当社で取り扱っているトレーサー試験 - テクノインターナショナル株式会社

当社で取り扱っているトレーサー試験(地下⽔・表流⽔・パイプライン
等)、漏⽔調査⽤の蛍光染料の使い⽅と特性
テクノインターナショナル株式会社 03-5357-8100
⾼品質、使い易さ、丈夫さを追求した試料採取機器。理想的なサンプリング器材をお届けする
・・・それが使命と私たちは考えます
蛍光染料をお使いになる際には、ご利⽤される現場の状況に応じて、ここに記述されている特性
をご参照ください。
このページに記述してある事項は、当社で取り扱っている蛍光染料(⻩緑(ウラニン Na または
フローレッセン)および⾚(ローダミン WT))についての、⼀般的特性をお⽰ししています。当
社取り扱いの蛍光染料は、⽔域調査専⽤として開発・製造されているものですので、試薬や法定染
料とは異なり、⾮常に濃縮されたものとなっています。従いまして、本ページにお⽰ししている使
⽤量は、それらの製品には適⽤できません。また当社取り扱い以外の染料(例えば⻘、オレンジ、
⾚(ローダミン B)等)については、この技術資料の対象外であり、ここの記述内容とは異なりま
すので、ご注意下さい。

当社で取り扱っているトレーサー染料


形状:各タイプにそれぞれ 2 ⾊あります
o
液体状
o
錠剤状(タブレット)
o
粉体状
o
固体状
⾊(染料の種類):それぞれ上記 4 タイプの形態があります
o
⾚⾊:FWT Red (ローダミン WT)
o
⻩緑⾊:FLT YELLOW/GREEN (フルオレセインナトリウム、通称フロー
レッセン)
o
この Sodium fluorescein(C20H10Na2O5)は、ヨーロッパではウラニン
(uranine)と呼ばれており、アメリカとイギリスでは、"Acid Yellow 73
fluorescein"とも呼ばれている。
-1-
o
⽇本では法定染料としてウラニン Na や、⻩⾊ 202 号の 1 と呼ばれ、
浴⽤剤や化粧品等の染料として利⽤されている。

本製品の取り扱いについて
注意


⼝や⽬に⼊れないこと。

製品を扱うときには、⼿袋とゴーグルを使⽤すること。

⼦供の⼿の届かない所に保管すること。
-2-
⽬次
1. トレーサー染料に関する Q and A ……………………………………………
4
2. 現場で使⽤する際の、トレーサー⾊の選択についての考え⽅ ……………
9
3. 各⾊の蛍光光度特性
……………………………………………………………10
1. 当社で取り扱っている製品の特性
2. ローダミン WT とフルオレセインナトリウムの⼀般的な特徴
4. 形状の特性 ……………………………………………………………………… 12
5. ⾚⾊(FWT RED)技術資料 …………………………………………………… 13
6. ⻩緑⾊(FLT YELLOW/GREEN)技術資料 ……………………………………15
7. 参考資料 ………………………………………………………………………… 17
-3-
1.当社で取り扱っているトレーサー染料(⻩緑(ウラニン・フローレッセン)お
よび⾚(ローダミン WT))に関する Q and A
Q1:この製品(蛍光染料トレーサー)はどのように機能しますか
Answer:

この蛍光染料は着⾊ラベルとして、ごくわずかな量で機能を発揮します。 ⽔または
液体が移動するとき、経路上のそれぞれのポイントで、極端に希釈されるまでの間、
その移動過程や状況を特定できます。

この蛍光染料は選択的に、⽬に⾒える範囲のスペクトルを吸収します。 光を吸収す
る時、ただちに吸収した光より⻑い波⻑で発光するので、それらは蛍光となります。
この放射された光(蛍光)はあらゆる⽅向に消えます。 ほとんどの⼀般的な蛍光トレ
ーサーは、緑⾊を吸収し、⾚い蛍光⾊を放つ化合物です。
Q2:錠剤タイプ、粉体状タイプ、液状または固形タイプのうち、どれが最も良いです
か
Answer:

少量の⽔に対しては、錠剤タイプが良いでしょう。 錠剤を排⽔・下⽔・汚⽔処理タ
ンクなどの⽔の流れに直接投⼊し、⽔とともに流すと、約 3〜5 分後に溶けだしま
す。

より⼤きい⽔域では、粉体か液体タイプが最も適しているかもしれません。

⻑期間にわたる流れの調査や研究では、固体タイプがよいでしょう。
Q3:粉体または液体タイプは、⾼価ではありませんか
Answer:

希釈させたときの溶液量で考えると、⾼価ではありません。
o
1 ポンド(0.45kg)の"⻩緑:FLT Yellow/Green"の粉体タイプ(8-TR-0003YG)
は、強く⽬に⾒える液体であれば、12 万ガロン(456,000L)に溶かします。
-4-
o
1 ポンド(0.45kg)の"⾚:FWT Red"の粉体タイプ(8-TR-0003R)は、強く⽬に
⾒える液体であれば、6 万 400 ガロン(229,520L)に溶かします。
o
1 パイント(0.47L)の"⻩緑:FLT Yellow/Green"の液体タイプ(8-TR-00011YG)は、強く⽬に⾒える液体であれば、1 万 2500 ガロン(47,500L)に溶か
します。
o
1 パイント(0.47L)の"⾚:FWT Red25"の液体タイプ(8-TR-0001-1R)は、強
く⽬に⾒える液体であれば、6,250 ガロン(23,750L)に溶かします。
Q4:蛍光染料のどの⾊を使⽤するのがよいでしょうか
Answer:

お客様がどの⾊を使⽤するかは⽔の⾊、または⽔のタイプによるでしょう。透明な
⽔ならば、どんな⾊も使⽤できます。⽔が⻩⾊いなら、"⾚:FWT Red"が最も良い
でしょう。特にこの⾚⾊は、⽬視により濃度を推定する場合に有効です。 ⽔が暗い
茶⾊であれば、"⻩緑:FLT Yellow/Green"が適切でしょう。
Q5:私はどの形状タイプの染料を使⽤したほうがよいでしょうか
Answer:

それは使⽤する⽬的と⽔域の⽔量に依存します。
o
濃度測定(定量)を必要としない場合:

0〜20,000 ガロン(0〜76,000L)の⽔量は、錠剤または液体タイプを
使⽤します。

20,000〜50,000 ガロン(76,000〜190,000L)の⽔量は、錠剤、液体、
または固形タイプを使⽤します。

50,000 ガロン(190,000L)より多い⽔量は、固形、粉体または液体タ
イプを使⽤します。
o
濃度測定(定量)を⾏う場合は、どのような⽔域の⽔量であっても、液体タ
イプを使⽤してください。 ⽔溶液の濃度測定には、定性的な半定量測定で
は蛍光特性の⼀致するブラックライトを、厳密な定量的濃度測定には蛍光光
度計を⽤います。
-5-
Q6:環境に対しこの製品は安全ですか
Answer:

当社で取り扱っている⻩緑(ウラニン・フローレッセン)および⾚(ローダミン
WT)の蛍光染料はアメリカにおいて、EPA 認可品であり、また National Sanitation
Foundation(NSF)の ANSI/NSF Standard60 によって定められた濃度レベルであれば、
アメリカにおいては飲料⽔に使⽤できると公認されています。 さらに⽣分解性があ
り、環境に対して安全とされています。
(NSF は、⽶国の⾷品・飲料関係機器・衛⽣関連機器標準化機関です。)


蛍光染料は、化学的に⽐較的不活性です。また多くの場合、測定系に作⽤しません。
Q7:私は⽔系のトレーサーとしてどの製品を利⽤したら良いでしょうか
Answer:

それは使⽤する⽬的と⽔域の⽔量に依存します。お客様が考えている調査計画と、
どのくらいの⽔がそれに関与するかです。

⽔量が 0〜20,000 ガロン(0〜76,000L)の場合:錠剤タイプを使⽤してください。
o
例えば以下のような⽤途です
o 汚⽔処理システムの解析
o 漏⽔・漏出箇所の検知・検出:⽔中配管の漏洩も着⾊されたトレ
ーサーにより⽬視確認できます
o 配管と排⽔系・⽔路の追跡:⼯場内部や⼯場団地など複数の配管
や⽔路が複雑に⼊りくんでいる⽔の流れを実際に追跡できます
o 緊急時(ゲリラ豪⾬や越流下⽔、防液堤のオーバーフローなど)の流
下域の事前確認:実際に流れる状況を事前に再現(⽬視で確認)
できます

⽔量が 20,000〜50,000 ガロン(76,000〜190,000L)の場合:錠剤、液体または固形
タイプを使⽤してください。
o
例えば以下のような⽤途です
o ⽔の移動、海流や潮流、⽔流の調査・研究
-6-
o ⽔の流れの図化(マッピング):例えば⼯場団地等の多数の排出
源のある複雑な排⽔系を実際に追跡できるほか、⼩河川・⽔路系
統図を地図(GIS)上に図⽰できます
o 流れの時間計測:どれくらいの時間で流れる(流下する)のか確
認できます
o 緊急時(ゲリラ豪⾬や越流下⽔、防液堤のオーバーフローなど)の流
下域の事前確認:実際に流れる状況を事前に再現(⽬視で確認)
できます

⽔量が 50,000 ガロン(190,000L)より多い場合:液体、粉体または固体タイプを使
⽤してください。
o
例えば以下のような⽤途です
o 漏⽔・漏出箇所の検知・検出:⽔中配管も着⾊されたトレーサー
により⽬視確認できます
o 流況の調査・研究
o 汚染の調査・研究
o 冷却管やコイルの密閉の確認
o 発電所など⼤規模配管の確認
o 湖、川、池の⽔況の確認

濃度測定が要求される研究・調査プロジェクトの場合:液体タイプを使⽤してくだ
さい。
o
例えば以下のような⽤途です
o 流況の調査・研究
o 希釈解析
o 漏れの検知・検出
o 汚染や浄化槽、排⽔系の検知・検出
Q8:この製品はどのくらい⽔を着⾊するでしょうか
Answer:

多くの要素があります。あなたはどのくらいの着⾊が必要でしょうか。 以下に、決
めるためのラフなガイドラインを⽰します。
-7-

錠剤タイプ:⼀般的には 1 錠のタブレットで、強く⽬視確認できる濃度(濃い着
⾊)にするには、60 ガロン(228L)の⽔に溶かします。
例:1,200 ガロン(4,560L)の汚⽔処理タンクに⼊る場合、強く⽬視確認できる濃度

にするのであれば、15〜20 錠程度が必要となるでしょう。

液体タイプ:⼀般的には 1 パイント(0.47L)の量で、強く⽬視確認できる濃度(濃い
着⾊)にするには、10,000 ガロン(38,000L)の⽔に溶かします。
例:システムに集まってくる⽔の量が 10,000 ガロン(38,000L)の場合、強く⽬視

確認できる濃度にするのであれば、1 パイントが必要となるでしょう。

粉体タイプ:1 ポンド(0.45kg)の量で、強く⽬視確認できる濃度(濃い着⾊)にす
るには、120,000 ガロン(456,000L)の⽔に溶かします。
例:冷却塔(cooling tower)に 240,000 ガロン(912,000L)の⽔が⼊っている場合、

強く⽬視確認できる濃度にするのであれば、2 ポンド(0.9kg)が必要となるでしょう。
Q9:錠剤タイプのこの製品を飲んでしまった場合、何をするべきですか。この製品に
毒性、危険はありますか
Answer:

この製品は安全であって毒性は低いものです。接種してしまった場合、まず第⼀に
⼤量の⽔を飲んでください。そして製品を持って医療機関で受診してください。短
期間の間、汗と尿は製品の⾊に染まります。
Q10:どのようにしたら⾊を消すことができますか
Answer:

⾊を消すには、塩素と混ぜます。漂⽩剤(次亜塩素酸ナトリウム、溶液濃度 12%
の場合)、染料を溶かした⽔溶液 1 グラムに対して、約 4 グラムの漂⽩剤を加える
と、消えます。このほか、⼤量の⽔を加えても⾊が薄まります。
塩素は殺菌作⽤があるため、⼀般環境への利⽤は、⽣物や法令等に⼗分に注意し
てください。
-8-
2.現場で使⽤する際の、トレーサー⾊の選択についての考え⽅

測定する対象の⽔の⾊により、使⽤する染料の⾊を選択します。例えば⾚い染料(FWT
Red)は、激しく繁茂する藻に対して、より⼤きい対照となります。

蛍光光度計を⽤いて定量分析をする場合は、⾚い染料(FWT Red)を⽤いてください。蛇⾜
ですが、標準液を作る際の薄め液は、試験⽔のオリジナル液(染料が添加される前)のも
のを⽤いれば、バックグラウンドが補正されますが、その場合バックグラウンド値が⼀定
である場合のみですので、化学排⽔系で利⽤する場合、⼗分にご注意ください。

⾚(FWD Red)と⻩緑(FLT Y/G)の染料は、ハンディのブラックライト(UV)にて、10ppb の範
囲で⽬視確認ができる場合があります。

⻩緑(FLT Y/G)の染料は、⾚(FWT Red)の染料よりも、⽇光により急激に消滅(⾒えなくな
る)します。

すべての染料⾊は、懸濁物質の吸収に抵抗⼒があります。
-9-
3.測定における蛍光の特性
3-1.当社で取り扱っている製品の特性(⻩緑(ウラニン・フローレッセン)およ
び⾚(ローダミン WT))
検出可能性 vs. 対象の水域水量
抵抗性 (Resistance To:)
環境
適合
性
バック
グラウ
ンドの
蛍光
5-7
VG
E
VG
E
G
550nm
588nm
VG
G
E
VG
G
P
P
E
G
490nm
520nm
VG
G
P
G
赤色
(FWT Red)
pH
蛍光光
Absorption on
性能総
最大励起 最大蛍
度計 Temperature
Suspended
Sunlight 合評価
波長
光波長
Fluctuation
Degradation
(Absorption) (Emission) Minerals Organics
7-11
Rhodamine WT
黄緑色
(FLT
Yellow/Green)
Sodium
Fluorescent
E =Excellent; VG =Very Good; G =Good; F =Fair; P =Poor
3-2.ローダミン WT とフルオレセインナトリウムの⼀般的な特徴
カラーインデックスと CAS 番号

ローダミン WT(FWD Red)
o

カラーインデックス:Acid Red 388、CAS No. 37299-86-8
フルオレセインナトリウム(FLT Yellow/Green)
o
カラーインデックス:Acid Yellow 73、CAS No. 518-47-8
近年は以下の特徴から、ローダミン WT が多く使われるようになっています。

利点
o
分析に供する試験⽔に含有するバックグランドの蛍光は、その濃度を検出できる検
出限界値を⾼くすると⾔われることがあります。しかしローダミン WT であれば、
適切なフィルターを⽤いた蛍光光度計を⽤いることで、バックグラウンド蛍光に影
響を受けることなく、⾮常に低い(およそ 0.1ppb)検出限界値を得ることができま
す。
o
ローダミン WT は、従来使われてきたローダミン B よりも⼟壌に対し吸着しにくい
ように開発されたものです。
o
ローダミン WT の温度係数は、摂⽒ 1 度あたり、-0.36%です。
-10-

⽋点

フルオレセインナトリウムは、直射⽇光により、急激に減⾊します。もちろん地下
⽔の調査では、全く問題になりません。

添加前の試験⽔中の⾃然に含まれる蛍光体の特性がフルオレセインナトリウムと同
様の傾向を⽰すことが多いため、測定の妨害になることが多い。フィルターを正確
に設定した蛍光光度計において、濃度(バックグラウンド値)を計測し、必要な
(有意差のある)濃度をあらかじめ設定しておく必要があります。

フルオレセインナトリウムは、ローダミン WT と⽐較して、pH に対して敏感です。
フルオレセインナトリウムは pH 値 5.5 未満で⾮常に急激に低下します。 フルオレ
セインナトリウムを使⽤する場合には、最適な結果を得るために、事前に試験⽔の
pH が 6〜10 であることを確認しなければなりません。
参考⽂献:Turner Designs Solutions (Oct 1998), Bulletin No.103, "Fluorescein".
-11-
4.形状の特性
全般的な
使いやす
さ
検出方法
目視
計測対象の水量
U.V.
ランプ
蛍光
光度計
分散速度
0~20,000gal.
(0~76,000L)
20,000~
50,000gal.
(76,000~190,000L)
over
50,000gal.(190,000L~)
錠剤タイ
プ
E
E
E
F
Rapid
○
○
-
液状タイ
プ
VG
E
E
E
Very Rapid
○
○
○
粉状タイ
プ
G
VG
VG
G
Moderate
-
○
○
固体タイ
プ
VG
VG
G
P
Slow/Moderate
-
○
-
E =Excellent; VG =Very Good; G =Good; F =Fair; P =Poor
-12-
5.⾚⾊(FWT RED)蛍光染料技術資料
"FWT Red"の製品(液体・粉体・錠剤・固体)は、⽔の流れの状況(流況)と漏⽔検出の調査・
研究において、最も使いやすいように作られたローダミン WT(Rhodamine WT)染料です。 この⾚
⾊蛍光染料は、NSF の ANSI/NSF Standard60 によって、飲料⽔に使⽤できると認証されています。
この製品による流況は、容易に⽬視で確認できるほか、紫外線ランプと蛍光光度計によって、適切
に検出できます。 染料を⽤いた調査では、最も多く使⽤されてます。⾊は、⽔中では⾚からピン
ク⾊で、紫外線の光に当てると明るいオレンジとなります。
この染料は、清⽔と塩⽔の中の浮遊物質に対する吸着に、抵抗性があります。 "FLT
Yellow/Green"製品と⽐べて、著しく太陽光による減衰に抵抗性があります。また蛍光光度計を使
⽤して定量濃度測定を⾏う場合、バックグランドに対して、明確に検出することができます。
○一般的特性
FWT RED 錠剤
(Tablets)
8-TR-0002R
有効成分の検
知性(Detectability
FWT Red 液体(Liquid)
8-TR-0001-1R
8-TR-0001-1R(+50) 8-TR-0001-1R(+200)
特濃縮タイプ
超濃縮タイプ
FWT RED 粉体
(Powders)
8-TR-0003R
目視確認: <100
ppb
目視確認: <100 ppb
目視確認: <100
ppb
550 / 588 nm
550 / 588 nm
550 / 588 nm
暗い赤色、直径
1.6cm の凸状の錠
剤
澄んだ暗い赤色、水溶液
暗い赤色、細粒の
粉状
0.3 ppb
0.8 ppb
0.1 ppb
重さ
1.05 gram ± 0.05
n/a
n/a
溶解時間 ※3
50% < 3 minutes
95% < 6 minutes
Immediately
50% < 3 minutes
95% < 6 minutes
of active ingredient)
※1
最大励起 / 蛍
光波長 ※2
外形
飲料水へ使用
できる最大濃度
(NSF)
比重(原液)
n/a
1.03 ± 0.05 @ 25°C
1.15 ± 0.05 @ 25°
C
n/a
粘性(原液) ※4
n/a
1.3 cps
4.3 cps
n/a
pH(原液)
n/a
8.7 ± 0.5 @ 25°C
10.6 ± 0.2 @ 25°C
n/a

※1:100mL のフラスコに脱イオン⽔を⼊れた状態。現場における実際の検出範囲は、⽔
の状況によって変わります。
-13-

※2:pH6〜11 の間では、蛍光に変化はありません。

※3:1 錠または 1g の粉体を 10 ガロン(38L)の脱イオン⽔にいれた場合。

※4:Brookfield 粘度計にて測定(Model LV, UL アダプタ、60rpm 摂⽒ 25 度)
○大まかな着色の度合いと量
FWT RED 錠剤
(Tablets)
8-TR-0002R
添加製品量
FWT Red 液体(Liquid)
8-TR-0001-1R(+50) 8-TR-0001-1R(+200)
特濃縮タイプ
超濃縮タイプ
8-TR-0001-1R
1錠
1 パイント(0.47L)
FWT RED 粉体
(Powders)
8-TR-0003R
1 ポンド(0.45kg)
薄い着色 (100
ppb)
604 gallons
(2,295.2 L)
31,250 gallons
(118,750 L)
62,500 gallons
(236,588 L)
250,000 gallons
(946,353 L)
604,000 gallons
(2,295,200 L)
濃い着色 (1
ppm)
60 gallons
(228 L)
3,125 gallons
(11,829 L)
6,250 gallons
(23,659 L)
25,000 gallons
(94,635 L)
60,400 gallons
(228,639 L)
注意


ここに⽰す製品が⽪膚に触れた場合、刺激炎症および(または)染みを付ける
可能性があります。この製品を扱うときには、⼿袋とゴーグルの使⽤をお薦め
します。

ここに書いてある内容は、製造メーカーが提供している内容を⽇本語に翻訳し
たものです。できるだけ誤りのないように⾏っておりますが、記述内容を保証
するものではありません。お客様においては使⽤する前に、 必要な場合には試
験等により確認を⾏うほか、MSDS(安全データシート)を⼗分に読んでいた
だき、注意してお使いください。

飲料⽔へ添加できる濃度として⽰されている値は、⽶国の NSF によるものです。
⽇本でそのまま適⽤できる規格・基準・濃度ではありません。
-14-
6.⻩緑⾊(FLT YELLOW/GREEN)蛍光染料技術資料
"FLT Yellow/Green"の製品(液体・粉体・錠剤・固体)は、⽔の流れの状況(流況)と漏⽔検出
の調査・研究において、最も使いやすいように作られたフルオレセインナトリウム(Sodium
Fluorescent、別称ウラニン)染料です。 この染料はトレーサーと漏出検知剤として、従来より使
われてきています。また⽔をラベリングする調査に使われています。UV ランプによる⽬視の確認
と、蛍光光度計により検出できるでしょう。 このトレーサー染料は⽬に⾒えるようにする調査に
おいて、ほぼ常⽤されています。 この染料は、⾮常に⼤きい⽔域において、着⽔落下したパイロ
ットを救出するための⽔へのマーカーとして、⽶軍に使⽤されています。 この"FLT Yellow/Green"
製品は、UV ライト下では、その濃度にもよりますが、ライムグリーンの蛍光⾊としてみることが
できます。
⽣物化学的酸素要求量(BOD)研究では、7 ⽇間後に有効酸素の 65%が消費された状態で、この
製品は⽣物分解可能です。 この染料は、清⽔と塩⽔の中の浮遊物質に対する吸着に、抵抗性があ
ります。"FWT Red"の製品と⽐べて、⽇光により容易に劣化します。また蛍光度を測定する場合、
バックグラウンド値よりも低くなる可能性があります。
○一般的特性
FLT Y/G 錠剤 (Tablets)
FLT Y/G 液体 (Liquids)
FLT Y/G 粉体 (Powders)
8-TR-0002YG
8-TR-0001-1YG, 8-TR-0001-2YG
8-TR-0003YG
目視確認: <100 ppb
目視確認: <100 ppb
目視確認: <100 ppb
490 / 520 nm
490 / 520 nm
490 / 520 nm
オレンジ色、直径 1.6cm の凸
状の錠剤
赤褐色、水溶液
オレンジ色、細粒の粉状
6.0 ppb
10.0 ppb
1.0 ppb
1.35 grams ± 0.05
n/a
n/a
95% < 6 minutes
Immediately
50% < 3 minutes
95% < 6 minutes
比重(原液)
n/a
1.05 ± 0.05 @ 25°C
n/a
粘性(原液) ※4
n/a
1.8 cps
n/a
pH(原液)
n/a
8.5 ± 0.5 @ 25°C
n/a
有効成分の検知性
(Detectability of active
ingredient) ※1
最大励起 / 蛍光波
長
外形
飲料水へ使用できる
最大濃度(NSF)
重さ
溶解時間 ※3

※1:100mL のフラスコに脱イオン⽔を⼊れた状態。現場における実際の検出範囲は、⽔
の状況によって変わります。
-15-

※2:pH6〜11 の間では、蛍光に変化はありません。

※3:1 錠または 1g の粉体を 10 ガロン(38L)の脱イオン⽔にいれた場合。

※4:Brookfield 粘度計にて測定(Model LV, UL アダプタ、60rpm 摂⽒ 25 度)
○大まかな着色の度合いと量
FLT Y/G 錠剤 (Tablets)
FLT Y/G 液体 (Liquids)
FLT Y/G 粉体 (Powders)
8-TR-0002YG
8-TR-0001-1YG, 8-TR-0001-2YG
8-TR-0003YG
1錠
1 パイント(0.47L)
1 ポンド(0.25kg)
薄い着色 (100 ppb)
605 gallons
(2,299 L)
125,000 gallons
(475,000 L)
1,200,000 gallons
(4,560,000 L)
濃い着色 (1 ppm)
60 gallons
(228 L)
12,500 gallons
(47,500 L)
120,000 gallons
(456,000 L)
添加製品量
注意


ここに⽰す製品が⽪膚に触れた場合、刺激炎症および(または)染みを付ける
可能性があります。この製品を扱うときには、⼿袋とゴーグルの使⽤をお薦め
します。

ここに書いてある内容は、製造メーカーが提供している内容を⽇本語に翻訳し
たものです。できるだけ誤りのないように⾏っておりますが、記述内容を保証
するものではありません。お客様においては使⽤する前に、 必要な場合には試
験等により確認を⾏うほか、MSDS(安全データシート)を⼗分に読んでいた
だき、注意してお使いください。

飲料⽔へ添加できる濃度として⽰されている値は、⽶国の NSF によるものです。
⽇本でそのまま適⽤できる規格・基準・濃度ではありません。
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7.染料による流況調査に関して参考となる⽂献
○調査⽅法:Techniques of Water-Resources Investigations Reports (U.S. Geological Survey)
USGS(⽶国地質調査所)による⽔資源調査(通称 TWRI)の技術解説書です。このうち
染料トレーサーの調査⽅法については、Book3-A9、Book3-A12、Book3-A16 に、具体的
で詳細な解説があります。
○調査計画:Tracer-Test Planning Using the Efficient Hydrologic Tracer-Test Design (EHTD)
Program 2005
トレーサーを使⽤する場合の計画⽴案のための PC-Windows ⽤プログラムです。このプ
ログラムによって、トレーサー投⼊量、サンプリングの時期・頻度などを、あらかじめ試
算することができます。特に、トレーサーが未検出で通過してしまうことを避けたいばか
りに、投⼊と同時にサンプリングを開始したり、またサンプリング間隔を短くしたりして
しまいがちです。このプログラムは、効率的にトレーサー試験を⾏う計画の⽴案を⼿助け
してくれるツールです。
○安全性情報(製品の MSDS)
弊社技術情報ページをご参照ください。
○安全性情報(⼀般)
ローダミン WT:国際化学物質安全性カード
フルオレセインナトリウム:MSDS(昭和化学株式会社)
以上
更新⽇:2011 年 9 ⽉ 6 ⽇
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