教育の権利と義務 主人公である教育と教育行政 • 自分の人生では「主人公」なのか • 「主人公である」ためには サドベリの「責任」 を思い出そう。自分で決められる・決めたこと を実行できる・結果を自分で引き受けられる • 子ども・教師・行政がそれぞれで「主人公」で あることは可能なのか • 多様性と統一性 この対立原理は調和できる のか さだまさし 主人公 • 時には思い出ゆきの 旅行案内書にまかせ “あの頃”という名の駅で下りて “昔通り”を歩く いつもの喫茶には まだ時の名惜りが少し 地下鉄の駅の前には“62番”のバス 鈴懸並木の古い広場と学生だらけの街 そういえば あなたの服の模様さえ覚えてる あなたの眩しい笑顔と 友達の笑い声に 抱かれて 私はいつでも 必ずきらめいていた 主人公(2) • “或いは”“もしも”だなんてあなたは嫌ったけど 時を遡る切符があれば欲しくなる時がある あそこの別れ道で選びなおせるならって… 勿論 今の私を悲しむつもりはない 確かに自分で 選んだ以上精一杯生きる そうでなきゃ あなたにとても とても はずかしいから あなたは教えてくれた 小さな物語でも 自分の人生の中では 誰もがみな主人公 時折思い出の中で あなたは支えてください 私の人生の中では 私が主人公だと • 1978年(昭和53年) 教育法は原理的変換を遂げたのか • 勅令主義から法律主義へ • 勅令主義は民法論争での保守派の敗北の結 果(最初の民法はフランス流だった。)→保守 派は「教育で決着」→教育は「法律」ではなく 「勅令」にした。 – 小学校令・中等学校令・大学令等 – 教育勅語 単に内容だけでなく形式を重視 – 教育関連の法律は財政措置を伴うもののみ 勅語 朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ德ヲ樹ツルコト深 厚ナリ 我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ濟セ ルハ此レ我カ國體ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス 爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭儉己レ ヲ持シ博愛衆ニ及ホ(ぼ)シ學ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓發シ 德噐ヲ成就シ進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開キ常ニ國憲ヲ重シ國法ニ 遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼ス ヘシ是ノ如キハ獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先 ノ遺風ヲ顯彰スルニ足ラン 斯ノ道ハ實ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ倶ニ遵守ス ヘキ所之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス朕爾臣 民ト倶ニ拳拳服膺シテ咸其德ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ 明治二十三年十月三十日 御名御璽 敗戦で法律主義へ(?) • 戦後「勅令」という制度は廃止され、教育関連 法も「法律」によることになったとされるが。 • 実際には、政令や省令で詳細が決まっている。 • 民主主義はどこまで? • 免許更新制 以下のことは省令で規定 – 誰が受けられるか – 誰が受ける必要がないか – ペーパー教師はどうなるのか 国民教育制度成立の論争点 • 国民教育制度 よって成立) 国民国家(フランス革命に • 国民によって構成される国家(国民兵・市民 権←国民教育によって国民意識の形成) • コンドルセ(自由な個人の育成)とルペルチェ の(国民の形成)対立 • コンドルセ理論 国民の教育権と国家の教育 義務
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