第3章 人事 制度 - 法政大学 藤村博之 WEBサイト

2014年 4月23日
第3章 人事制度
A班
晒名、宮川、内田、鈴木、土橋
1
1.職能資格制度
• 資格制度とは
▼資格
職能資格・・・企業横断的職業能力
企業内資格・・・社内従業員の相対的位置関係
▼資格制度
=従業員を一定の基準に従って階層化する仕組み
・93.4%の企業で導入
・正規従業員全員に適用
2
• 資格制度運用の移り変わり
明治~第二次大戦終了・・・身分的資格制度
第二次大戦から1950年代・・年功的資格制度
高度成長期・・・・・・・・・・・・・・職能資格制度
3
• 職能資格制度の役割
職能要件(下位の資格は必要滞留年数も条件に含む)
充
足
OJTやOff-JTを経験
人事考課
(職務遂行能力向上の確認)
昇格・昇給
職能資格制度=従業員の能力開発
4
役職、資格、賃金の関係
 基本給の決め方には
• 仕事の価値を重視する職務給
• 職務遂行能力を重視する職能給 に分かれる
but
多くの企業はフロー(流れ)ではなく、ストック(蓄積)さ
れた職務遂行能力にたいして賃金を支払うため職能給
によって基本給を決める。
→よって日本の雇用制度は職能資格制度を
基本にしたストック型雇用制度である
5
「育成の論理」と「選抜の論理」
 職能資格制度がどのような原理によって規定されて
いるか??
育成の論理… …OJTやOff-JTを卒業し上位資格に昇格する
(卒業方式)と上位資格の要件を満たし昇格する(入学方式)
選抜の論理 …人件費コストの増大やインセンティブの低下
を防ぐために昇格という資源の供給を一定水準に調節する
職能用件を卒業した者
は昇格させたい
(育成の論理)
矛
盾
昇格にインセンティブを
与え人件費コストを抑制
(選抜の論理)
6
「育成の論理」と「選抜の論理」
 職能資格制度がどのような原理によって規定されて
いるか??
育成の論理… …OJTやOff-JTを卒業し上位資格に昇格する
(卒業方式)と上位資格の要件を満たし昇格する(入学方式)
選抜の論理 …人件費コストの増大やインセンティブの低下
を防ぐために昇格という資源の供給を一定水準に調節する
職能用件を卒業した者
は昇格させたい
(育成の論理)
矛
盾
昇格にインセンティブを
与え人件費コストを抑制
(選抜の論理)
7
職能資格制度の問題点
こういった問題を
解決するには….
全社一律の職能要件により、その幅が広すぎ
ることで内容が抽象的で昇格基準が曖昧な点
各々の役職に対する有資格者が実際の職務
に対し供給超過であるために起こる上位の役
職に「昇進」ができない点
外部労働市場から調達せざるを得ない人材に
対して魅力的な労働条件を提示できない点
8
その問題点に対する解決策
第一
に
各資格の必要滞留年数を廃止することによって
資格の年功化に歯止めをかけ、従業員の能力開
発に、より視点を置く
第二
に
職能要件をより具体化することによって昇格基準
の明確化をはかる
職能要件による企業内労
働市場の「分割」
第三
に
資金体系によって企業内労働市場を分割する
9
新しい人事制度
=多面評価制度
→部下の評価だけでなく、上司の評価能力の向上も求められる
通常の人事考課
多面評価
取引
先
上司
評価
評価
評価
部下
部下
管理
職
評価
評価
同僚
10
○メリット
・評価する側(管理職)も自らが評価される側であると気付くことができる。
○デメリット
・評価時に通常業務に支障をきたす恐れがある。
・部下が上司の機嫌を伺う(取り入ろうとする)可能性がある。
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多面評価の導入企業の例
・カゴメ
→ 2007年導入
・ソフトバンク
→ 2007年導入
・帝人
→ 1997年導入
2011年11月。(株)セレブレイン 11
アンケート調査結果(国内企業234社) 。