排出量取引について 新井 廉 京都議定書とは? 京都議定書では、温室効果ガスの 排出が多い先進国が、1990年を基 準として2008年~2012年の5年間、 温室効果ガスの削減目標を定めた 2 京都メカニズムとは? 排出量取引 自助努力による削減だけでなく、排出 目標を超える排出分は他国から排出 枠を購入することができる。 3 CDM 先進国が途上国で温室効果ガスの削 減プロジェクトを行うことによって、本来 なら排出する予定だった排出量からプ ロジェクトを行うことによって削減できた 分の排出量を排出枠として獲得できる 4 キャップ・アンド・トレード(C&T) 各企業は、一定の排出許容量を割り当 てられる。企業は自己努力により排出 量を削減し許容量以下までに抑えたり、 キャップの余剰主体から購入し、自己 の目標達成としても良い。 CO2削減と企業経営が Win-Win関係になる 5 各国の取組みは? EU-ETS EUでは、2005年より先進的に本格的 な排出量取引制度を導入している。 CO2の大量排出主体(企業)へ排出枠を 配布し、排出量取引の対象期間終了と 同時に実際に排出した分の排出枠を政 府へと提出しなければならない。 6 国内の試行的実施 企業が削減目標を自主的に設定し、そ れを達成するために排出削減を行うも のである。 企業の体力にによって自由に排出目標 を定められるが、C&Tではないので実 行的な役割は果たしていない。 7 東京都の排出量取引 2010年4月より、国内に先だって東京 都の大量排出主体(企業)を対象に排出 量取引制度が開始された。02年から07 年の間の連続する3年間の平均排出量 から、オフィスなら年8%、工場なら年 6%の削減を14年まで要求する。 8 論点: 国内で排出量取引を導入すべきか 9
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