麻酔学と麻酔臨床ーー 薬物の話を中心に

臨床工学の紹介
-主に臨床医学面から諏訪邦夫
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2004年帝京医療技術専門学校
目標は4つほど
1. とにかく国家試験に合格
‘04年合格1200人、87%
2. 知識不足の領域
生命維持の機能と装置
人工呼吸器
体外循環装置(人工心肺)
血液透析
3. 医療の進展
4. 生命の意義
医療の変革:今後10~20年の
• 例:手術の変化を推定
– 1970年の手術:「手術」
– 2000年の手術:内視鏡
使用
– 2020年の手術:助手は
ロボットと人工臓器
– 2050年の手術:悪い部
分の付け替え(「移植」)
看護師と臨床工学技士:現状と将来と
• 巨視的なものの見方
• 法律上は
– 医療の担当者は医師と
看護師が中心
• 実情は? 特に将来は
– 医療と医学の最前線は、
理学者・工学者・農学
者・薬学者……
ノーベル医学賞は臨床医は貰わない
• 最後の臨床医は1990年
MurrayとThomas
• Murrayは1950年代に、最
初は一卵性双生児の腎移
植、その他。外科医。
• Thomas は1950年代から
骨髄移植など。内科医。
• これはだあれ?
– 日本人唯一の医学賞受賞者、
京大理学部化学出身
– 1987年受賞
医療の進む道:「工学」は重要な柱
• 各種の物質:生体内での
適合性
• 装置:小型化、数が増える
• ロボットの役割:例:
– 手術へのロボット導入
– 介護ロボット
•
取り扱いのソフトウェア
– 取り扱いの資格
パルスオキシメーターの開発
青柳卓郎氏:
日本光電のエンジニア
New 氏:元来は臨床医
青柳氏のパルスオキシメーターをみて
臨床医をすててネルコア社を起す
日本の統計
• 心臓手術
• 人工呼吸
年間3万例(経皮手術10万)
年間数十万例
– 在宅人工呼吸 1万(睡眠時無呼吸に対するNIBPを含む)
• 血液透析
23万人(×年間100回?)
• 臨床工学技士
• 必要とされる数 3万~5万、一説に10万とも
• 有資格者数
18,000人(実数は15,000)
– 2割ほどが現職を退いている(教職、個人の事情)
– 参考:看護師 120万人
– 検査技師(臨床&衛生) 30万人
臨床工学技士の病院外での活動分野
• 医療機器メーカー
•
研究室&研究所
•
病院以外の医療施設
•
在宅医療!
臨床工学技士の持ちたい知識と認識
• 医学と医療は当然だが
• 工学の基本
• 工学と医学の接点
– 実際上の接点:装置・機器
– 生命の「機械的要素」への
認識
臨床工学技士が羨ましい
• 何故?
• 「医師の立場の制約」
がない
• 実際的にも心理的にも
• 私自身は、定年を過ぎ
てやっとその立場に
おわりです