20・文化と人間 2011.11.29. 青山・文化人類学 20・文化と人間 2011/11/29 - [2] 地域ごとの食文化・家庭ごとの食文化[再] お雑煮を例にとると、それは地域ごと・家庭ごとにおそ らく継承されてきたのだろうと推測される 部分的には、明治よりもさらに遡るルーツもあるだろうし、比較 的最近に追加された要素もあるだろう 特に、1950-60年代以降、さまざまな地方から都市へ流 れ込んできた若者(=みなさんのおじいちゃん・おばあ ちゃん、お父さん・お母さん)は、異なる地域同士で結 婚することがあたりまえになった 関東出身のお父さんと関西出身のお母さんとの間で繰り広げられ る(繰り広げられた)雑煮文化争い……雑煮の多様化&画一化 一方で、購買消費型文化の浸透は、流通する商品に縛られて画一 化する一方で、「これまでとはちょっと違ったお雑煮を作ること =お雑煮の試行錯誤」のハードルを下げた……雑煮の画一化&多 様化 20・文化と人間 文化を支える単位(1) 2011/11/29 - [3] 血縁 kinship network 20・文化と人間 文化を支える単位(2) 地縁 local network 2011/11/29 - [4] 20・文化と人間 文化を支える単位(3) 2011/11/29 - [5] 社縁 association network 20・文化と人間 個人が所属する集団 ひとはさまざまな集団に 所属している=さまざま な文化と関わっている こうした集団が形成する 「場」を通して文化は共 有される 「メディア」とはもとも と「媒介=つなぐもの」 という意味だとすると、 こうした集団は文化を共 有するためのメディアで あるとも言える 2011/11/29 - [6] 20・文化と人間 2011/11/29 - [7] 集団・メディア・文化:この項はとても大事 もともとは「家族・親族」や「同じ地域のひとびと」が 文化を共有するうえでの「メディア」であったといえる たとえば原始人や縄文人、あるいはもっと現代に近寄ってヤノマ ミのひとびとを思い浮かべてみても、それはわかるだろう 「同じメディア(集団)にかかわるからこそ同じ文化を 持つ」ということを裏返してみると、「違うメディアに かかわっていれば文化は違って当然」ということになる だからこそ、かつては地域ごと・家庭(家族)ごとにさ まざまな文化があったのだ 今のわたしたちの文化が、たとえば国単位で共有されて いるのは、国単位の「メディア」が成立したからにほか ならない=ある「国・民族」の文化を成立させるには、 それをつなぐ「メディア」がぜひとも必要になる 20・文化と人間 2011/11/29 - [8] 1950-60年代の変化 日本史では1868年・1945年が日本の政治制度の大変革 期として挙げられるが、ふつうのひとびとの生活に注目 すると、1890-1900年代と、1950-60年代が大きな変 化の時代にあたるといえる 1890-1900年代は、国民国家を支える諸制度=メディア (学校教育、新聞/郵便、鉄道交通、地方制度、軍事制度 など)がほぼ国の隅々まで行き渡った時期 1950-60年代は、生活の自給自足的な部分の比率と購買 消費的な部分の比率が逆転し、大量生産・大量消費型社 会へと転換した時期 20・文化と人間 2011/11/29 - [9] 前期まとめ再掲:「近代」と「国民国家」 多様・雑多 均質化・画一化 =「くくり」 多様化 & さら なる画一化 20・文化と人間 2011/11/29 - [10] 文化と個人(1) 社会 ● ▲ ★ ▼ ▼ ★ ◆ ■ ★ ■ ■ ● さまざまな 文化要素 ◆ ▼ ▲ ● 個人 ◆ ▲ 20・文化と人間 2011/11/29 - [11] 文化と個人(2) 社会 ● ▲ ★ ◆ ▼ ▼ 学習 ■ ★ ■ ▼ ★ ◆ ★ ■ ● ■ ● ▲ ● 個人 ◆ ▲ 20・文化と人間 2011/11/29 - [12] 文化と人間:学習-体系-共有-変化/創造 社会 ● ★ ● ▲ ■ ◆ ● ▲▼ ▼ ◆ ♥ ■ ▼ ▲ ♥ ★ ▲ ■ ■ ♥ ▼ ▲ ● ● ▼ ★ ◆ ■ ▲
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