建物の安全性について ・建物に働く力とは何。? 1.まずは建物自身の重さ。・・固定荷重 2.人や物などの重さ。・・積載荷重 3.雪が積もる重さ。・・積雪荷重 4.台風や風による力。・・風圧力 5.地震により建物が揺れる事。・・地震力 6.地中の水圧や土圧などの力。・・その他 ※これらの力の基本を学ぼう。 建築構造設計 構造材に働く力1‥反力 問 次の図形の反力を求めなさい。 この図形の反力はいくつあるだろう。? A点は回転支点・B点は移動支点なので考えられる反力の向きはこうなります。 P C A kN Θ゜ B ・ ・ 回転支点 移動支点 2m 2m 荷重Pを各支点で受ける向きを考えましょう。 まずは反力を求める前に。 ・荷重PをX軸とY軸に分解します。 Y軸 PY=P×sinθ゜ C P Θ゜ X軸 PX=P×cosθ゜ ・荷重PをPXとPYで考えます。 荷重Pを分解したら反力はこのように発生します。 PY A C PX B HA (A点の水平反力) VA (A点の垂直反力) VB (B点の垂直反力) 2m 2m ・荷重Pを分解したPXとPYに対して釣り合いの とれるように計算式を導きます。 ・注…( )の中の矢印は ΣX=0(X軸の総和が0なら釣り合う) HA(→)=PX(←) ΣY=0(Y軸の総和が0なら釣り合う) VA(↑)+VB(↑)=PY(↓) 力の向きを表します。 ・VAを求めるにはB点を基点として計算します。 計算方法は力×距離でします。 ∑MB=0(B点を基準にして回転の総和が0なら釣り合う) VA×A~Bの距離-PY×C~Bの距離=0 (矢印が時計まわりは+) (矢印が反時計まわりは-) 荷重Pをもとに計算します。 HA A C VA PY PX B VB 2m 2m ∑MB=0から VA×4m-PY×2m=0 4VA=2PY VA =PY/2 kN VAが求められたらVA+VB=PYの計算式 を利用してVBを求めます。 例題1 次の図形の反力を求めなさい。 PY C A HA 5 kN θ=45゜ B PX VA 2m 2m VB ・解法1…荷重Pが5kNなのでPXとPYに分解します。 PX=5kN×cos45゜=3.54kN(←) PY=5kN×sin45゜=3.54kN(↓) ・解法2…PXとPYの荷重の反力を予想します。 ・A点の水平反力をHA(→) ・A点の垂直反力をVA(↑) ・B点の垂直反力をVB(↑) ・注…( )の中の矢印は 力の向きを表します。 例題1(反力の解法) HA A PY C VA PX B VB 2m ΣX=0から HA =3.54kN(→) 2m ΣY=0から VA+VB=3.54kN(↑)‥① ∑MB=0より VA×4m-3.54×2m=0 VA =1.77kN(↑) ・・これを式①に代入すると VB =1.77kN(↑)
© Copyright 2024 ExpyDoc