人生を経済学で考える

ミクロ経済学とは?
経済原論Ⅱ(ミクロ経済学)
第3回
畑農鋭矢
経済学とは?
ヤバい経済学?
もし無人島に一人残されたら?
• 衣食住のために働く(労働)
• 休む・眠る(余暇)
• 食べる(消費)
• 決めなければならないこと
何をどれだけ作る・採るか?
時間をどのように使うか?
何をどれだけ食べ、どれだけ蓄えるのか?
⇒意思決定
世界にこのクラスだけが残されたら?
• 一人の場合と同じように決める必要
• 他のメンバーとの取引・交換が可能
• 決めなければならないこと
何をどれだけ作る・採るか?
時間をどのように使うか?
何をどれだけ食べ、どれだけ蓄えるのか?
誰と何をどれだけ交換するのか?
⇒他者との相互依存関係
市場取引はうまく機能するか?
• どのように振る舞えば皆が満足するのか
アダム・スミス:利己的行動
• 他者の行動によって自分の行動を変える
戦略的行動
ゲーム理論
経済学とは?
• お金の学問?
• 経済活動
• なぜ人はその取引を行うのか? 意思決定
• その取引は社会を豊かにするのか? 相互依存
• よい取引を実現できるのか? 市場メカニズム
戦略的意思決定(ゲーム理論)
持ち点は10点。寄付点(x)の参加者平均(X)を2倍
した得点(2X)が参加者に与えられる。
他人(の平均)
自分
10
0
10
20
0
0
30
10
なぜ意思決定しなければならないのか
• 資源の希少性
• 予算制約
• 時間制約
トレードオフと機会集合
• 金銭の希少性⇒予算制約
予算M
• 意思決定⇒コーヒーと紅茶の選択
価格(円/l) 購入量( l )
支出金額
コーヒー
p1
x
p 1x
紅茶
p2
y
p 2y

予算制約式
p1
M
M = p1x +p2 y ⇒ y =  x +
⇒図示
p2
p2
y
M
p2
A⇔B
xとyの両方を同時に増やすことはできない
(トレードオフ)
C⇒A, B
1
A xとyの両方を同時に増やすことも可能
p1

p2
B
C
予算制約線
選択可能範囲(機会集合)
O
M
p1
x
トレードオフと機会費用
p1
• コーヒーを1l 増加⇒紅茶を
犠牲
p2
• 希少性
⇒トレードオフ
⇒犠牲
⇒機会費用
• 希少性に直面していない場合
機会費用が安い
(または全くない)
13
機会費用の例
• 大学進学
大学進学の犠牲とは?
• 出産
仕事とのトレードオフ
• 投票
• スーパーマーケットで商品の選択に悩
むこと
意思決定とインセンティブ
• 個人や企業が行動するための刺激
労働者に対する賃金、企業に対する利
潤etc.
• 実績と報酬の連動→インセンティブ
↓
努力や能力による格差
• 人々はチャンスを逃さない
基本的競争モデルの仮定
• 合理的消費者
満足度の高い意思決定
• 利潤極大化企業
利潤の多い意思決定
• 競争的市場
完全競争とプライス・テイカー
ミクロ経済学で学ぶこと
① 取引は利益をもたらす
② 市場は均衡に向かう
③ 資源の効率的利用
④ 市場メカニズムの重要性
⑤ 市場メカニズムの失敗(限界)