患者さんが元気に社会復帰できる 透析医療を目指して Q1 Q3

連載 第17回
患者さんが元気に社会復帰できる
透析医療を目指して
2013年5月、千葉県千葉市で開業された、あずま腎クリニック。
院長の東先生に開業の経緯と開業されてからの感想をお伺いしました。
あずま腎クリニック
院 長:東 昌広 先生
開業年月:2013年5月
開業場所:千葉県千葉市
、透析(血液透析・腹膜透析)
診療科目:外来(腎臓内科・内科)
医院URL:http://azuma-kc.com/
Q1 開業のきっかけは?
大学病院に勤務しいろいろなところに外勤に行っていた頃
から、いずれ開業し、院長として腎臓病・透析医療を行いた
いと思っていました。大学の医局に10年ほど在籍した後、開
業を前提に出身地である千葉県の中核病院に移りました。自
分の中では2年で開業するつもりでいましたが、開業の話を院
長に切り出した際には、もっと残って後進の指導をしてほしいと
要請されました。院長の要請を受け入れて残れば開業は数年
先に延びることが必至だったため、開業を決断しました。
算でした。結果としては、開業までの打合せや面接に使用で
きたりして無駄ではありませんでした。
Q4 日本光電のコンサルタントの価値は?
日本光電の山越さんは、主コンサルタントである日本医業総
研から紹介を受けました。いつも一緒に仕事をしており信頼
がおけるとのことでした。実際、物品調達や許認可の手続き
などで随分とお世話になりました。
2013年3月で病院を退職し、
5月に開院というスケジュールだったので自分で動ける時間は
ほとんどなく、私に代わって動いていただきました。おかげで
スムーズに開院できました。
Q2 医師になって本当にやりたいと思っていたことは? Q5 実際に開業をされた感想をお願いします。
初期研修を終えた後は、研修病院とは違った形で腎臓病
の勉強をしたいと思い大学病院へ移りました。大学では大
学院に進み学位を取るなどアカデミックなことも経験しました
が、研究は非常にストイックな世界であり、自分には向いて
いないと思い臨床の道を選びました。
透析での開業は休みがなく大変という思いもありましたが、
一般内科では自分の強みを生かせないので、透析クリニック
をやると決心しました。透析患者さんが、食事や水分摂取な
どでさまざまな制約を受けて、大量の薬も服用しなければな
らない様子を見てきて、標準的な透析に疑問を感じていまし
た。そうした中で通常は4時間程度のところを6~8時間行う
長時間透析というものを知りました。透析で拘束される時間
は長くなりますが、その分食事もほぼ制限なく健常者と同等
に食べることができるようになり、薬も減る。そして格段に体
調が良くなる。自分の求めているものはこれだ!と思いました。
Q3 開業準備で特に苦労されたことは?
全患者に長時間透析を行い、さまざまな透析の制約か
ら少しでも患者さんを解放してあげたいという思いで開業
したわけですが、実際に患者さんがものすごく元気になる
様子を見ていて開業して良かったと実感しています。
経営面だけを言えば、長時間透析をやったからといって
その分保険請求が増えるわけではなく、経営効率は落ち
ます。しかし、早く黒字化したいという思いはぐっとこらえ
て開業時に掲げた理想の旗を降ろさず、全患者に6時間以
上の長時間透析を行うという方針は曲げませんでした。そ
れでも患者さんは徐々に増えて1年で損益分岐点を超える
ことができました。スタッフをまとめてどのようにやる気を
引き出していくかなど、経営者になって初めて直面する問
題もありますが、自分の理想とする医療が明確ならば開業
する価値はあると思います。
資金調達や土地の確保、開業までのスケジュールなどは日
本医業総研や日本光電のコンサルタントにお任せしていたの
で特別苦労を感じたことはありません。ただ、建て貸しとい
うスキームでやることになったのですが、土地のオーナーさん
の希望で実際の開業の1年前に着工し、半年前には建物が
竣工してしまい、半年間の空家賃が発生したところが少々誤
透析室内
東院長
ありが とうございました
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