経済学とは • 経済学は、経済活動を研究対象とする学問。 経済活動とは? 生産・取引・消費 なぜ、経済活動を行うのか? 物的欲望を満たすため。 等 財 • サービス(用役)含む 消費財 生産財(生産要素、資源) 本源的生産要素 労働、土地等 資本財 資本 • 資本(もちろん資本には、通常よく使われる、「投資 のために用いられる資金」の意味もある。ただ、経 済学で資本といった場合、たいがい下記の意味で ある): • 人間の手によってつくりだされたすべての生産手 段を総称して、資本という。家計の消費する消費財 が直接に欲望を充足させる財であるのに対し、その ままは消費することはできないが、やがて究極的に は消費財をつくり出すことによって、後の欲望充足 に間接に貢献する財を資本財という。資本は、多様 な資本財の集合体である。 経済活動の本質 希少性: 資源量が有限であるにもかかわらず、我々 の欲望は非飽和である。この事実のことを、 資源が我々の欲望に比して相対的に希少で ある、という。 資源配分の問題が生じる 何を、いかにして、誰のために生産 するかという問題。 経済学とは(その2) • 経済学は、諸目的(物的欲望)と、希少な諸 手段(資源)との関係として、人間行動を追求 する学問である。 ロビンズ • 経済学とは、人々ないし社会が、資源配分問 題を解決するために、どのような行動を行っ ているか、どのように行うべきかを追求する 学問と言えよう。 資源配分を解決する手段 • 市場経済:資源配分が、主として個人(家計) と民間企業の相互依存をとおして行われる経 済。 • 計画経済:資源配分が、主に政府によって行 われる経済。 混合経済:資源配分を、民間部門の意志決定 と政府部門の意志決定の両方によって行う 経済。 市場経済及び貨幣経済の形成理由 • • • • • 自給自足 分業、特化の利益 交換、市場 物々交換、欲望の両面一致(取引を行うと する人が取引相手の望むものを持ってい ること)が必要 貨幣による交換 市場経済の循環 経済主体が経済において家計と企業だけであるとすると、次 のような市場による経済循環が考えられる。 家計:夫婦・子供からなる意志決定主者。消費者とも言う。 財市場にて企業の生産した財を購入し、生産要素市 場にて財(労働・資本・土地)を販売する。 企業:生産に関する意志決定者。生産者とも言う。 生産要素市場にて財(労働・資本・土地)を購入し、財 市場にて生産した財を販売する。 家計の効用最大化、企業の利潤最大化が行われる。 市場の資源配分機能(価格の調整能力) 神のみえざる手 市場機構に資源配分機能をまかせるならば、神のみえざる手に導かれて、各人 が自分勝手な個別 の経済活動をするということと、経済全体の秩序が維持され るということが両立する。 アダムスミス 厚生経済学の第一定理「市場均衡はパレート最適である」 価格:対象となる財1単位を得るために、支払う必要のある貨幣量。対象となる財1 単位を得るために、支払う必要となる他の財の量で測られることもある。 価格の調整機能 超過需要があれば価格が上がり、超過供給があれば価格が下がる。 需要と供給 需要量 :人々が買いたいと思う財の量 需要関数:価格が与えられた時に、人々の需要量 がどれだけになるかを示したもの。 需要曲線:需要関数をグラフにしたもの。 供給量 :人々が売りたいと思う財の量 供給関数:価格が与えられた時に、人々の供給量 がどれだけになるかを示したもの。 供給曲線:供給関数をグラフにしたもの。 均衡価格:市場の需要量と供給量を等しくする価格。 市場の望ましさと市場の失敗 • 市場における資源配分は効率的なものにな る。 • 市場の失敗 市場における自由な取引にまかせておい たのでは、効率的な状態の達成が保証さ れないケース ミクロ経済学とマクロ経済学 • ミクロ経済学: 個々の家計や企業の意志決定を分析する経済学の分野。個々の単位に 焦点をあてるとことから、ミクロの名がある。特に市場における家計の需 要量の決定、企業の生産量の決定、これらに関する分析が中心的な課 題である。これらから、市場価格がどのような水準に決まるか、という議 論にもつながっていく。価格理論とも呼ばれる。 • マクロ経済学: GDPや物価といった経済集計値を扱うことによって、経済全体の動きを 分析する経済学の分野。ミクロ経済学のように、個々の経済主体の動き を分析するのでなく、経済全体の動きを分析対象とすることから、マクロ の名がある。GDP、インフレ率、失業率といった経済集計値そのもの、及 びそれらの関係を明らかにすることを試みる。特にGDPの決定に関する 分析が中心的な課題である。所得理論とも呼ばれる。
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