戦略的人的資源管理について 1 人事管理から人的資源管理への変化 1960年代 人事管理論 → 1970年代 人的資源管理論 <人的資源管理論の特徴> ○ 経営戦略に有機的に統合している。 ○ 人的資源を最大限に活用している。 ○ 自立的な組織統制をしている。 ○ 従業員との関係は,個別的で,高い信頼関係による。 ○ 企業経営の競争力を左右している。 ※資源ベース理論・・・企業競争力の源泉を企業内部の経営資源の蓄積に求める。 企業独自のスキル開発をして,競争に勝つ。 ① 経済価値を生み出すもの ② 希少性が高いもの ③ 模倣困難性が高いもの ④ 代替不可能性が高いもの 2 戦略的人的資源管理とは ・企業戦略や競争力に貢献できる人事戦略や人事制度のあり方 <2つの考え方> (1) ベストフィット・アプローチ ・経営戦略によって人事戦略や人事管理制度が異なる。 <3つの競争戦略> ① イノベーション戦略 ② 高品質戦略 ③ コスト削減戦略 (2) ベストプラクティス・アプローチ ・経営戦略とは別に企業に好業績をもたらす人事戦略や人事制度が存在する。 <好業績企業の共通の特徴> ① 高い雇用保障 ② 慎重な選択に基づく採用 ③ 組織設計における自立的管理チームと権限委譲 ⑤ 幅広い教育訓練 ⑥ 組織内の処遇格差の縮小 ⑦ 企業内の情報共有 <2つの考え方の共通点> ・人事戦略と人事管理制度が,企業の競争優位を支えている。 (他社が模倣できず,外部から調達できない「人的資源」が,競争優位の 源泉となる。)
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