本症例のまとめと 残された問題点 D班 阪田・笹井・佐々木・佐藤・佐藤 清水・白田・千歳・高島・高田 本症例のまとめ • 喫煙 • 肺小細胞癌とその転移 • 高脂血症による心筋梗塞 小細胞癌(SCLC)の臨床的特徴 • 肺癌の15%を占める • 進行が早く、早期から遠隔転移する (予後は最も悪い・・・5年生存率1%) • 腫瘍随伴症候群を合併することが多い (ACTHの分泌によるクッシング症候群など) 問題点 ① 小細胞癌の発見について ② 入院から治療までの遅れについて ③ 小細胞癌の治療法 問題点① 小細胞癌は早期発見が必要!! • 年一回の健康診断(胸部レントゲンも含む) →CRPを含めた血液検査 肺門部の腫瘍のため見つかりにくい • 大腿骨頭壊死の原因についての診断 →難しいが、腫瘍の可能性を疑ってもよかった • 近医での定期的な検査 →喀痰検査も含めた精密検査 • 症状(労作時息切れ、倦怠感)の出現時期 →患者の異常はすぐに報告してもらうようにする 問題点② 進行の早い小細胞癌では早急な治療が必要!! • 胸水・心嚢水の細胞診検査手技 →本当にClassⅡか 手技の改善 • 肺腫瘍の穿刺細胞診 →結果が迅速に出ていれば早い治療が可能 • 血液検査腫瘍マーカー(NSE)高値 →小細胞癌治療を始めてもよかったのでは 問題点③ 併用化学療法が治療の基本!! • 化学療法 (CisplatinとIrinotecanの併用) • 放射線療法 (遠隔転移を来たした末期のSCLC(ED-SCLC)に 対する放射線療法は、有意な効果が得られない) • 手術療法 (ED-SCLCに対する手術療法は、禁忌とされている) 予防医学の観点から 発症前に何かできなかったか? 虚血性心疾患危険因子(高脂血症、肥満、喫煙) 生活習慣の改善 喫煙の摂生 適度な運動 食事 薬物療法 ニコレット? まとめ 今回の病理解剖を生かすために・・ ・急を要する際の迅速な診断 ・患者と医師との綿密なコミュニケーション ・発症を未然に防ぐために危険因子自体を抑える
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