【目的】 合成副腎皮質ステロイ ドホルモンあるフルチカゾンプロピオン酸

29pmF366
フル チカ ゾンプ ロ ピオ ン酸 エ ステルの溶 出改善
○渡辺 一成 1,吉 田 奈保子 1,渡辺 荊加 1,渡会
大薬 )
佳夢 1,徳村
忠一 J
(1国際医福
【目的】合成副腎皮質ステ ロイ ドホルモ ンあるフルチカ ゾンプ ロピオ ン酸エステ
FLT) は、主 として吸入剤 として曝息の治療 に使用 されている。本化合物の特
ル (
長 は、作用 が強い ことと肝臓 で速や かに代謝 され代謝物 にステ ロイ ドホルモ ン と
しての活性 がない ことである。消化管の炎症性疾患であるクロー ン病や潰癌性大
腸炎 に対 して、管腔側 か ら炎症部位表面 に薬物 を適切 な速度 で供給できれ ば、消
炎効果 を期待 できかつ吸収後 はすべて肝臓 で代謝 され るため全身性 の副作用 はほ
とん ど発現 しない ことが期待 され る。 しか し、本化合物 は溶解性 が極 めて乏 しい
ため、まず溶 出改善 について検討 したので報告す る。
FLT) は、アル プス薬 品工業社製 の
【
方法】フルチカ ゾンプ ロピオ ン酸エステル (
ものを使用 した。溶 出試験 は、 日本薬局方のパ ドル法 に準 じて行 った。溶 出試験
液 の液量は 900mL、パ ドルの回転数 50 rpm、薬物量は FLT 2mg相 当量 とした。
YMC社製)、移動相 に
定量には、HPLCを使用 した。カ ラムは YMCAM12SO5-1506WT (
340:
1:
5を使用 し
は、アセ トニ トリル :水 :過塩素酸 :過塩素酸ナ トリウム -660:
rCD) の包接化合物お よびシク
た。溶 出性 の改善には、 γ -シクロデ キス トリン (
ロデ キス トリン類 との混練物及び凍結乾燥物 を調製 し使用 した。
【
結果 ・考察】
FLTの水での溶 出率は、60分で約 0.7% であったのに対 し、FLT/rCD包接化合物
か らの溶 出は、 15分値 で約 45% と FLTに比較 して大幅 に改善 された。 しか し、港
出が速す ぎる場合 は粘膜表面で薬物が速やかに吸収 され、炎症部位-の薬物 の持
続 的なの供給 ができない可能性 もある。 そ こで、種 々の溶 出速度 を持つ試料 の調
製 も試みたので合わせ て報告す る。