GI-C/Hの行方

クリアリングハウスの実現と
展望
-検索から共用へ-
太田守重
国際航業株式会社
[email protected]
はじめに
この資料は、第6回OOGISワークショップで行われた
パネルディスカッションについて、
1.問題提起(太田)
2.参加者(貞広、仲谷、中井)の発言内容
3.討論内容
を、司会者の立場でまとめたものである。
(文責:太田)
参加者




貞広幸雄(東京大学空間情報科学研究センター)
中井章文(NTTデータ)
仲谷武志(インターネットGIS)
太田守重(国際航業) 司会
現在のメタデータ標準
 世界
 欧州
 米国
ISO/TC211
CEN/TC287
FGDC
Final draft for DIS
CEN ENV 12657
CSGDM
 日本
GIS関係省庁連絡会議
JMP1.1a
現在のC/H





表示ソフト
検索
伝送データ形式
伝送プロトコル
情報
汎用ブラウザ(IE,Netscape,etc.)
空間範囲、キーワード、責任者, etc.
XML,HTMP、etc.
ISO23950(Z39.50), HTTP
メタデータ
(フリーな情報をダウンロードできる場合もある)
当面の課題
C/H連携
GI-C/H間の連携
他分野との連携(Dublin Core)
C/HからD/Hへの進化
EDI
電子商取引
その先
交換データのミクロ化
データセットからオブジェクトへ
メタデータの階層化
データセットシリーズ
データセット
オブジェクト
属性
パネル討論(1)
貞広:大学の立場から
1.実データの多様性を考え、メタデータは分野や地域の
特性に応じたカスタマイズが可能になるべき。
2.同時にメンテナンスの容易性を確保し、メタデータを
つくる契機とすべきである。
3.今後は空間モデルの共通化を基礎とし、分析ツール
やパッケージの共有化が進められるべきである。
パネル討論(2)
仲谷:プロバイダーの立場から
1.ユーザにやさしいC/Hを目指すべきである。そのた
めにはユーザの種類による木目の細かい対応が必
要となる。
2.ニーズに合わせて常時メンテナンスし、データの
再分類、再整理が必要である。
3.データはユーザの好みに合わせて、複数ブランド
のデータを組み合わせた提供が求められる
パネル討論(3)
中井:システム開発者の立場から
1.民間市場において、メタデータを使うためには、JMP
でも未だ複雑すぎる。
2.ユースケース別の対応を考え、地物型、地理的範囲、
主題別のメタデータがあってもよい。
3.メタデータから地理情報ではなく、地理情報からメタ
データを検索するという方向性もある。
データの多様性について
データの多様性を考えると、分野別に今後様々な
種類のメタデータ標準ができる。これらを統合する
ことは困難であり、むしろ、最低限の共通化を考え
るべきである。これを行うためには、例えば
Doublin Coreなどが参考になる。
メタデータと実データの関係
メタデータはデータ集合に対して作られるという
意識が強いが、今後は地物や属性に対して説
明情報が付加される可能性もある。特に重要な
(付加価値の高い)データについてはメタデータ
作成のコストを惜しむべきではない、という考え
方もある。
サービスの今後
C/H→データウェアハウスという方向性は既に見
えているが、今後は、データとその操作をセット
にしたオブジェクトをユーザに提供するサービス
が増加すると考えられる。データと操作をセット
にすることによって、その間のインタフェースを簡
略化することも可能になる。