22[再]・文化と人間(2)

22[再]・文化と人間(2)
2010.11.30. 青山・文化人類学
22[再]・文化と人間(2)
個人が所属する集団
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ひとはさまざまな集団に
所属している=さまざま
な文化と関わっている

こうした集団が形成する
「場」を通して文化は共
有される
「メディア」とはもとも
と「媒介=つなぐもの」
という意味だとすると、
こうした集団は文化を共
有するためのメディアで
あるとも言える

2010/11/30 - [2]
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2010/11/30 - [3]
集団・メディア・文化:この項はとても大事
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もともとは「家族・親族」や「同じ地域のひとびと」が
文化を共有するうえでの「メディア」であったといえる
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たとえば原始人や縄文人、あるいはもっと現代に近寄ってヤノマ
ミのひとびとを思い浮かべてみても、それはわかるだろう
「同じメディア(集団)にかかわるからこそ同じ文化を
持つ」ということを裏返してみると、「違うメディアに
かかわっていれば文化は違って当然」ということになる
だからこそ、かつては地域ごと・家庭(家族)ごとにさ
まざまな文化があったのだ
今のわたしたちの文化が、たとえば国単位で共有されて
いるのは、国単位の「メディア」が成立したからにほか
ならない=ある「国・民族」の文化を成立させるには、
それをつなぐ「メディア」がぜひとも必要になる
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2010/11/30 - [4]
10月5日 1950-60年代の変化
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日本史では1868年・1945年が日本の政治制度の大変革
期として挙げられるが、ふつうのひとびとの生活に注目
すると、1890-1900年代と、1950-60年代が大きな変
化の時代にあたるといえる
1890-1900年代は、国民国家を支える諸制度=メディア
(学校教育、新聞/郵便、鉄道交通、地方制度、軍事制度
など)がほぼ国の隅々まで行き渡った時期
1950-60年代は、生活の自給自足的な部分の比率と購買
消費的な部分の比率が逆転し、大量生産・大量消費型社
会へと転換した時期
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2010/11/30 - [5]
10月5日 「近代」と「国民国家」
多様・雑多
均質化・画一化
=「くくり」
多様化 & さら
なる画一化