■ 評価の方法 評価者 : ライン管理職 (課長クラス以上) 普段接している直属上司が望ましいため 問題点 : ①評価者の個々の考え方による評価の偏り ②判断を誤った時の是正が不可能 改善策 : 複数の考課主体による「分業」を行う 一次評価 : 直属上司による 絶対評価 (業績評価は 相対評価) 二次評価 : 部門長による 相対評価 最終調整 : 人事部門による 相対評価 (育成の論理) (選抜の論理) 人事考課表 例 参考: 平成20年 総務省・人事院 より 目標管理制度 評価期間の初めに部下と上司の間で、業務目標を設定し、 評価期間の終わりに目標の達成度により業績を評価する制度 問題点 : 意図的に低い目標を設定してしまう 解決策 : 高い資格の人ほど難しい目標を設定する 評価者もこれまで以上に部下の業績や仕事能力を把握する ■ 職能資格制度と人事考課 人事部門が人事考課に関与するのは ①評価の母集団が企業全体で設定されているため ②部門を超えたコミュニケーションを要するため 全社一律の職能要件を前提にしている 環境変化が急速なほど、人事考課の調整権限は分権化していくことが予想 ■新しい評価制度 多面評価制度 (360度評価) 従業員の評価を、直属上司だけでなく、 同僚や部下、または社外の取引先など、多方面から行うこと 問題点 : 必ずしも評価能力の高いものが評価を行うわけではない → 評価される従業員のモチベーション低下に 一方、多面評価成果には適材適所の実現と能力開発の側面もある 多面評価により、本人にも上司にも新たな「気づき」を与えて能力開 発に結びつけるのが重要な目的でもある 問題点 : 評価時期には本業に集中できなくなる人が多くなる 評価をどのように能力開発に結び付けるか明確でない
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