、QA/PT が大きくなるにつれて、弱混合、緩混合、強混合へと感潮河川の流動形態は
変化する。
13.港湾の施設の設計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
①
波浪の推算は、波浪のスペクトル又は有義波と風速の関係を表す適切な式に基づく方法によっ
て行う。
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②
耐震性については、レベル 1 地震動で安定性を確保し機能を損なわず、耐震強化施設について
は、レベル 2 地震動で被害があっても速やかな機能回復が可能なものとする。
③
検討に用いる潮位は、天文潮及び気象潮の実績値又は推算値で定め、異常潮位は考慮しない。
④
構造物の滑動に対する摩擦抵抗力の算定は、対象となる構造物や材料の特性を勘案した静止摩
擦係数を用いる。
⑤
動揺外力は、船舶に作用する波力、風圧力、水の流れによる流圧力等を設定して動揺計算で算
定する。
14.港湾施設の構造の次の記述のうち、誤っているものはどれか。
①
航路の幅員は、対象船舶の長さ及び幅、通行量並びに地形、気象、海象その他の自然状況に照
らし、船舶が行き会う可能性のある航路にあっては対象船舶の長さ以上の、船舶が行き会う可
能性のない航路にあっては対象船舶の長さの 2 分の 1 以上の適切な幅とする。
②
旅客船又はスポーツ若しくはレクリエーションの用に供するヨット、モーターボートなどの船
舶を係留するための係留施設には、救命浮環等の救命設備を設ける。
③
外郭施設の構造物の部材の検討はその特性に応じて許容応力度法又は限界状態設計法によっ
て行う。
④
臨港交通施設としての水底トンネルには、排水設備、照明設備、消火設備及び警報設備を設け
る。また、換気が十分行われるものとする必要がある。
⑤
自力による船首の回転用泊地の広さは、対象船舶の長さを半径とする円を上まわる大きさとす
る。
15.新エネルギーに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
①
太陽電池は、直流の電気を発生させるので、それをインバータで、家庭などで使用している交
流の電気に変換する必要がある。
②
風力発電で用いられる風車は風の吹いてくる方向に向きを変え、常に風の力を最大限に受け取
れる仕組みになっている。ある風速以上では風車の破壊を防ぐために過回転を防止する仕組み
が働く。
③
風力発電では、まず安定した風力が得られる地区、そして送電施設の利用が容易な地区が、好
適地とされ、台風の来襲が少なく強風が吹かない北海道、東北の日本海側では設置が難しい。
④
植物などの生物体(バイオマス)は有機物で構成されているため、エネルギーとして利用でき、
バイオマス発電熱利用は循環型エネルギーである。
⑤
植物などの生物体(バイオマス)を構成している有機物は、固体燃料、液体燃料、気体燃料に
変えることができる。木くずや廃材から木質系固形化燃料を作ったり、さとうきびからメタノ
ールを作ったり、家畜の糞尿などからバイオガスを作り、バイオマス発電に使用できる。
16.電力土木にかかわる基礎理論に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
①
オリフィスからの水の流出速度は、エネルギー損失を生じないものとすれば、水面と流出孔の
水位差の 1/2 乗に比例する。
②
理論水力は有効落差の 1/2 乗に比例する。
③
サイフォンで水を導水する場合、キャビテーション等が発生しないための負圧の理論的な限界
値は水頭値で、-12m である。
④
ラジアルゲート(テンターゲート)に働く全静水圧の水平方向成分は、ゲートが排水した体積
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分の流体の重さに等しい。
⑤
薄い刃型の長方形堰からの越水量は越流水深の 2/3 乗に比例する。
17.ダム貯水池の計画・管理にかかわる次の記述のうち、最も正しいものはどれか。
① 多目的ダム貯水池の総貯水容量には堆砂容量を含めない。
② 渇水流量は 1 年のうち 345 日はこれを下回らない流量をいう。
③ 富栄養化が進んだ貯水池の夏場における表層は弱アルカリ性を呈するとともに、溶存酸素が飽
和ないしは過飽和な状態になる。
④ 深い貯水池において形成される混合層は、密度が急激に変化する層で、取水の影響を受けて形
成されるものである。
⑤ 貯水池の容量と同規模以上の大規模出水が生じ、貯水池内の成層を破壊した場合には、濁水長
期化は起こらない。
18.地域の状況に応じた道路構造の考え方に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
① 将来的に交通量が少ないと見込まれる高速道路では、往復分離した完成 2 車線構造を採用する
ことができる。
② 平地部における幹線道路では、自動車の速度を抑制するため、ハンプ、狭窄郎、シケイン等を
設けることができる。
③ 大型車の迂回路がある場合には、渋滞対策のための道路整備として、一定寸法以下の自動車の
みが通行可能な乗用車専用道路を採用することができる。
④ 山地部では、極力現道を活用しつつ自動車の通行機能を確保するため、待避所設置、視距確保、
1 車線改良、2 車線改良等を組み合わせることができる。
⑤ 積雪寒冷地域では、積雪深等に応じて、効率的な除排雪のための堆雪幅を確保することができ
る。
19.道路整備の事業手法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
①
高速自動車国道は、公団による有料道路として整備されてきたが、近年、国と地方公共団体の
負担による新たな事業方式も導入された。
②
一般国道の整備のうち国の事業として行われるものについては、事業費の全額を国が負担して
いる。
③
地方道(都道府県道及び市町村道)の整備は、地方公共団体の事業として行われるのが原則で
あるが、国の補助金も充てられている。
④
有料道路の整備に要する費用の財源は、ほとんど借入金によっており、これは完成後通行する
車両から徴収する料金等により償還される。
⑤
地方公共団体による道路整備事業の財源としては、地方税、地方交付税等のほかに、地方債も
充てられている。
20.高規格幹線道路に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
①
高規格幹線道路は、自動車の高速交通の確保を図るため必要な道路で、全国的な自動車交通網
を構成する道路である。
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②
高規格幹線道路には、高速自動車国道、本州四国連絡道路及び都市高速道路が含まれる。
③
高規格幹線道路の整備は、国土開発幹線自動車道や一般国道の自動車専用道路等として同時並
行的に行われている。
④
高規格幹線道路の計画総延長 14,000km のうち、平成 15 年度末までに 8,500km 余りが供用さ
れている。
⑤
高規格幹線道路の路線は、国土を縦貫する路線、国土を横断する路線、大都市圈の近郊地域を
環状に連絡する路線等から構成されている。
21.線路の構造に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
①
曲線部分の線路に用いられる円曲線については、その曲線半径は大きいほうが望ましいとされ
ているが、状況によっては、100m を半径とする線形も認められる。
②
在来線では、直線部と曲線部の間に挿入される緩和曲線には、一般には、3 次放物線が用いら
れる。
③
曲線部では、軌間を拡大して 2 軸以上の軸幅が円滑に通過できるようにすることをスラックと
いい、曲線半径などから、上限値と下限値が示される。
④
レール継ぎ目を溶接により除去して乗り心地改善や騒音減少をめざすものをロングレールと
いい、200m 以下の直線区間に限り導入する。
⑤
停車場で導入する車止めは、軌道の終端に設け、過走列車または逸走車両を停止させる装置で、
安全側線と行止り本線では種類が異なる。
22.都市における地下鉄道に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
①
我が国最初の都市高速鉄道としての地下鉄は, 1927 年に東京の上野浅草間で開業しており、ニ
ューヨークより 20 年以上、ロンドンより 60 以上年遅れている。
②
首都圏と近畿圏を除く政令指定都市での地下鉄は、規模が小さく、すべて 1 路線か 2 路線の営
業となっている。
③
地下鉄の駅間隔は一般に新交通システムに比べて長く、我が国では約 2km が平均となってい
る。
④
地下鉄は、在来鉄道と比べて踏切がないため高速化が可能であり、我が国での平均の表定速度
が 57km/h 程度である。
⑤
都市での地下鉄の建設費は年々高騰しているが、その中で土木工事費が占める割合は、概ね
80%程度であり、ほとんど道路直下を通るため用地費はきわめて少ない。
23.鉄道施設の構造に係る技術上の基準に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
①
線路の軌間は、車両の構造、設計最高速度等を考慮し、車両の安全な走行及び安定した走行を
確保できるものでなければならない。
②
円曲線には、車両の発進、停止及び加減速が滑らかに行われるよう、軌間、曲線半径、運転速
度等に応じたカントを付けなければならない。
③
駅には、当該駅を利用する旅客にとって有用な情報を提供する設備を設けなければならない。
④
新幹線の線路には、沿線の状況に応じ、列車の走行に伴い発生する著しい騒音を軽減するため
の設備を設けなければならない。
⑤
列車が過走して危害を及ぼすおそれのある箇所には、列車の速度、勾配等を考慮し、相当の保
安設備を設けなければならない。
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24.道路トンネルに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
① 平面線形は、直線あるいは大半径の曲線を用いることが望ましい。
② 縦断勾配は、排水を妨げないように最小 1%以上、換気上の問題から最大 3%以下が望ましい。
③ 山岳工法のトンネルでは、通常、二心円からなる馬蹄形が用いられる。
④ 一般に、都市部では、シールド工法、開削工法、沈埋工法が用いられる。
⑤ トンネルサグ部での渋滞は、坑口形状や照明施設等の工夫により解消できる。
25.トンネルの山岳工法で用いるロックボルトに関する次の記述のうち、誤っているのはどれか。
① ロックボルトは、地山と一体となってその効果を発揮する。
② ロックボルトの吊下げ効果は、未固結の土砂地山の安定化に対して期待される。
③ ロックボルトを全面定着させる場合には、セメントモルタルやセメントミルクなどの定着材が
用いられる。
④ ロックボルトは鏡止めボルト等の補助工法として用いられることがある。
⑤ ロックボルトの作用効果を長期にわたり期待する場合には、鋼材の腐食が問題となる。
26.施工管理についての次の記述のうち、誤っているものはどれか。
①
安全管理は、建設工事現場は気象条件や作業員の熟練度の不一致などの理由により多くの危険
性を含んでいることから、安全管理組織等を確立することが重要である。
②
出来形管理は、施工されたものが所定の高さ、長さ、幅、厚みなどについて、それぞれ規格値
内かどうかのみで合否の判定を行う。
③
品質管理では、仕様書に示された品質、規格のとおりの施工又は材料が使用されているかにつ
いてそれぞれ規格値内かどうかのみで合否の判定を行う。
④
写真管理は、各工程等について所定の頻度や聞隔で記録をとり施工記録や出来形管理等の一部
とするものである。
⑤
工程管理では、棒グラフ式やネットワーク式が利用されており、複雑な工事ではネットワーク
式が用いられることが多い。
27.道路の計画・設計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
①
将来的にも自動車の通行機能を重視する必要がある道路では、予め沿道から本線ヘの直接の出
入りを制約する必要がある。
②
段階建設を行う道路では、経済性や将来追加施工時の施工性を最優先に考慮し、暫定供用時の
利便性については、必ずしも配慮する必要はない。
③
道路は地域の景観を構成する重要な要素であるため、計画の早い段階から景観に関する検討を
進めることが重要である。
④
地域住民等との協力により、沿道と一体となった沿道景観形成への取り組みに配慮する必要が
ある。
⑤
効率的な道路の維持管理へ対応できるように、ライフサイクルコストの低減、各種規制の影響
最小化、道路管理の高度化について、配慮が必要である。
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28.環境影響評価の実施に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
① 国の実施する事業には、環境影響評価法に基づく環境影響評価を行わなくてもよいものがある。
② 都道府県及び政令市の実施する事業は、その事業規模にかかわらず、各都道府県及び政令市が
定める条例に基づき、環境影響評価を行わなければならない。
③ 市区町村(政令市を除く)の実施する事業は、事業規模が小さく環境への影響も小さいため、
環境影響評価を行う必要はない。
④ 公団及び公社の実施する事業は、その公共性や公益性に鑑み、環境影響評価を行う必要はない。
⑤ 民間の実施する事業は、国の許可が必要なものは環境影響評価法に基づき、また、都道府県及
び政令市の許可が必要なものは各都道府県及び政令市が定める条例に基づき、環境影響評価を
行わなければならない。
29.道路交通環境に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
①
平成 13 年 6 月、自動車 NOX 法が改正され、排出を規制する物質として NO3 が追加され、対
策地域が拡大されるとともに、使用車種規制が強化された。
②
政令市全てにおいて、平成 14 年度から、東京都並みの浮遊粒子状物質排出規制が実施されて
いるものの、地球温暖化防止対策としての効果はほとんどない。
③
低騒音効果を有する高機能舗装は、敷設場所が限定されないとともに、騒音低減効果が半永久
的に維持されるなど、騒音対策として有効である。
④
SPM や NOX、CO2 の排出量は、適正速度での走行時において最少となることから、環状道路・
バイパス等の幹線道路網の整備やボトルネック対策は、沿道環境の改善に有効である。
⑤
通行料金に格差を設けることにより、住宅地域に集中した交通を山間部に転換する環境ロード
プライシングが、直轄国道において全国的に展開されている。
30.公害防止計画に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
① 環境基本法に基づき、現に公害が著しい地域等において策定される。
② 環境大臣の策定指示により関係都道府県知事が作成し、内閣が承認する。
③ 全国 47 都道府県全てにおいて、策定されている。
④ 公害の解決には多くの時間を要することから、計画期間は 10 年間と長期間である。
⑤ 公害防止計画事業には、緩衝緑地の整備は含まれるが、公園の整備は含まれない。
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