ディジタル信号処理 Digital Signal Processing

ディジタル信号処理
Digital Signal Processing
第25講
frequency conversion filter
周波数変換フィルタ
フィルタのQ値
• フィルタのQ値って何ですか?
またQ値が大きくあるいは小さくなるとフィルタ
の性能はどう変わりますか?
• Qメータとは何ですか?
• 同調回路は、コイル(L)と、コンデンサ(C)を並列または直列
に接続します。この時、
f = 1/(2π√LC)
となる周波数fで同調回路が共振し、並列同調回路では、同
調回路の両端のインピーダンスが非常に高くなり、それ以外
の周波数でインピーダンスが低くなります。この同調点の鋭
さを同調回路のQ(Quality factor)と呼びます。
• 直列同調回路では、同調周波数において両端のインピーダ
ンスが非常に低くなり、それ以外の周波数でインピーダンス
が高くなります。
• ラジオでは、この並列同調回路の性質を利用して、入力され
た信号のうち、目的のラジオ局の周波数の電波だけを次段
へ通過させ、他の周波数の振幅を0に近くすることで選局を
行います。
• 共振周波数をfとしたとき、fから⊿fだけずれ、信号エネルギー
がfにおけるエネルギーの1/2となる下限周波数f1および上限
周波数f2を想定すれば、Q = f/(f2-f1) で表されます。
同調回路の選択度と尖鋭度はQ値と同じ意味、同じ定義式
で表されます。
• Qは、コイル、コンデンサの形状、形式、磁性体や誘電体の
損失、抵抗などによって決まります。基本的に小型化すると
Qは下がり選択度が悪化します。一般に空芯自立で空気コ
ンデンサを使った場合が最も高いQが得られますが、小型化
のためフェライトコアやセラミックコンデンサなどを使うとQが
1/10~1/100ほどに下がります。
• 同調回路のQは構成素子を使うと、 Q = (1/R) * √(L/C) で表
されます。ここでRは直列抵抗、Lはインダクタンス、Cは容量
です。
• Qの値を高くすると同調回路の特性を急峻に
できるため、その組合せ回路であるフィルタ
回路においても、帯域内の減衰を小さく、帯
域外の減衰を大きく、かつ特性を急峻にする
ためにはQを高く設定する必要があります。
• Qを高く設定するには、コイルの線径を大きく
してRを小さくする、L/C比を高くする(Lを大き
く、Cを小さくする)などの工夫が必要になりま
す。
• http://ja.wikipedia.org/wiki/Q%E5%80%A4
フィルタの周波数変換
http://www.ice.gunma-ct.ac.jp/~mame/kougi/kairo/filter.pdf#search='周波数変換 フィルタ'
• 伝達関数がn 次の多項式の逆数で表されるフィルタ
を多項式フィルタという。
• また、遮断角周波数が1 rad=s である特性を正規
化特性と呼ぶ
• 正規化特性に以下の変換式を施すことで各種フィ
ルタの伝達関数および振幅特性を得ることができる。
• 以下の各式では、R0 は電源および負荷のインピー
ダンス、!c は遮断角周波数、!0 は通過域または阻
止域の中心角周波数、Q はQ 値を示す。
ディジタルフィルタでも同様の取り扱いができる。
6.6 周波数変換
6.6.1 周波数シフト
6.6.2 低域-高域変換
6.6.3 コサイン変換
6.6.4 オールパス変換
低域ー低域オールパス変換
低域-高域オールパス変換
低域-帯域通過オールパス変換
低域-帯域消去オールパス変換
おつかれさま