平成27年 7月17日号

船迫中学校
学校だより
第8号
平成27年7月17日
そっ た く
啐 啄
啐は殻の中で雛が突っつく音,
啄は母鶏が殻を噛み破ること。
またと得難い良い時期を意味する。
(前略)
さて,第1学期の始業式では,私たち一人一人は,「自分の物語」を自分自身で書き,その中を生きているということ,
その中で自分の物語の「主人公」になってほしいということ,また,壁にぶつかったときに,すぐにあきらめるのではな
く,自分で考え,力強く行動する「乗り越える力」を身に付けてほしいとお話ししました。
4月の始業式から今日まで,約3か月半が経過し,また「新たな物語」が追加されましたが,皆さんは,自分で納得の
いく物語が書けたでしょうか。また,自分の物語の「主人公」になれたでしょうか。校舎の西階段に郡中総体や郡陸上大
会などの写真を貼っておきましたが,皆さんはあの写真を見て何を感じたでしょうか。私は壁に貼ってある一枚一枚の写
真を見る度に,「真剣に頑張っている人の姿は,人の心を動かす力がある」,「何かに夢中になっている人の姿は,輝き
と美しさをもっている」と感じています。物語は,一瞬一瞬の積み重ねでできています。この1学期に学習や部活動,行
事に「真剣に頑張れた人」,何かに「夢中になれた人」は,魅力と感動のある物語を書き,その中でしっかりと「主人公」
を演じることができたのではと思っています。
加えて,始業式では,この船迫中学校を舞台とした「新しい船迫中学校物語」を書き上げてもらいたいとも話しまし
た。郡中体連や郡陸上大会で,皆さんが選手を大きな声で,汗を流しながら,本気になって応援する姿に「迫中生の強い
団結力」,「迫中生の勢いと力強さ」を感じました。今,船迫中学校には,新しい風,旋風が今まさに巻き起こっていま
す。生徒総会で真剣に話し合った「迫中祭」。実行委員も決まり,準備も始まっています。全校生徒206名が心を一つ
にして,新しい行事,「迫中祭」を皆さんの力で是非とも成功させてください。大いに期待しています。
また,この1学期を振り返ったとき,「いやな思いをしたこと」,「悔しかったこと」,「悩み苦しんだこと」もあっ
たと思います。皆さんは,そんな時,どんな行動をとったでしょうか。不平不満を言ったり,誰かのせいにしたり,すぐ
にあきらめてしまったりしてしまった人もいたのではと思います。しかし,皆さんの中には,問題に背を向けず,自分で
考え,正面から問題に立ち向かい,仲間や周囲の人達の協力をもらいながら,力強く問題解決を行った人もいたと思いま
す。「乗り越える力」は,あきらめず,問題から逃げ出さず,自ら考え,力強く解決の道を突き進む経験を積み重ねるこ
とによって身に付きます。自分の物語の「主人公」になるには,この「乗り越える力」は必ず必要とされます。
また,自分の周りに問題を抱え,悩み苦しんでいる人がいたとき,皆さんはどんな行動がとれたでしょうか。皆さんな
ら,きっとその人の悩みに真剣に耳を傾け,決して非難したりせず,その人の「乗り越える力」を支えながら,ともに問
題解決をしていくだろうと思います。それが迫中生の姿だと思います。
ミケランジェロは,石切場で大きな大理石の塊を見つけたときに,その中にダビデの姿が瞬時に見えたと言っています。
彼の仕事は,岩から不必要な部分を取り除き,中のダビデを取り出すだけだったのだと言っています。明日から始まる夏
休みに皆さんは何が見えていますか。今見えているものをしっかりとやり遂げ,「乗り越える力」を更に磨き上げてほし
いと思います。
本日は,始業式で話した「自分の物語」の中で,「主人公」になることと,「乗り越える力」を磨き上げることについ
て,1学期を振り返りながら,再度お話ししました。
皆さんが明日から始まる夏休みを充実したものとし,2学期にまた元気な姿を見せてくれることを期待し,式辞といた
します。
啄
お 知 ら せ
◎学習室の開設について
8月3日(月)~7日(金)(5日を除く),8月17日(月)~21日(金)(18日を除く)
までの8日間,学習会を午前10時から,午後は1時から実施します。希望者を募っていますが,事
前に申し込みがなくても大丈夫です。町の教育委員会の方々と大学生が学習をサポートします。
◎始業式について
始業式は8月26日(水)です。始業式,学活,水3,水4の授業で給食はありません。
部活動はありませんが,駅伝の練習は行う予定です。駅伝選手は弁当となります。また,提出物(通
信票や夏休みの課題,雑巾2枚等)を忘れずに持参するようにしてください。
◎夏季休業中の緊急連絡先について
学校の休業日(土日)やお盆期間中等の緊急連絡については以下にお知らせください。
「船迫中学校緊急携帯電話」:080-1857-4062
啐