敬語について

敬語について
Part Ⅰ
待遇表現
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ねえ、ここにもサインして。
すみませんが、ここにもサインしていただけませ
んか。
→事柄・聞き手・場面が違うと、表現も違う。
敬語の分類
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尊敬語
動作主に対する敬意
謙譲語
自分の動作を謙って言う
丁寧語
聞き手に対するマナーを表わす
尊敬語
動作主に対する敬意
ここの表現は誰に対して敬意を表わしている?
○ 田中:木村さんは何かおっしゃいましたか。
山田:体に気を付けるように言いました。
木村さん

尊敬語
動作主に対する敬意
ここの表現は誰に対して敬意を表わしている?
○ 田中:委員会のメンバーの木村さんをご存じで
すか。
山田:お名前は知っていますが。
やまださん

丁寧語
聞き手に対するマナーを表わす

この文はただしいでしょうか。
○ 昨日のパーティーに、田中先生もいらっ
しゃったよ。
○ 昨日のパーティーに、田中先生もいらっ
しゃいましたよ。
です/ます
謙譲語
自分のことを謙っていう

この文は正しいですか。
きのう、私は牛丼をお食べしました。
× 相手に関係がない動作
昨日、先生のお宅にうかがいました。
先生に敬意を表わす
では考えましょう
○ Aさん、昨日Bさんが____。
言った 言いました
おっしゃった おっしゃいました
1 A=友人
B=目上の人
2 A=目上の人
B=別の目上の人
3 A=初対面の人 B=あなたのおかあさん
4 A=親しい友人 B=その友人のご主人
結論
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敬語を使うのは:
上下関係:下→上
内外関係:内→外
初対面の人と話すとき
改まった場面:スピーチなど
さらに考えましょう
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田中(他社の人):
鈴木さんにお目にかかりたいですが。
社員(鈴木の部下):
申し訳ありませんが、鈴木さんがただ今食事に
出ていらっしゃいます。
結論:外の人に、内の人の話をするとき、敬語
を使わない
尊敬語
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①
②
③
④
⑤
動詞+れる/られる
お/ご+動詞+になる
特別な動詞:召し上がる おっしゃるなど
お/ご+動詞+です
お/ご+動詞+ください
練習

先生はもう家に帰ったはずですよ。
先生はもう家に帰られたはずですよ。(日常的)
先生はもう家にお帰りになったはずですよ。
練習
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普通車ではなく、グリーン車ですと、ゆっくり座れ
ますよ。
普通車ではなく、グリーン車ですと、ゆっくりお
座りになれますよ。
練習

この自動販売機は明日からだと利用できますが。
○ この自動販売機は明日からだとご利用にな
れますが。
○ この自動販売機は明日からだとご利用でき
ますが。×
○ この自動販売機は明日からだとご利用いた
だけますが。
練習

横浜から来た中村健一さん。お友達が探してい
ます。
○ 横浜からお越しの中村健一さん。お連れ様
がお探しです。
練習
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まもなく御茶ノ水です。飯田橋へいくお客さん、
次の駅で乗り換えてください。
○ まもなく御茶ノ水です。飯田橋へお越しお客
さま、次の駅でお乗り換えください。
まとめ
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れる/られる:日常的
お/ご~です/ください:改まった場面
よく使われる
お/ご~になる:改まった場面
もっとも敬意が高い
謙譲語
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お/ご~する/いたす/申し上げる
特別な動詞
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行く/来る
いる
する
言う
聞く
見る
見せる
いらっしゃる
おいでになる
なさる
おっしゃる
ご覧になる
まいる
おる
いたす
もうす
うかがう
拝見する
お目に掛ける
特別な動詞
食べる/飲む めしあがる
思う
(思われる)
尋ねる
会う
知る
ご存じだ
借りる
いただく
存じる
うかがう
お目にかかる
存じる
拝借する