インフルエンザ 20班 19、加来 43、白井 67、中谷 91、藤川 115、山本 インフルエンザについて インフルエンザウイルスによる急性感染症 ・咳、くしゃみによる飛沫感染が主 ・潜伏期間は1~2日 症状 ・急激な発熱(38℃以上) ・頭痛、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感 ・咽頭痛、咳、鼻汁、痰 ・合併症として細菌性肺炎やインフルエンザ脳症 インフルエンザウイルスについて ・オルソミクソウイルス科のRNAウイルス ・A型、B型、C型に分類(病原性が強いのはA型とB型) ・遺伝子について(A型の場合) ①HA(ヘマグルチニン) ②NA(ノイラミニダーゼ) ③PA(RNAポリメラーゼのサブユニット) ④PB1(RNAポリメラーゼのサブユニット) ⑤PB2(RNAポリメラーゼのサブユニット) ⑥NP(核タンパク質) ⑦M(マトリクスタンパク質) ⑧NS(非構造タンパク質) ・A~C型はNPとM1によって分類 ・A型の亜型はHAとNAによって分類 インフルエンザウイルスの感染機序 ●HAの働きにより細胞表面のレセプターに吸着 → エンドサイトーシスによって細胞内に取り込まれる → M2の働きにより脱殻 → 遺伝子の複製、タンパク質合成 → ウイルス粒子の組み立て、細胞表面に移動 → NAの働きにより細胞表面から遊離 → 感染拡大 予防・対処 ●インフルエンザワクチン ・ウイルスを分解、精製したHAなどの成分を 体内に入れて抗体を作らせる ●抗インフルエンザ薬 ・ザナミビル水和物(商品名:リレンザ) ・オセルタミビルリン酸塩(商品名:タミフル) ・シンメトレル(商品名:アマンタジン) など ザナミビル水和物(商品名:リレンザ) ●作用機序 ・NA(ノイラミニダーゼ)阻害剤 →ウイルスの感染細胞表面からの遊離を阻害 ●服用の仕方 ・粉末を専用吸入器(ディスクヘラー)を用いて吸入する ●副作用 ・気管支けいれん、呼吸困難 ・アナフィラキシー様症状 ・皮膚粘膜眼症候群 ・中毒性表皮壊死症 ・多形紅斑 ・精神神経症状 ●禁忌 ・本剤に対して過敏症の既往歴のある患者 ●使用注意 ・気管支喘息、慢性呼吸器疾患の患者 ・4歳以下の幼児、 ・妊婦、授乳婦 ●その他 ・A型、B型に有効(C型には効かない) ・感染初期に有効 タミフルカプセル 一般名:オセルタミビルリン酸塩 投与方法:1回75mgを1日2回、7~10日間 経口投与 臨床応用:A型・B型インフルエンザの治療及び予防 治療に用いる場合は症状発現から48時間以内、 予防に用いる場合はインフルエンザ感染症患者に 接触後48時間以内に投与を開始する。 オセルタミビルの作用機序 ノイラミニダーゼ(NA)阻害によりインフルエンザウイルスの 出芽を抑制。 ~ノイラミニダーゼとは?~ A,B型インフルエンザウイルスのエンベロープ上に ある糖蛋白。ウイルスが宿主細胞から出芽する際、 細胞膜のシアル酸とエンベロープ上のHAとの結合を切断す ることで、ウイルスを遊離させる。 オセルタミビルの副作用 副作用: 胃腸症状 精神神経症状 薬を飲んだ後の幻覚や異常行動による事故事例 (未成年に多い) まれに肝障害や皮膚障害、出血性大腸炎 禁忌:本剤の成分にたいして過敏症の既往歴の ある者 慎重投与:高度の腎機能障害患者 10歳以上の未成年の患者には原則として使用を差し 控える→異常行動のため シンメトレル 一般名:アマンタジン 薬理作用 抗インフルエンザ作用 パーキンソン病治療 精神活動改善作用 A型インフルエンザの増殖を防止。感染初期に使 用することで、発熱の期間が1〜2日短くなり、治り が早くなる。B型インフルエンザには効果なし。 シンメトレル作用機序 A型、B型インフルエンザウイルスにある水素イオンチャネ ルはそれぞれM2蛋白質、BM2蛋白質である。アマンタジ ンはM2蛋白質に結合してウイルスの脱殻を防ぐため、A 型にしか効かない。その上、最近はほとんどの株が耐性を 持つ。 副作用•禁忌 服用量が多いと、不安や興奮、混乱や幻覚など精神症状が表れ やすくなる。 • 精神•神経系に病気のある人 • 腎臓の悪い人 • 高齢の人 は特に注意 副作用として、悪性症候群、意識障害、痙攣、角膜炎、心不全、 便秘、下痢、不眠、めまい、排尿困難など。 禁忌 • 重篤な腎障害のある患者 • 妊婦 インフルエンザの2次感染 • インフルエンザウイルスにより呼吸器粘膜が 破壊され抵抗力が低下する • 鼻、のど、気道などに常在している細菌が抵 抗力の低下に乗じて増殖し始める 2次感染を起こす細菌 インフルエンザ菌、ブドウ球菌、肺炎球菌、 連鎖球菌 サワシリン錠 • 一般名:アモキシシリン amoxicillin • Βラクタム系抗生物質 (細菌の細胞壁合成を阻害し殺菌的に作用 する抗菌薬) • ペニシリン系のひとつ サワシリン錠 • 効果のある菌 陽性菌・・・連鎖球菌、肺炎球菌、腸球菌 陰性菌・・・インフルエンザ菌、淋菌、大腸菌 • 適応症 肺炎、咽頭炎、気管支炎、中耳炎 etc… 副作用 • 過敏症(発疹、発熱) • 下痢 • 腎炎 重症化・・・アナフィラキシーショック、腎不全、大腸炎 頻度は非常に少ない 注意が必要 • ペニシリン系抗生物質でアレルギー反応を起こしたこ とがある人 • 喘息などのアレルギー性の病気を持つ人 • 腎臓が悪い人 オーグメンチンとは? • 一般名:アモキシシリン・クラブラン酸カリウム • アモキシシリン:クラブラン酸カリウム=2:1で配 合 • グラム陽性菌、一部のグラム陰性菌に有効 • 1日2錠(錠150)もしくは1日1錠(錠250)を1 日3~4回を6~8時間ごとに経口服用 作用機序 • アモキシシリン:ペニシリン系の抗生物質 + クラブラン酸カリウム:βラクタマーゼ阻害薬 →アモキシシリンの分解を防ぐ →安定した抗菌力 副作用 • • • • • • • アナフィラキシー・ショック:発赤、蕁麻疹 急性心不全 大腸炎 血液障害 重度の肝障害 発疹、軟便 長期服用→菌交代現象、ビタミンK欠乏症 使用の際の注意点 • 飲み合わせ 経口避妊薬の効果減弱 プロベネシドやワーファリンとの相 互作用 • アレルギー性疾患をもっている人、伝染性単 核症にかかっている人、腎障害・肝障害を もっている人、高齢者 副作用がでる可能性が高い。
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