ユーロ共同債導入の是非 ~否定派~

今回の前提として・・・
ユーロ共同債とは…
「アプローチ2」とする!!
現在
共同債
国債は各国がそれぞれ発行している
ユーロ国の17ヶ国が共同で
債券を発行する
Point ①共同債の発行はGDP比の60%まで。
それ以上は自国債を発行する。
資金繰りに窮した国が、低利で
②保証は、連帯保証となる。
資金調達できるようになる!!
主張
主張1
ドイツの負担が大きすぎる
主張2
債務国のメリットも小さい
主張3
導入するメリットがない
以上の3点から、
ユーロ共同債導入に反対します!!
主張1
ドイツの負担が
大きすぎる
① ドイツの負担
「アプローチ2」の場合・・・
つまり
連帯保証制度であるため、
もしギリシャが10%返さなければならないと
ギリシャ債務
ころ、5%しか返せなかった場合、ユーロ圏
全体で返さなければならない!!
ドイツ債務 (ドイツ債務)
現在、ユーロ圏で規模が大きく、
格付けも安定的であるドイツが負
担する可能性が高い!!
① ドイツの負担
現在のドイツの
10年物国債の利
回りは…
共同債を導入する
ことで
ドイツの利回りは
1.4%
約4%!
ユーロ共同債を導入することで、ドイツは自
国で国債を発行するより、
金利が高くなってしまう!
① ユーロ圏で優良国はドイツだけ
PIIGS
フランス
「FISH」
をみてみると…
フランスの
失業率(全体)は、
現在12%にもおよ
んでいて、近年増加
している
① ユーロ圏で優良国はドイツだけ
フランス
をみてみると…
フランスの
実質経済成長率
-0.07%
となっていて、
世界第5位
の経済規模であ
るフランスも、
経済成長は鈍化
してしまってい
る!!
ユーロ
圏で残され
ている優良
国は、もは
やドイツの
みとなっ
た!
近年経済成長率は減少している
さらに、
ドイツ
の負担
が大き
くなる
ユーロ共同債を導入すること
は、ドイツにとって大きな負担と
なる!
よって、ユーロ共同債導入に
反対します!!
主張2
債務国のメリット
も小さい
① 債務国のメリットも小さい
共同債の効果
ドイツなどの債権国と債務国の国債を共同で発行し信用を得
ることによって、債務国のリスクプレミアムを減少させる
利回りの低下によって資金調達コストが安くなる!
ユーロ共同債によって、債務国の資金調達は容易になる
つまり
しかし・・・
GDPの大きい国ほど、
共同債はGDP比60%まで発行
たくさん共同債を発行
できる
できる!!
② 債務国のメリットも小さい
欧州の現状を見てみると・・・
名目GDP(USドル)の推移
各国の経済規模に
は格差がある!
●債権国であるドイツは
約3兆4000億ドル
●債務国であるギリシャは
約3300億ドル
Dドイツ
ギリシャ
② 債務国のメリットも小さい
GDP比60%を具体的に計算すると…
ドイツの場合
𝟐𝟎𝟎𝟎
𝟑𝟒𝟎𝟎
ギリシャの場合
𝟐𝟎𝟎
𝟑𝟑𝟎
発行でき
る額には、
10倍もの
単位
10億円
差があ
る!!
債務国はGDPが低いため、債権国より少ない額しか
共同債を発行できない。そのため、結局自国債を発行
せざるを得なくなる
債務国は十分な資金調達が
できなくなる!!
ユーロ共同債を導入しても、
債務国のメリットも小さい!
よって、ユーロ共同債導入に
反対します!!
主張3
導入する
メリットがない
③ 利回りは問題ではない
現在、ユーロ圏各国の10年国債利回りは、財政が
ユーロ共同債における債務国の利回り
健全なドイツだけでなく、利回りの高さが問題となっ
低下という目的はすでに達成さている!
ていた「ポルトガル」「スペイン」の利回りも、支援要
→ 共同債にメリットはない!!
請ラインを下回るほど改善されている!!
③ 投資家は魅力を感じていない
6割が
ネガティブ
投資家にとっても、
市場に魅力はない!
そもそも、ユーロ圏各国の利回りは
下がってきており、共同債を導入す
るまでもない!
よって、ユーロ共同債導入に
反対します!!
主張の確認
導入するメリットがない
以上3点より、
我々ユーロ共同債導入に反対します!
ご清聴
ありがとう
ございました