ユネスコ無形文化遺産の 保存と継承 ユネスコ(UNESC0=国連教育科学文化機関) 主催:近畿ユネスコ協議会 共催:ワンワールドフェスティバル実行委員会 協力:奈良ユネスコ協会・ エリーニユネスコ協会・大阪ユネスコ協会 ユネスコ憲章(前文) 「戦争は人の心の中で生まれるものであるか ら、人の心の中に平和のとりでを築かなけ ればならない」 「相互の風習と生活を知らないことは、人類の 歴史を通じて世界の人びとの間に疑惑と不 信をおこした共通の原因である。この疑惑と 不信のために、世界の人びとの不一致があ まりにもしばしば戦争を引き起こした」 ユネスコと世界遺産 [1]1972年世界遺産条約が採択(2008年 5月現在、185ヶ国が推進) [2]ユネスコ認定の世界遺産⇒851 ・ 文化遺産 660 ・ 自然遺産 166 ・ 複合遺産 25 [3]1992年、日本は世界遺産条約に加盟 (締約国とは125番目) ・ 日本の世界遺産 ・ 文化遺産 ・ 自然遺産 14 11 3 [4]ユネスコ世界遺産の特徴 ① 欧州の文化保護の発想と米国の自然 保護の発想が融合して誕生したもの ② 評価基準も欧米的。それゆえ、世界遺 産は圧倒的に欧米に多い ユネスコと無形文化遺産 [1]「文化多様性に関する世界宣言」 ・ 2001年10月に、ユネスコ総会で採択 ・ 第1条「文化の多様性は人類共通の遺産 である」 ・ 第2条「文化の多様性を守ることは、人類 の尊重と結びついている」 [2]2003年、ユネスコ総会は、無形文化遺 産条約を採択(2006年発効) ・ 現在(2008年5月)批准国は100ヶ国 ・ 日本は、条約制定の中心的役割を 果たす [3]無形文化遺産とは ① 世界遺産には、無形文化遺産は含ま れていない ② 長年にわたって世代から世代へと受け 継がれてきた、生活に密接に関わり、生活 の一部でもある、「生きている遺産」「生きた 文化」である ③ 無形文化遺産とは 伝統的な音楽、踊り、演劇 風俗習慣 工芸技術 [4]無形文化遺産条約が生まれてきた背景 ① 「文化の多様性に関する世界宣言」の採択 ② 豊かな無形文化遺産が、グローバリゼーショ ンなどによって引きおこされる生活様式や社会の 伝統の変化によって失われる危機から守る ③ 世界遺産が欧米中心である状況に反発(無形 文化遺産条約批准国に途上国が圧倒的に多い) [5]ユネスコ無形文化遺産の現実 ① 現在、90件がユネスコにリストアップ ② 日本からは、「能楽」「人形浄瑠璃文 楽」「歌舞伎」がリストの仲間入り ③ 今年、日本は、300件の無形文化遺 産候補から14件をユネスコに推薦 重要無形文化財(例) 雅楽 小千谷縮・越後上布(染織、新潟県) 重要無形民俗文化財(例) 題目立(だいもくたて)(秋祭りの語り物芸、奈良市) 京都祇園祭の山鉾(やまほこ)行事(京都市) アイヌ古式舞踊(北海道) 秋保(あきほ)の田植え踊り(田楽、仙台市)
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