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■パラメータのための分周比の考え方
位置分解能または移動速度と指令分周逓倍比との関係
アンプ
指令分周逓倍比
パルス列位置指令
[ ]
移動量:P1[P]
移動速度:F[PPS]
D=
Pr48×2
Pr4B
回転速度:N[r/min]
Pr4A
+
モータ
−
エン
コーダ
モータによるボールネジ駆動の例
ギヤ
マシン
減速比:R
エンコーダパルス数:E[P/r]
*10000(=A/B相 2500[P/r]×4)
*131072(=17bit)
マシンの例としてボールネジ駆動を取上げます。
移動量指令P1[P]に対する実際のボールネジの移動量 M[mm]は、ボールネジリードをL[mm]とすれば下記(1)式
で表されます。
M = P1 ×(D/E)×(1/R)×L …………………………(1)
従って、位置分解能(指令 1 パルス当りの移動量Δ M)は下記(2)式となります。
Δ M =(D/E)×(1/R)×L
…………………………(2)
(2)式を変形して指令分周逓倍比 D は(3)式で求まります。
D =(Δ M × E × R)/L
…………………………(3)
また、移動速度指令 Fに対する実際のボールネジの移動速度 V[mm/s]は(4)式で表され、その時のモータ回転速度
N は(5)式となります。
V =F×(D/E)×(1/R)×L
N =F×(D/E)× 60
…………………………(4)
…………………………(5)
(5)式を変形して指令分周逓倍比 D は(6)式により求まります。
D =(N × E)/(F × 60)
…………………………(6)
<お知らせ>
①位置分解能Δ M は機械的誤差を考え目安としてマシンの位置決め精度Δεの約 1/5 ∼ 1/10 としてください。
②Pr48,Pr4B は 1 ∼ 10000 の範囲で任意の値に決定してください。
③設定値は、分母、分子の値で任意の値を設定できますが、極端な分周比、あるいは逓倍比に設定された場合、その
動作の保証はされません。分周・逓倍比のとりうる範囲については、1/50 ∼ 20 倍の範囲内でご使用ください。
④
2n
10 進数
20
1
21
2
22
4
23
8
4
2
25
26
64
27
128
28
256
9
2
210
512
1024
211
2048
212
4096
213
8192
14
2
215
306
16
32
16384
32768
216
65536
217
131072